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【あんぱん】黒井雪子先生のモデルは誰?実在の女子師範学校の教師像となる方法、採用・資格制度も解説

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朝ドラ『あんぱん』第5週で登場した、厳格な教師――黒井雪子先生。「この先生のモデルは実在するの?」、「女子師範学校の教師ってどんな人?」…と気になった方も多いのでは?

本記事では、

…をわかりやすく解説していきます✨

ちゃはむ
ちゃはむ

黒井先生の怖さの裏に、こんな歴史があったなんて!?知ってから見ると、ドラマの重みが違う!実際の学校の先生がどんな人だったのか、見ていこう。

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【実話モデル】『あんぱん』黒井雪子先生の由来は、くろゆき姫

朝ドラ『あんぱん』第5週で登場し、のぶやうさ子を震え上がらせた黒井雪子先生。厳格で威圧感たっぷりの先生に、視聴者からも「怖すぎる…」と話題になっています。

  • この先生、実在のモデルがいるの?
  • 昔の教師って本当にこんな感じだったの?

…と気になった方も多いはず。

結論から言うと――黒井雪子先生には、特定の実在モデルはいません!

黒井雪子の名前の由来は『アンパンマン』に登場するくろゆき姫1『あんぱん』の登場人物の多くは、アンパンマンのキャラクター名がもとになっているので、黒井先生もその流れですね。

≫『映画 それいけ!アンパンマン くろゆき姫とモテモテばいきんまん』

おはむ
おはむ

くろゆき姫=黒井雪子、名前は可愛いのに超怖い先生…!アンパンマンのキャラクターとしては、アニメと映画で登場。黒メイクが似合うちょっとダークなお姫様。

モデル人物こそいませんが、黒井先生の振る舞いや教育方針は、昭和戦前の女子師範学校教師の実像が反映されています。

例えば、ドラマの中で黒井先生が生徒たちに放った「御国のために強くなりなさい」という一言――このセリフは、当時の教育現場で国家奉仕を叩き込む教師像そのもの。

創作キャラだけど、「こんな先生、本当にいたかも…」と思わせるリアルさは、時代背景をしっかり踏まえている証拠なんです。

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【教師像と教育方針】昭和11年の女子師範学校教師はどんな人?

昭和11年(1936年)の女子師範学校――そこで教壇に立っていた教師たちの素顔はどうだったのでしょうか?

高等師範学校卒のエリート女性教師が中心

当時、女子師範学校の教師を務めるのは、ほとんどが高等師範学校(高師)卒業生。2

  • 東京女子高等師範学校(今のお茶の水女子大
  • 奈良女子高等師範学校(今の奈良女子大

こうした高師は、当時の女子教育の最高峰!卒業した女性たちは、女子師範学校や高等女学校の教師として全国に派遣されました。

つまり、黒井先生のような教師は――「女子教育界のエリート」だったわけです。

結婚=退職!だから独身女性教師が多かった

当時の女性教師には、「結婚したら退職」…という社会的な常識がありました。

ちゃはむ
ちゃはむ

え、じゃあ結婚できないの!?

そう、事実上の“独身主義”を貫くことが、キャリアを続けるための唯一の道だったんです。

そのため、寄宿舎の舎監(寮監)なども、人生経験豊富な独身女性教員が務め、生徒たちの私生活まで厳しく指導していました。

参考:寮生活では睡眠時間も学年ごとに細かく決められていた↓

福井県鯖江女子師範学校 編『我校の体育』,[福井県鯖江女子師範学校],昭和12
福井県鯖江女子師範学校 編『我校の体育』,[福井県鯖江女子師範学校],昭和12. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1275781 (参照 2025-04-26)

教育の柱は「軍国主義」と「良妻賢母思想」

教師たちが何より重視していたのは――

  1. 「軍国主義」(国家に尽くす精神)
  2. 「良妻賢母思想」(家庭を守る女性像)

この2本柱

特に昭和11年ごろから、戦争の影が色濃くなる中で、教師たちも軍国教育を推進する役割を担わされていました。34

そのため、

  • 生徒の服装・髪型・手紙の内容までチェック!
  • 寮生活も監視し、精神面まで鍛えるのが仕事でした。
おはむ
おはむ

先生たちも時代の波に逆らえなかったのか…。“自由な教育”って言葉が一番遠い世界!ボク、現代に生まれてよかった~。

生徒だけじゃなく、教師自身も時代に縛られていた――黒井雪子先生の厳しさは、そんな背景を映しているのかもしれませんね。

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【採用・資格制度】教員免許制度はなし!女子師範学校の教師になるには?

昭和11年当時、女子師範学校の教師になるにはどうしたらいいのか?今の感覚だと「教員免許を取って教員採用試験…」と思いがちですが、実は当時はちょっと違う仕組みだったんです。

教員免許制度は戦後から!

