ドラマ『TOKAGE 警視庁特殊犯捜査係』で、反町隆史演じる刑事がバイクで犯人を追う姿に驚いた方も多いはず。そして同時に、こんな疑問が浮かんだのではないでしょうか。
この記事では、原作小説『TOKAGE 特殊遊撃捜査隊』のモデルとなった警察組織や捜査手法について調査し、トカゲの実在性とそのリアリティの正体をわかりやすく解説します。

名前はフィクション。でも、その影には実在するプロフェッショナルが――?“架空と現実の境目”を、探ってみよう。
警視庁に“トカゲ”は実在するのか?モデルは特殊事件捜査係の「犯人追跡班」
結論からお伝えすると、「トカゲ」という名前の警察組織は実在しません。
警視庁や全国の警察機関に「TOKAGE」や「特殊遊撃捜査隊」という名称の部隊は存在しておらず、これは今野敏氏によるフィクション上の設定です。
ただし、まったくの創作というわけでもありません。
実際に警視庁や各地の警察には、特殊事件捜査係が存在しており、バイクによる追跡や張り込みをする刑事たちもいます。実際の部署名は、特殊犯捜査係、特殊事件係、特殊犯捜査班、特殊事件捜査班など各都道府県本部によって異なります1が、これらの実在する組織がモデルになっていると考えられます。

『TOKAGE』のような覆面バイクによる機動捜査は、現実の警察捜査でも行われている…名前フィクションだけど、“バイクで尾行する捜査官”は実在するんだね◎
なお、今野敏氏本人が「トカゲのモデルは実在する」と明言した公的なインタビュー記事は確認できていません。

オートバイによる追跡部隊は警視庁では「トカゲ」と称されていて、普段の所属は様々。初動捜査で動員され、偵察要因として活躍するんだって。2

まさに、原作の「TOKAGE」じゃん!地域によって呼び名が違うってとこも、小説通り。フィクションだけど現実にある部隊がモデル…!

【実在モデル】特殊犯捜査係(SIT)とは?実在の警察組織を解説
“トカゲ”のモデルと考えられるのが、実際に警視庁をはじめ全国の都道府県警に設置されているSIT(特殊犯捜査係/Special Investigation Team)です。
SITは、重大事件の初動対応専門の刑事部隊
SITは、主に以下のような重大かつ突発的な事件の初動対応を専門とする刑事部隊です。
- 誘拐事件
- 立てこもり
- 銃器犯罪
- 人質立てこもりなどの凶悪事件
基本的には刑事部捜査一課の一部門に位置付けられ、“対話・交渉による事件解決”を重視。必要に応じて覆面車両やバイクを使用して機動的に動くのが特徴です。

映画で見る“交渉人”とか“突入直前の交渉シーン”って、だいたいこのSITの仕事がモデルっぽい…。ドラマとかでは、花形のカッコいいイメージ…!
バイク部隊(機動捜査隊)との関係
SITの中には、尾行・張り込み・追跡といった現場接近型の任務を担当する機動班も存在します。都市部では、渋滞回避や目立たない移動が可能なバイクが用いられることもあり、特に覆面バイクでの活動は実際に行われている手法です。
つまり、『TOKAGE』で描かれるような“覆面バイクによる捜査官”の活動スタイルは、SIT内の一部実務や、あるいは機動捜査隊(通称キソウ)などの任務と重なる部分があるのです。

ふんふん…。事件はフィクションだけど、描かれている組織構成自体は大分現実寄り!リアルにあるかもと思ったら、小説とドラマにもっと興味が出てくるね。

原作の“トカゲ”はどこまでリアル?今野敏「特殊遊撃捜査隊」のリアリティ
『TOKAGE 特殊遊撃捜査隊』は、2008年に今野敏氏が発表した警察小説シリーズ。警視庁の中に存在するという“バイク追跡専門の覆面部隊=トカゲ”を主役に据えた異色の作品です。
ド派手なアクションシーンはなし!主人公も地味
このシリーズで描かれるのは、突入でも交渉でもない、“尾行と気配消し”を専門とする影の刑事たち。
小説内では、誘拐やテロといった大規模事件の捜査本部に呼び出され、バイクで現場を巡回・追尾し、
“気づかれずに近づく”という特殊任務をこなします。

