- 11話「富本、仁義の馬面」あらすじ感想：視聴率9.6%
- 12話「俄にわかなる『明月余情』」あらすじ感想：視聴率9.9%
- 13話「お江戸揺るがす座頭金」あらすじ感想：視聴率9.6%
- 14話「蔦重瀬川夫婦道中」あらすじ感想：視聴率10.8%
- 15話「死を呼ぶ手袋」あらすじ感想：視聴率9.9%
- 16話「さらば源内、見立は蓬莱(ほうらい)」あらすじ感想：視聴率9.6%
- 17話「乱れ咲き往来の桜」あらすじ感想：視聴率9.5%
- 18話「歌麿よ、見徳(みるがとく)は一炊夢(いっすいのゆめ)」あらすじ感想：視聴率9.6%
- 19話「鱗(うろこ)の置き土産」あらすじ感想：視聴率10.2%
- 20話「寝惚(ぼ)けて候」あらすじ感想：視聴率9.7%
11話「富本、仁義の馬面」あらすじ感想：視聴率9.6%
吉原の復興を目指す蔦屋重三郎は、俄祭りを盛り上げるため、人気浄瑠璃太夫・富本午之助を招こうと動きます。しかし、吉原出入り禁止の過去を持つ午之助は断固拒否。蔦重は彼の心を動かすため、鳥山検校に頼み込むが一度は断られてしまいます。
最終的に、女郎たちのために浄瑠璃を聞かせてほしいと懇願し、午之助の承諾を得ます。さらに、鳥山検校の許可を得て、富本節の正本制作に乗り出すこととなるのでした。
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蔦重の執念と策が光る回でした。富本午之助を説得する過程は、単なる交渉ではなく、彼の過去や誇りを尊重しながらの駆け引きが見どころでした。また、鳥山検校の影響力の大きさが改めて示され、瀬以（瀬川）との再会も切なさを増す展開でした。
≫浄瑠璃の元締め「当道座」とは？富本節の歌詞、べらぼう11話のネタバレ詳細はこちら
12話「俄にわかなる『明月余情』」あらすじ感想：視聴率9.9%
吉原の夏祭り「俄（にわか）」を巡って、大文字屋と若木屋が激しく対立。蔦屋重三郎は祭りの盛り上げに奔走し、記録冊子の制作を決意します。執筆は源内の勧めで、かつての色男・平沢常富＝喜三二に依頼するも、彼はすでに鱗形屋と契約済みで難航。
やがて祭りが始まり、町全体が熱狂に包まれる中、蔦重は芝居絵と記念冊子『明月余情』を完成させます。祭りの終盤では、うつせみと新之助が再会し、吉原を越えて旅立つ姿も描かれました。
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にわか祭りの熱気と、それに懸ける人々の想いが詰まった回！蔦重の粘り強さと機転、そして源内や平沢との信頼関係が祭りを成功へ導いたのが胸熱です。ラストのうつせみと新之助の再会・脱出は、静かな感動を呼びました。吉原の厳しさの中にある希望が印象的でした。
≫新之助とうつせみのその後は？足抜けした遊女の生涯を史実から解説！12話感想もこちら
≫平沢常富＝朋誠堂喜三二！蔦重との関係と劇中歌『明月余情』歌詞の現代語訳はこちら
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13話「お江戸揺るがす座頭金」あらすじ感想：視聴率9.6%
鱗形屋が再び偽板の罪で捕まり、背景に鳥山検校が率いる高利貸し「座頭金」の存在が浮上。蔦重や田沼意次らはその実態解明に動き、江戸の社会問題に発展していきます。一方、鳥山と瀬以の関係には亀裂が入り、瀬以は想いを胸に覚悟の決断を下します。
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座頭金を巡る幕府内の緊張や、人間模様が見応えたっぷりでした。敵視されているにもかかわらず、鱗形屋の窮地に手を差し伸べる蔦重の人間力に脱帽。蔦重と瀬以の切ない関係も進展があり、今後の展開から目が離せません。
≫座頭金とは？なぜ盲目の人が金貸しに？江戸時代の役職「当道座」の歴史はこちら
≫【史実解説】実在する人物、森忠右衛門とは？盲人金融の闇に嵌った没落武士の実情
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14話「蔦重瀬川夫婦道中」あらすじ感想：視聴率10.8%