現在のような教員免許制度(大学+教職課程+教員採用試験)は、戦後の教育改革(1949年)から導入5されたもの。それ以前は、師範学校や高等師範学校がそのまま教員養成機関だったため、卒業すれば自動的に教員資格が得られました。

当時の教師になるルートは?

  1. 高等師範学校(高師)卒業=無試験で資格取得
    → 教員免許試験なし!
    → 高師卒業自体が“エリート認定”だった
  2. 文部省の教員検定試験に合格する
    → 一般的な教師向け(中等教員など)

このため、女子師範学校の教師は――

  • 高等師範学校を卒業(東京女子高師・奈良女子高師など)
  • 教員経験を積んで、選抜される

という流れが一般的でした。

ちゃはむ
ちゃはむ

つまり、普通の先生よりずっとエリートってこと。それで寮の舎監とかやるから、怖さも2倍だね…!

高等師範学校ってどれくらいすごい?

当時の高等師範学校は、今で言うと――東京大学教育学部+教員養成機関が一体化したような存在。6つまり、「教員になるエリートたちの最高学府」でした。

卒業生の多くは、

  • 師範学校の教師
  • 高等女学校の教師
    として、全国に派遣されていたのです。
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【教育現場も軍国主義】なぜ教師たちは“厳しかった”のか?

さて、ここで素朴な疑問――「なんで教師たち、そこまで厳しくしたの?」

答えはシンプル。「教師自身も、軍国教育の波に逆らえなかったから」です。

教育現場=国家の兵站 (へいたん) ※

昭和11年、戦争の足音がひたひたと近づいていた時代。教育現場もまた、国策=軍国主義・皇国史観の波に飲まれていきます。

教師は、「生徒を国家に尽くす“人材”に育てる」という役割を、強く求められていました。特に師範学校は、「国の教育を担うエリート女性教師」を養成する場所だったので、なおさらです。

※兵站 (へいたん)とは…戦争時の後方支援。戦争部隊が戦場で戦えるよう、必要とする物資の供給や兵員の補強、医療や物資の支援などの後方支援全般を指す。

生徒の私生活までガチガチに管理

  • 恋愛禁止
  • 服装・髪型の規制
  • 手紙の検閲
  • 思想の取り締まりまで…!

生徒たちが“国家にふさわしい女性”に育つように、教師たちは精神面まで徹底的に管理していました。7でもそれは――「教師たちもまた、国家の方針に縛られていた」からこそ。

おはむ
おはむ

生徒も先生も苦しかった時代。どっちも“自由”とは程遠い世界だったんだね。女子師範学校の現存資料を見ると、厳しすぎる規則のオンパレードだったよ…。

参考:今の校則とは比べ物にならない!厳しい教育方針の元、学んでいました↓

福井県鯖江女子師範学校 編『我校の体育』,[福井県鯖江女子師範学校],昭和12
福井県鯖江女子師範学校 編『我校の体育』,[福井県鯖江女子師範学校],昭和12. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1275781 (参照 2025-04-26)

黒井雪子先生の厳しさは、そんな時代背景の象徴とも言えます。教師も、生徒も、誰もが時代に翻弄されていたのです。

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まとめ:『あんぱん』黒井雪子先生の厳しさは“時代のリアル”

黒井雪子先生は、『あんぱん』オリジナルの創作キャラクター。でも、その厳しさや教育方針は、昭和戦前の女子師範学校教師そのもの――まさに“時代のリアル”が反映されています。

  • 軍国主義と良妻賢母思想が教育の柱
  • 教師たちもその波に飲まれ、生徒の精神面・私生活まで管理
  • 教える側も、生きる道を国家に縛られていた――そんな背景があったのです。

黒井先生の厳しさに隠された時代の苦しさや葛藤を知ることで、『あんぱん』の物語がより深く味わえるはず。今後ものぶたちがどんな教育を受け、どんな選択をしていくのか、注目していきましょう!

ちゃはむ
ちゃはむ

寮生活がスタートしたのぶ。戦争の足音がひたひたと迫ってきているよ~。実際の女子師範学校の寮生活はこちらの記事をチェックしてね。

≫【あんぱん】女子師範学校の寮はどんなところ?厳しい規則や1日のスケジュール解説!

参考文献、資料:

  1. それいけ!アンパンマン 第17弾 くろゆき姫とモテモテばいきんまん(株式会社トムス・エンタテインメント) ↩︎
  2. 教員の資格・待遇(文部科学省) ↩︎
  3. 学制百年史(文部省) ↩︎
  4. 福岡県教員養成史研究(七)(福岡教育大学 平田宗史) ↩︎
  5. 教育職員免許法(Wikipedia) ↩︎
  6. 師範学校制度の変遷(CiNii) ↩︎
  7. 師範学校における寄宿舎生活の実態(J-STAGE) ↩︎
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