朝ドラ『あんぱん』に登場する陽気な音楽家・いせたくや(演:Mrs. GREEN APPLE・大森元貴)。
その正体、気になりませんか?
実はこのキャラクター、実在の作曲家・いずみたくがモデルとされています。代表作『手のひらを太陽に』『見上げてごらん夜の星を』で知られるいずみたくは、アンパンマンの生みの親・やなせたかし氏の親友であり、共作パートナーでもありました。
この記事では、いせたくや=いずみたく説を解説しながら、知られざる二人の友情や共作の裏話、そしてアンパンマン誕生に秘められた“もう一つの物語”を紹介します。

「いせたくやって誰?」「いずみたくってどんな人?」と、いまいちピンときていない方へ、史実に基づく感動エピソードをお届けします。
【考察】いせたくや(大森元貴)は実在モデルがいる?
2025年放送の朝ドラ『あんぱん』に登場する音楽家・いせたくや。個性的で陽気なキャラクターとして注目を集めていますが、実はこの人物には“実在のモデル”がいます。
朝ドラ『あんぱん』の役どころ
物語の中で、いせたくや(演:大森元貴)は音楽の才能に恵まれた作曲家。ユーモアと情熱を併せ持ち、時に周囲を驚かせる突飛な言動もありつつ、芯には強い音楽愛を持つ人物です。
彼は、主人公・柳井嵩(=やなせたかしがモデル)にとって、創作の刺激を与える大切な存在でもあります。劇中では、音楽と美術という異なる分野ながら、深い友情と信頼で結ばれた“芸術的バディ”として描かれています。

こういう才能型の自由人キャラ、ドラマだと絶対人気出るやつだよね〜。しかも!演じるのはミセスのボーカル、大森さん…!期待しかない…!!
モデルは作曲家・いずみたく
実は、いせたくやのモデルとなった人物は、昭和を代表する作曲家・いずみたく氏です。
役名「いせたくや」は、「いずみたく」から音をなぞった名前で、わかる人にはすぐピンとくるオマージュ。いずみたく氏は実際にやなせたかし氏と長年にわたり親交があり、彼の音楽活動や創作人生に大きな影響を与えた人物です。

いずみたくがいなければ、アンパンマンの歌の多くはなかったかも!?超重要な人物だよ~。

いずみたくとはどんな人?⇒アニメ『それいけ!アンパンマン』の音楽担当
朝ドラをきっかけに「いずみたくってどんな人?」と興味を持った方も多いのではないでしょうか?ここでは、その魅力あふれる人物像を紐解いていきます。
総作数15,000曲の多作家!代表曲とキャリア
いずみたく氏は、日本を代表する作曲家として、戦後の音楽シーンに多大な影響を与えた存在です。
また、数多くのミュージカル音楽や映画音楽、CMソングを手がけ、幅広いジャンルで活躍しました。

えっ、あの名曲もこの人!? すごい人すぎて…朝ドラの“自由人キャラ”だけじゃ語れない!『ゲゲゲの鬼太郎』の音楽も担当していたって…活動の幅が広すぎ…!
彼が作り出した音楽は、ただ聴くだけでなく、人々の心を励まし、勇気を与えるような“生きる力”に満ちたものでした。
人柄とエピソード
いずみたく氏の魅力は、その音楽だけではありません。彼の天真爛漫な性格、誰とでもすぐ打ち解けてしまうような飄々とした人柄も、非常に愛された要素です。

“音楽の魔法使い”って感じだね。型破りなのに、みんなから好かれてたってすごい!やなせたかしさんも、そんな“型破りだけど温かい人柄”に惹かれたのかも?
こうした魅力的なキャラクターが、やなせたかしとの“名コンビ”として輝きを放っていたのです。

やなせたかしとの出会いは永六輔の紹介!アンパンマンへ繋がる友情物語
いせたくやのモデル・いずみたくと、やなせたかしの出会いは偶然ではなく、まさに“運命的な出会い”でした。その出会いは、後に国民的な名作を生み出す原点となります。
出会いは舞台『見上げてごらん夜の星を』
二人が初めてタッグを組んだのは、1960年の舞台『見上げてごらん夜の星を』。この作品で、いずみたくは音楽を、やなせたかしは演出と舞台美術を担当しました。
互いに初対面ながらも、演出や音楽について交わした意見はすぐに意気投合。型にとらわれない創造力と、世の中へのメッセージ性――そうした芸術家としての価値観が重なった瞬間でした。

