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【風薫る】虎太郎・シマケン・宗一・吾郎の給料で家族は養えた?明治の男性4人のお財布事情【出典・参考資料まとめ】

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この記事は、YouTube動画「【風薫る】虎太郎・シマケン・宗一・吾郎の給料で家族は養えた?明治の銀座製薬会社員/新聞記者/東京府役人/軍人のお財布事情」の補足記事です。 動画では伝えきれなかった情報の補足と、動画制作にあたって参考にした書籍・学術論文・Webサイトの出典URLをまとめています。

▶ 過去動画「明治の1円は今いくら?」はこちら
▶ 女性版「明治20年代、看護婦の給与10円は今いくら?」

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動画の内容(概要)

朝ドラ「風、薫る」に登場する4人の男性キャラクター――虎太郎(銀座の製薬会社員)、シマケン(新聞記者から小説家を目指す青年)、槇村宗一(東京府の役人)、そして第62回(2026年6月23日放送)で新登場した陸軍二等軍曹・小川吾郎――の給料を入口に、明治22年(1889年)の男性の職業と給与水準、当時の物価と家計事情を史実に基づいて解説しました。

テーマポイント
虎太郎(銀座サラリーマン)推定月給15〜25円。明治22年の銀座製薬会社員の具体的給与データは一次資料で確認できず、明治28年大卒初任給20円、明治40年銀行員初任給35円から幅で推定
シマケン(新聞記者→小説家)月給15〜30円。モデル候補・木下尚江は明治21年に信陽日報(松本)の記者として出発。石川啄木は明治42年に東京朝日新聞社に月俸25円+夜勤5円で入社
宗一(東京府役人・判任官)月給20〜30円。明治19年勅令第6号「高等官官等俸給令」に基づく判任官全般の俸給帯
吾郎(陸軍二等軍曹)月給4円50銭〜5円(明治23年陸軍給与令)。看護婦の半分以下。ただし兵営で衣食住が支給されるため、額面の比較では実態を測れない
家族を養えたか判任官の宗一はギリギリ可能、虎太郎は独身ならゆとり、シマケンは駆け出し時代は厳しい、吾郎は単身なら問題なしだが家族を持つには厳しい
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動画で触れなかった補足情報

虎太郎の給与「15〜25円」を推定値とした理由

動画で「推定月給15〜25円」と紹介した数字は、明治22年の銀座の製薬会社員に関する具体的な給与データが一次資料で確認できなかったため、隣接時期のデータ(明治28年頃の大学卒業者初任給約20円、明治40年頃の銀行員初任給月35円)から幅で推定したものです。

明治22年はそもそも「サラリーマン」という働き方自体が新しく、給与記録が整っていない時代でした。資生堂が明治5年に銀座で創業しているため時代設定には合致しますが、虎太郎の勤務先が資生堂をモデルにしているかは公式に明言されていません。

シマケンのモデル=木下尚江の新聞社経歴の正確な記述

動画では、木下尚江が「信陽日報(松本)の記者」として出発したことを明示しました。「主筆」となるのは後年で、1893年(明治26年)に信府日報(後に信濃日報と改題)の主筆を兼務、1896年に信濃日報の主筆となります。明治22年時点では駆け出しの記者として描くのが正確です。

憲法発布時の総理大臣は伊藤博文ではなく黒田清隆

明治22年(1889年)2月11日の大日本帝国憲法発布時の内閣総理大臣は、第2代・黒田清隆でした。伊藤博文の第1次内閣は明治18〜21年で、伊藤の総理大臣在任中の月俸が800円という記録が残っています。憲法発布=伊藤博文と誤認されがちですが、発布当日の総理は黒田清隆です。

なお、宗一(判任官)の月給20〜30円と比較すると、総理大臣は約25〜40倍(月俸800円)の差。一方、明治22年当時の国会議員は年俸800円(月割り約67円)で、判任官の約2〜3倍程度にとどまります。

判任官「20〜30円」の確度と東京府属の俸給

動画で紹介した「判任官の月給20〜30円」は、兵庫県立大学の論文「明治の判任文官層」に基づいています。ただし「東京府属の具体的月給」を直接示した一次資料は今回確認できなかったため、判任官全般の俸給帯として紹介しています。

二等軍曹「4〜5円」のデータ年度のズレについて

動画で紹介した「二等軍曹の月給4円50銭〜5円」は、明治23年(1890年)施行の「陸軍給与令」に基づくデータです。ドラマの明治22年とは1年ズレているため、動画内では「翌年に陸軍給与令が施行される直前の時期」と開示しています。

年功加俸として、7年以上勤続で0.9円、10年以上勤続で1.53円が上乗せされる仕組みもありました。ベテランの二等軍曹なら月6円程度。それでも看護婦取締(月10円)より低い水準です。

「陸軍武官結婚条例」明治22年時点の条文確認状況

JACAR(アジア歴史資料センター)で「明治37年(1904年)の陸軍現役軍人婚姻条例制定と同時に、陸軍武官結婚条例が廃止された」事実は確認できました。つまり明治22年時点では「陸軍武官結婚条例」が有効であったと考えられますが、当該条例の本文そのものは今回直接確認できませんでした。動画では「明治22年時点の条文本文がはっきり確認できなかった」と正直に開示しています。

樋口一葉の原稿料エピソードの正確な記述

動画で紹介した樋口一葉のエピソードは、明治25年に短編「うもれ木」の原稿料11円50銭を受け取り、母が知人から前借りしていた6円を返したという内容です。「母への借金」ではなく、「母が知人から前借りした6円(の知人への返済)」が正確な表記です。原稿料11円50銭で(借金を返しても)母娘3人がなんとか1ヶ月暮らせた、と日記に記されています。

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出典・参考Webサイト一覧

ドラマ基本情報

共通・全体(物価・換算・時代背景)

第1章:虎太郎(銀座サラリーマン/製薬会社員)

第2章:シマケン(新聞記者→小説家/木下尚江・石川啄木・樋口一葉)

木下尚江関連

石川啄木関連

樋口一葉関連

給与水準

第3章:宗一(東京府役人/判任官・高等官官等俸給令)

第4章:吾郎(陸軍二等軍曹/陸軍給与令・結婚条例)

軍人給与関連

結婚条例関連

軍人階級・兵営生活関連

第5章:家計シミュレーション(物価・米価・銭湯・家賃)

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関連動画・記事

※本記事の内容は、上記の参考資料に基づいて作成しています。「明治22年の銀座製薬会社員の具体的給与」「明治22年時点の陸軍武官結婚条例の条文本文」「東京府属の具体的月給」など、一次資料での確認ができなかった項目については、動画・記事内で「一次資料未確認」である点を明示しました。資料間で記述が異なる部分については、複数の資料を比較検討した上で、信頼性の高い情報を採用しています。

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