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【あんぱん実話】八木信之介(妻夫木聡)の実在モデルは辻信太郎?やなせたかしとサンリオ社長の関係も検証

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朝ドラ『あんぱん』に登場する八木信之介(やぎ しんのすけ/演:妻夫木聡)は、主人公・嵩の戦地での上官であり、命の恩人ともいえる存在。厳しくも思いやりにあふれた“戦友キャラ”に、「モデルとなった実在人物は誰?」「やなせたかしとの関係は?」と話題が集まっています。

この記事では、

…をもとに、八木信之介のモデルは実在するのか?を深掘り検証していきます!

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八木信之介(妻夫木聡)とは?『あんぱん』に登場する戦友キャラ

朝ドラ『あんぱん』に登場する八木信之介は、嵩の出征先・小倉連隊での上司であり、戦友でもある上等兵。無駄口を叩かず、厳しいながらも命の重みを誰よりも理解している人物として描かれています。

過酷な戦地において、軍人勅諭ちょくゆ(軍隊統率について書かれている)を暗記するよう嵩に命じ、厳しいながらも嵩を上に引き上げてくれるようとする姿が印象的で、視聴者の心を揺さぶりました。戦地の中で嵩にとって指針となる存在であり、彼の“戦争体験”を形づくるうえで重要な人物です。

ネットでは「ぶっきらぼうだけど人情味があって泣ける」「妻夫木聡の佇まいが絶妙」といった称賛の声が多く、圧倒的な存在感を放っています。

ちゃはむ
ちゃはむ

厳しいように見えて裏でかばってくれていたりと、情が深いって…好きになるしかないやつ!妻夫木さんのキャスティングが神…✨

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【検証①】八木信之介にモデルはいる?実在人物の手がかりを探る

視聴者の間では「八木信之介のモデルは誰?」という疑問の声があがっていますが、NHK公式や制作陣からモデルを特定する発言は出ていません

また、やなせたかし氏の自伝・インタビュー・戦時体験談などを調査しても、「八木信之介」という名前の人物が実際に登場した記録は確認できません。実際のやなせ氏は戸籍上身寄りがなかったことから、郷里高知の部隊ではなく、九州小倉の野戦重砲隊に配属となります。1

『あんぱん』でも小倉連隊に所属していたという設定から、史実に基づいた部隊描写の一部はあるものの、登場人物の名前や性格などの具体的モデルは見当たらないのが実情です。

おはむ
おはむ

絶妙に設定が史実と似通っているから、モデルの人物がいそう!完全創作キャラなのかな?それとも…?

つまり、八木信之介は「戦時中にこういう上司・戦友がいたかもしれない」という、象徴的存在として創作されたキャラクターの可能性が高いと考えられます。

それでも彼の行動や言葉が心に残るのは、やなせ氏が実際に体験した戦争の記憶を、中園ミホさんが脚本を通して昇華し、人物像として丁寧に再構成した結果とも言えるでしょう。

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【検証②】辻信太郎=モデル説の出どころは?実際の関係も調査

ドラマ『あんぱん』に登場する八木信之介(やぎ しんのすけ)の名前から、「辻信太郎(つじ しんたろう・サンリオ創業者)がモデルでは?」という声がネット上で一部挙がっています。両者の名前に共通する“信”の字や、やなせた氏と辻氏の交友関係が理由として挙げられています。

しかしながら、辻氏は戦後の出版・玩具業界で活躍した実業家であり、戦地の上等兵という軍歴は持っていません。1960年代にサンリオの前身となる会社(株式会社山梨シルクセンター)を立ち上げ、“One World, Connecting Smiles.(みんななかよく)”2という理念を掲げてサンリオを創業した人物です。(1973年に株式会社サンリオへ社名変更)

そして辻氏は“兵役を避けるために”旧制桐生工業専門学校(現・群馬大学工学部)3に進学しています。

つまり、八木信之介のような“戦中の軍人像”とはまったく立場が異なる人物であり、直接的なモデルとは言いがたいのが実情です。

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【検証③】やなせたかしと辻信太郎の出会い、『詩とメルヘン』誕生秘話

