PR

【ブラッサム】萬朝報の懸賞小説の賞金10円は今いくら?宇野千代(葉野珠)が入選でもらった金額を物価・米価・給料で換算

記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

この記事は、ドラマ『ブラッサム』に登場する金額を、今の価値に換算するシリーズです。

主人公・葉野珠(はの たま)のモデルは、山口県岩国出身の作家・宇野千代(1897〜1996)。彼女は作家になる前、新聞の懸賞小説に何度も応募していました。その一つが、新聞『萬朝報(よろずちょうほう)』の懸賞小説です。

千代は大正9年(1920)11月と大正10年(1921)1月に入選し、賞金10円を得ています。

この記事では、その賞金10円が今のいくらにあたるのかを、3つのものさしで換算します。

計算方法のくわしい考え方(なぜものさしが3つあるのか)は、まとめ記事と動画で解説しています。この記事では結果と要点だけを簡潔にまとめます。

スポンサーリンク

萬朝報の懸賞小説の賞金10円は今いくら?

結論:賞金10円は、今のおよそ7,000円〜14万7,000円です。

ものさし賞金10円 ≒ 今のひとことで言うと
企業物価指数(大正10年)約7,000円モノの値段で比べる
米価(白米10kg・東京)約1万4,000〜4万6,000円お米の値段で比べる
給料(巡査の月給)約4万9,000円〜14万7,000円もらう側の感覚で比べる

「10円」と聞くと「たった10円?」と思ってしまいますが、給料の感覚でみると今の数万円〜10万円台。当時の懸賞としてはまとまった金額でした。モノの値段でみると約7,000円で、ものさしによって20倍近い開きが出ます。

しかも千代はこの賞金を「何度か」得ています。1回きりの当選ではなく、繰り返し入選していたのです。

スポンサーリンク

そもそも『萬朝報』とは?「文春砲」の元祖のような新聞

『萬朝報』は、明治25年(1892)に黒岩涙香(くろいわ るいこう)が創刊した新聞です。日本でゴシップ報道を始めた先駆けで、権力者のスキャンダルを執拗に追いかけました。今でいえば週刊誌の「文春砲」のような存在です。

  • モットーは「一に簡単、二に明瞭、三に痛快」。
  • 値段を安くおさえた大衆紙で、判型はタブロイド判。黒岩涙香みずからが翻案小説を連載して人気を博しました。
  • 昭和15年(1940)に廃刊。
スポンサーリンク

萬朝報の懸賞小説は「新人作家の登竜門」だった

『萬朝報』の懸賞小説は、創刊から5年後の明治30年(1897)に創設されました。募集は週に1回、賞金は10円。一時中断をはさみながら大正13年(1924)まで続き、その回数は1720回にのぼります。

入選者には、のちの有名作家がずらりと並びます。

  • 永井荷風(明治32年)
  • 広津和郎(明治41年)
  • 獅子文六(大正元年)
  • 浜田広介(大正3年〜)
  • 横光利一(大正6年「犯罪」)
  • 島木健作(大正9年12月)
  • 宇野千代(大正9年11月・大正10年1月)

「応募者はみんな10代、20代」——当時の文学青年たちが、腕試しと賞金を求めてこぞって投稿した賞でした。

スポンサーリンク

大正9〜10年は「戦後の反動不況」の時代だった

大正9年(1920)は、第一次世界大戦の戦争景気が終わって不況に転じた年です。物価も大きく動きました。

  • 日本銀行の企業物価指数(昭和9〜11年平均=1)でみると、大正9年は1.678、大正10年は1.296。1年で2割以上下がっています。
  • 同じ「10円」でも、大正9年11月と大正10年1月では、価値が少し違うということです。
スポンサーリンク

計算のしかた(3つのものさし)

ものさし大正の1円 ≒ 今の出典
企業物価指数約540〜1,500円日本銀行「戦前基準指数」
米価(白米10kg・東京)約1,400〜4,600円戦後昭和史(原典:大蔵省調査)
給料(巡査の月給)約4,900〜14,700円新居浜市立図書館「値段史年表」
  • 企業物価指数:912.9 ÷ 1.296 ≒ 704円(大正10年)。これに10円をかけて約7,000円になります。
  • 米価:当時の米の値段と、今の米の値段を比べます。
  • 給料:当時の巡査の月給と、今の巡査の初任給(東京都・226,000円)を比べます。

ものさしによって答えが変わるのは、日本銀行も国立国会図書館も「昔のお金を単純に換算することはできない」としているためです。くわしい考え方は、まとめ記事と動画で解説しています。

スポンサーリンク

出典・参考Webサイト一覧

サイト名内容・確認目的備考
公募ガイド「文芸公募百年史 VOL.6 萬朝報懸賞小説」明治30年創設・週1回・賞金10円・大正13年まで1720回/宇野千代の入選(大正9年11月・大正10年1月)/歴代入選者二次資料
宇野千代生家「宇野千代年譜」宇野千代の年譜一次資料に近い
Wikipedia「宇野千代」『萬朝報』の懸賞小説で何度か賞金10円を得た二次資料
Wikipedia「萬朝報」明治25年創刊・黒岩涙香・「一に簡単、二に明瞭、三に痛快」・昭和15年廃刊二次資料
NHK『ブラッサム』公式サイト作品概要・放送情報一次資料
スキドラ「ブラッサム」全話ネタバレまとめドラマの流れ一次資料(自作)
日本銀行「教えて!にちぎん」歴史企業物価指数 戦前基準指数一次資料
新居浜市立図書館「値段史年表」巡査の月給一次資料
戦後昭和史「米価の推移」白米10kgの値段(原典:大蔵省調査)二次資料(原典明記)
国立国会図書館 リサーチ・ナビ物価・賃金の調べ方一次資料
スキドラ「大正の1円は今いくら?」3つのものさしの考え方(親記事)一次資料(自作)
YouTube動画「大正の1円は今いくら?」換算の考え方一次資料(自作)
スポンサーリンク

関連動画・記事

mina

当サイトでは、話題の好きなドラマ情報をお届けします。

原作(小説・漫画・アニメ)のあらすじ・ネタバレ感想、ドラマのあらすじ・ネタバレ感想、原作との違い、原作書籍や配信先を紹介します。

推理小説好きなので、ミステリー要素がある作品が多くなるかも?気になる作品をピックアップしていきます。
他にもタイドラマのサイトを運営しているので、興味のある方は下記のサイトマークから覗いてみてください♡

minaをフォローする
タイトルとURLをコピーしました