鳥山検校と当道座への手入れが入り、蔦重と瀬川も巻き添えで捕らえられます。釈放された蔦重は、本屋開業を決意し瀬川に将来を語るものの、瀬川は女郎・松崎（新井美羽）に襲われ負傷。さらに吉原者に対する土地差別が強まり、蔦重の夢にも陰が差します。
やがて瀬川には離縁の裁きが下り、ついに自由の身に。蔦重と再会し抱き合うも、年明け、彼の夢を守るため瀬川は姿を消してしまいます。残された手紙には「夢を見続けてほしい」と記されていました。
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蔦重と瀬川、ようやく結ばれるかと思いきや、切なすぎる展開に涙…。瀬川の深い愛情と決意が胸を打ちます。幕府による圧力や差別が、個人の夢や愛を押しつぶしていく描写がリアルで、時代の重みを感じさせる回でした。
≫『べらぼう』14話ネタバレ感想：瀬以と検校が退場！瀬川のその後を描いた作品解説はこちら
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15話「死を呼ぶ手袋」あらすじ感想：視聴率9.9%
蔦屋重三郎は『耕書堂』を開業し、新たな創作に向けて動き出します。源内や喜三二、北尾政演らとともに面白い本作りを目指す中、将軍家治の嫡男・家基が鷹狩り中に急死。
平賀源内は毒による暗殺を疑い、田沼意次に報告しますが、手がかりの手袋は松平武元の手に。そしてその夜、武元が何者かに殺害され、事件は思わぬ展開を迎えます。
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蔦重が夢に一歩踏み出した矢先、政変の影が濃くなり、不穏な空気が漂う回。平賀源内の推理が冴える一方、武元の死がもたらす波紋が今後の政争にどう影響するのか目が離せません。耕書堂の希望と幕府の暗雲が交錯する絶妙な構成でした。
≫『べらぼう』15話ネタバレ感想：松平武元は暗殺？人物像、死因の史実解説はこちら
16話「さらば源内、見立は蓬莱(ほうらい)」あらすじ感想：視聴率9.6%
徳川家基と松平武元の死をめぐり、田沼意次への疑念が渦巻く中、源内は“声が聞こえる”“記憶がない”という異常を抱えたまま、殺人の濡れ衣で捕らえられます。蔦重や仲間たちの訴えもむなしく、源内は獄中で命を落としてしまいます。
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源内の最期があまりに無念で、胸が詰まる回でした。夢と現実の境界が曖昧になっていく様子、田沼や蔦重の温かさがなおさら切なく感じられます。仲間の死とどう向き合うか、今後の蔦重の動きにも注目です。
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17話「乱れ咲き往来の桜」あらすじ感想：視聴率9.5%
芝居の影響で耕書堂の人気が急上昇する中、旧友・新之助と再会した蔦重は、子ども向けの“往来物”出版に挑戦。吉原の人脈と協力者を巻き込み、地本問屋の圧力を逆手に取る「巻き込み型戦略」で販路を拡大する。絵師・豊章に唐丸の面影を見出し、再会の予感も…。
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蔦重の出版戦略が痛快すぎる回！圧力に屈せず“教育”を武器に外から攻める発想が秀逸です。再登場した新之助の言葉や、豊章＝唐丸説の示唆も熱く、物語が次の章へ動き出す期待感に満ちていました。
18話「歌麿よ、見徳(みるがとく)は一炊夢(いっすいのゆめ)」あらすじ感想：視聴率9.6%
蔦重は絵師・北川豊章のもとを訪ね、唐丸の面影を追う中で“捨吉”と再会。壮絶な過去と罪悪感に苦しむ彼に、蔦重は「勇助」としての新たな戸籍と画号「歌麿」を与え、新たな人生の一歩を踏み出させます。一方、喜三二は筆が止まるトラブルを経て、夢と現実が交錯する青本『見徳一炊夢』を完成させました。
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捨吉＝歌麿誕生の回は、蔦重の深い情と覚悟が胸に迫りました。壮絶な過去を背負った少年が新たな名を得て歩み出す姿に涙…。喜三二の作品とリンクする「夢」のテーマが全体に重なり、希望の光を感じさせる展開でした。