音楽と舞台美術ってジャンルは違うけど、商業芸術への情熱が一緒だったんだね。この出会いが、二人の生涯にわたる“友情と創作の旅”の始まりとなったのです。
この共演をきっかけに、二人は次々と共作を生み出し、お互いにとって欠かせない存在となっていきます。
共作『手のひらを太陽に』誕生秘話
そんな二人が生んだ最も有名な共作といえば――『手のひらを太陽に』です。
作詞をやなせたかし、作曲をいずみたくが担当。今では小学校の音楽教科書にも載るこの名曲には、深い実話エピソードが込められています。
仕事には困っていなかったものの、漫画家としてこれといった代表作のなかったやなせたかし氏は、憂鬱な日々を送っていました。そんな時、懐中電灯ごしに見た自分の手に、赤い血が透け光って見えるのを発見します。
その瞬間に見たまま、思ったままを描きとめたのがそのまま『手のひらを太陽に』の詩になります。
手のひらを太陽に すかしてみれば
まっかに流れる ぼくの血潮(ちしお)

「生きているだけで価値がある」というテーマの曲が誕生。やなせさんは、「たくちゃん、曲を作ってよ」とお願いしたそう!この曲はまさに二人の友情の結晶だね。
アンパンマンを舞台化したのがいずみたく!
やなせたかしの代表作『アンパンマン』。実はその誕生にも、いずみたくとの関係が色濃く影響しています。知られざる舞台から始まった“ヒーロー”の物語を見ていきましょう。
『ばいきんまん』はミュージカルから生まれた
1976年、やなせたかしといずみたくが共同で手がけたミュージカル『怪傑アンパンマン』。アンパンマンの舞台化は、いずみたくの方から持ちかけました。
公演を重ねる中で、やなせたかし氏が生み出したのが憎めない敵キャラばいきんまん。ばいきんまんの『バイバイキーン』では、会場が笑いの渦になったのだとか!やなせ・いずみコンビの舞台世界が、そのままアンパンマンの世界観につながっていたのです。

アンパンマンの源流には、二人の舞台づくりで培った創作哲学が流れていたってこと!?エモすぎる…!

ばいきんまんが舞台から生まれたキャラクターだったなんて!?ここでアンパンマン・ワールドが広がっていったんだね~。
いずみたくがアンパンマンの音楽も担当
1988年にスタートしたTVアニメ『それいけ!アンパンマン』。その音楽を担当したのも、いずみたくでした。
特に劇中でも歌われるキャラクターソングの制作者名には、やなせたかし×いずみたくの名前がずらり!『アンパンマン絵かきうた』、『ハヒフヘばいきんまん』、『とべ! カレーパンマン』などなど…タイトルでも分かる通り子どもに人気の楽しい楽曲ばかりです。

作詞・やなせたかし、作曲・いずみたく。この組み合わせがあってこそ生まれた名曲の数々!キャラクターソング=二人の友情ソングとも言えるね。

最期まで続いた友情!遺作は『すすめ!アンパンマン号』
やなせたかしといずみたく。二人の友情は、単なる仕事仲間の関係ではありませんでした。晩年に至るまで、互いを深く信頼し、支え合う“名コンビ”として歩み続けました。
1992年、いずみたくは病気を患い、闘病生活を送りながらも、音楽活動を続けていました。ベッドに横たわりながらも、彼が最後に作曲したのが――『すすめ!アンパンマン号』。
同年5月、いずみたくは静かにこの世を去ります。しかし彼の音楽と、やなせ氏との共作の軌跡は、今も人々の心に生き続けています。

やなせたかし氏と共に歩んだ音楽家人生――その中で生まれた音楽、言葉、メッセージは、子どもだけでなく大人にもしっかりと根付いているよね。
\本記事の内容を解説した動画はこちら/
まとめ:“名コンビ”が残したものは、アンパンマンの心そのもの
朝ドラ『あんぱん』に登場する“いせたくや”は、作曲家・いずみたくがモデル。やなせたかし氏との深い友情と共作の歴史が色濃く反映されています。
出会いは舞台『見上げてごらん夜の星を』。共に作り上げた『手のひらを太陽に』や、ミュージカルで育まれた“ばいきんまん”の原型。そして、いずみたくが亡くなる直前まで作り続けた『すすめ!アンパンマン号』…。
そこには、ただの“仕事仲間”ではない、心から信頼し合う同志としての物語がありました。

音楽と絵、言葉と信念――二人の表現者が、どんなふうに未来へとバトンをつないでいくのか。朝ドラ『あんぱん』での描かれ方をじっくり見届けたいね。
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