では、実際のやなせ氏と辻氏との関係について見ていきましょう。

不二家キャンディボックスが出会いのきっかけに

やなせ氏と辻氏の出会いは、山梨シルクセンター(現・サンリオ)での仕事を通じたものでした。

当時、辻氏は不二家のキャンディボックスのパッケージデザインを検討しており、やなせ氏にイラスト制作を依頼。4その仕事が縁で、やなせ氏の詩集を出す話がまとまります。

ちゃはむ
ちゃはむ

この出会いが、のちの“運命的なコラボ”へと発展していきました。

辻氏の提案により、やなせ氏の詩集『愛する歌』が出版され、さらに『詩とメルヘン』の創刊へと繋がっていくのです。

サンリオとやなせたかしの“人生を変えた提案”

やなせ氏の人生が大きく動いたのは、1973年に創刊された雑誌『詩とメルヘン』がきっかけでした。“詩集は売れない”という当時の常識を打ち破り、自身の詩集『愛する歌』が好評で版を重ねたことで自信を持ったやなせ氏。

自分が憧れていた総責任者となる雑誌の発売を辻氏に持ち掛け、快諾を得ます。そして刊行されたのが、やなせ氏の想いが詰まった雑誌『詩とメルヘン』。掲載される詩の多くは読者による投稿で、プロもアマも関係なく雑誌の一面を飾ることができました。

『詩とメルヘン』では、詩・童話・イラストを通して“子どもと大人の中間”にあるような幻想的な世界が展開され、1973年から2003年まで通算385号まで刊行5。表紙は全てやなせ氏が描き、またオクラてきた作品全てに目を通したといいます。

おはむ
おはむ

編集者、イラストレーター、エッセイスト、メルヘン作家、漫画家…雑誌でのやなせ氏の役割はまさに“何でも屋さん”!

ちゃはむ
ちゃはむ

やなせ氏は自身を“用務員のおじさん”と言ってた6よ!辻氏との出会いから雑誌創刊。詩とメルヘンもアンパンマンに影響大だよね…ドラマチック~!

アンパンマンの生みの親・やなせたかしは詩人の顔も持ち、サンリオ創業者の辻信太郎と共に雑誌『詩とメルヘン』を作りました。 同誌では「連載熱血メルヘン」の名のもとアンパンマンが連載されました。

慶應義塾大学出版会

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【考察】新屋敷上等兵がモデル?やなせたかしの戦地エピソードを検証

ドラマ『あんぱん』で妻夫木聡が演じる八木信之介は、戦地で主人公・嵩に深く関わる上等兵。彼の厳しさとやさしさの入り混じる人間性は、多くの視聴者の心を動かしました。

一方、やなせ氏が著書や講演で語っている戦争体験には、「新屋敷上等兵」という人物が登場します。やなせ氏は著書『ぼくは戦争は大きらい』で、当時の過酷な兵隊生活について語っており、彼のような戦友の存在が大きかったことがうかがえます。

つまり、“戦地での心の支え”という位置づけでは、新屋敷上等兵は八木信之介に近い存在だと考えられます。

ただし、新屋敷上等兵の性格や外見、ストーリー性などが完全に八木と一致するわけではなく、あくまでエッセンスの一部が反映された“象徴的なモデル”という見方が妥当でしょう。

おはむ
おはむ

戦争で中国(福州)にも渡ったというやなせ氏。新屋敷上等兵は、本当にいた“八木さん”のよう!原体験がドラマのキャラに息づいてるって、胸アツだね◎

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まとめ:八木信之介は“実話ベースの創作キャラ”

  • 八木信之介に明言されたモデルはいないが、「新屋敷上等兵」というやなせ氏の実体験が反映された可能性は高い
  • 「辻信太郎」は名の類似ややなせ氏との縁はあるが、戦友キャラのモデルではない
  • 朝ドラ脚本の中園ミホ氏らしい“実話×創作の融合”により、視聴者の記憶に残るキャラクターに仕上がっている

やなせたかし氏が“命の瀬戸際”で出会った人々の記憶は、八木信之介というキャラクターを通して、令和の朝に生きています。

参考文献、資料:

  1. やなせたかし アンパンマンを生んだ愛と勇気の物語(別冊太陽) ↩︎
  2. サンリオ企業理念(株式会社サンリオ) ↩︎
  3. 辻信太郎(Wikipedia) ↩︎
  4. 『詩とメルヘン』の30年(藤女子大学紀要) ↩︎
  5. 詩とメルヘン(Wikipedia) ↩︎
  6. やなせたかし アンパンマンを生んだ愛と勇気の物語(別冊太陽 ↩︎
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