≫【べらぼう】唐丸（からまる）の正体は歌麿！写楽か北斎か歌麿か、考察記事はこちら
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19話「鱗(うろこ)の置き土産」あらすじ感想：視聴率10.2%
経営難から店を畳む鱗形屋に、蔦重は“春町を鶴屋から引き抜く作戦”を依頼されます。春町の心を動かすため、重三郎らは「百年先の江戸」という奇抜な構想を提示。春町はその想いに応え、耕書堂での執筆を決意します。そして、鱗形屋は焼け残った思い出の板木を蔦重へと託します。
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“未来の江戸”という発想に胸が躍る回でした。商いの競争を越えた本づくりの情熱と、蔦重と鱗形屋の絆が胸を打ちます。春町を動かしたのは、まさに“思い”。作品に込める情熱が人を変える力を持つことを感じさせる展開でした。
20話「寝惚(ぼ)けて候」あらすじ感想：視聴率9.7%
『見徳一炊夢』が『菊寿草』で高評価を得たことをきっかけに、蔦重は文人・大田南畝と出会い、江戸で流行の兆しを見せる「狂歌」に強い関心を抱きます。
一方、政局では将軍の後継問題が動き、豊千代＝家斉と種姫の縁組が決定。出版界では歌麿の“そっくり絵”によって西村屋を出し抜き、耕書堂はついに市中全体と取引可能な存在へと躍進します。
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狂歌との出会いに目を輝かせる蔦重の姿が印象的でした。“遊び心”と“風刺”の効いた文化を、商売の起爆剤として捉える着眼点が痛快！一方で、政変の影が大奥に忍び寄り、物語の緊張感もじわじわ高まってきました。
コメント
『べらぼう』の面白さのポイントは、やはり蔦重の行動力にあると思う。
気持ちの良いくらいの有言実行。
どうやったらできるか、誰に話せば良いか戦略が上手い。
失敗もしっかり受け入れて次に繋げる姿勢は見習いたい。
それにしても、瀬川の退場からロスが大きい……。
美しくて、誰よりも男前で。蔦重との関係も好きだったな。
唐丸と再会できて良かったー！！
SNSの事前予想で当時活躍した絵師を挙げていた中に喜多川歌麿の経歴から吉原出身らしいから、唐丸は歌麿になるんじゃないかって予想してた人がいたけれど、まさか当たるとは思ってもみませんでした！
ドラマ内では辛い幼少期の中で蔦重と一緒に入れた時間は本当にかけがえのないものだっただろうし、男娼をやりつつ絵を描いていても、きっと何度も思い出していたんだろうなと思うと切ない気持ちになりました。
だからこそ大手を振って吉原に帰ってきて、蔦重の義理の弟としてこれからバリバリ活躍していく様子を見守っていきたいです！
蔦重、行動力と人脈で𠮷原の茶屋からどんどん成り上がっていきます。瀬川と蔦住コンビが好きだったのでこの展開は良かったのかどうか難しいところです。瀬川が魅力的過ぎて少しロスになっています。歴史上ではもう出てこないと思いますが、ドラマなので是非もう一度瀬川蔦重コンビを見たいです。べらぼうは大河ドラマにしては珍しく𠮷原の話で江戸時代の庶民の様子などが描かれているので新鮮で面白いです。蔦重これからも活躍期待しています。
江戸の出版王・蔦屋重三郎（横浜流星）！
と言われても、見るまで正直に知りませんでした。TSUTAYA？とか思ってました。
人々の賑わう様子を見つめる重三郎の横顔が印象深かったです。江戸時代の“文化の息吹”を体感できる傑作ですね。
べらぼう、あっという間に蔦重が本格的な本屋📚みたいになって、嬉しい反面もう退場したキャラがいて寂しいです😔
特に源内先生の最期、蔦重じゃないけど信じたくない気持ち。あんまりだよ…｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡
歴史に詳しくないけど、盗まれた最後の物語のモチーフはきっと田沼×自分だったんですよね。切なすぎて号泣しました😭😭