ド派手なアクションより、“痕跡を残さない観察力”が武器のトカゲ!報道で顔バレしたら異動になるほど、身バレには細心の注意を払っているよ。
リアリティの源泉=今野敏の取材力
今野敏氏は、警察組織や捜査現場の描写において定評があり、現職警察官にもファンが多い作家です。
彼の作品は派手な演出よりも、組織内の論理・上下関係・報告体制などをリアルに描くことに重点が置かれています。

ドラマ『TOKAGE』とは?バイク部隊“トカゲ”の概要・原作との違い
2024年6月30日にテレビ東京系列で放送されたスペシャルドラマ『TOKAGE 警視庁特殊犯捜査係』は、今野敏氏の原作小説『TOKAGE 特殊遊撃捜査隊』をもとに、バイク部隊×警察ミステリーを描いた話題作です。
主演は反町隆史。かつて“トカゲ”として誘拐事件を数々解決してきた男・上野数馬が、現在は少年係の警部補として異動していたものの、新たな誘拐事件で再び現場へ呼び戻される…というストーリー。
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— 『TOKAGE 警視庁特殊犯捜査係』テレ東系6月30日(月)夜8時放送! (@tvtokyo_drama) June 4, 2025
主演 #反町隆史
『#TOKAGE 警視庁特殊犯捜査係』
📢予告(60秒ver.)配信中⚡️
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数々の誘拐事件を解決してきた
元トカゲ・上野数馬(#反町隆史)が
再びオートバイで事件に潜む巨悪を追う!🏍
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6月30日(月)夜8時放送!📺… pic.twitter.com/LZLsjt6Zpm
物語では、バイクで犯人を追い、プロファイラー(栗山千明)とバディを組んで事件を追う様子が描かれます。
ドラマならではの脚色と見どころ
- トカゲ=警視庁の正式な特殊任務部隊として明言されている(フィクション)
- オートバイアクションや緊迫の交渉シーンも加わり、視聴者を引き込む演出に
- 現場の刑事、管理官、交渉官、新聞記者など、多角的な視点で事件が進むのが特徴
ドラマは上原の未来を描いたオリジナル脚本!原作との違い
- ドラマは原作1作目をベースに再構成されているが、ストーリーや人物設定は大幅に脚色
- 実際のSITや機動捜査隊を想起させる描写はあるが、あくまで“トカゲ”という部隊はフィクションであること分かる

反町さんが自ら大型バイクを運転して追跡するシーン、GTOの鬼塚みたいで絶対カッコイイ!小説では白石涼子がバディっぽいけど、ドラマでは違うみたい…?
\原作小説はこちら/

まとめ|“トカゲ”は架空でも、リアルなモデルが存在する
ドラマや小説に登場する“TOKAGE(トカゲ)”という名称のバイク部隊は、実在しません。
しかし、現実の警察にはそのモデルとなるようなバイクによる尾行・張り込みを専門とする捜査員や組織が実在しています。
とくに警視庁のSIT(特殊犯捜査係)や機動捜査隊では、目立たないバイクや覆面車両を使って迅速に動く刑事が存在し、そのスタイルはまさに“影のトカゲ”のような活動そのもの。

今野敏氏の小説『TOKAGE 特殊遊撃捜査隊』は、こうしたリアルな捜査現場をベースにした“限りなく現実に近いフィクション”!
そして、2025年のドラマ版では、その世界観をさらにアクションと人間ドラマを加えて魅力的に描いています。
📌 「本当にあるの?」と気になった方へ。答えは──名前は架空。でも、活動はリアル。それが“トカゲ”の正体です。
≫【TOKAGE 警視庁特殊犯捜査係】原作ネタバレ感想📖シリーズ3作の読む順番
参考:
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