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『あんぱん』千尋の死因=戦死?やなせたかし弟、実際の最期と兄との絆【朝ドラ実話】

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朝ドラ『あんぱん』で登場する、崇の弟・千尋。聡明で優しい青年として描かれる彼の最期が、視聴者の間で話題になっています。

  • なんか、死亡フラグが立ってない?もうすぐ死んじゃうの?
  • 弟の死因は戦死?実在した千尋は、実際なぜ亡くなったの?

崇の弟・千尋の実在モデルは、アンパンマンの作者・やなせたかしさんの実弟、柳瀬千尋さん。

本記事では、そんな千尋さんの実際の死因や軍歴、兄弟の絆、そして『アンパンマン』誕生にまで影響を与えた真実のストーリーを紹介します。

フィクションと実話が交差する、知られざる“千尋”の物語――その最期に込められた思いとは、いったい何だったのでしょうか?

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柳瀬千尋は戦死だが、特攻隊員ではない!実際の最期=駆逐艦「呉竹」の沈没

きゅんはむ
きゅんはむ

やなせたかし氏の実弟、柳瀬千尋(やなせ・ちひろ)さんは、兄と同じく高知県に生まれました。実際の千尋さんは、どんな人物だったのでしょうか。

やなせたかしの弟・千尋は駆逐艦「呉竹」の乗組士官だった

幼くして両親と離れ、兄の崇(のちの、やなせたかし)と共に高知市の伯父夫婦に預けられた千尋は、聡明で人懐っこい性格の少年だったといいます。

その後、旧制高知高校を卒業し、京都帝国大学法学部に進学。いわゆる“秀才”の道を歩んでいた彼は、大学在学中に海軍予備学生となり、卒業後は海軍中尉として軍に配属されました。

配属先は、駆逐艦「呉竹(くれたけ)」。

この艦は、太平洋戦争末期に輸送船団を護衛する任務につき、1944年には北方方面のキ504船団の護衛艦として活動していました。

きはむ
きはむ

兄のやなせたかしさんとは、“性格も才能も正反対”って本人も言ってたんだよね。それだけ弟の千尋さんが光る存在だったってことかも◎

1944年7月7日、米潜水艦「スケート」による雷撃で沈没

1944年7月7日――。この日、北海道北東のオホーツク海上(択捉島の北約200km)で悲劇は起きました。

「呉竹」は、当時キ504船団という輸送船団の護衛を任されていました。午後4時14分、米海軍の潜水艦「スケート(USS Skate)」による雷撃を受け、わずか6分後には海の底へ。1

乗組員267名全員が戦死。その中に、柳瀬千尋中尉の名もありました。

この沈没は、僚艦「薄雲(うすぐも)」からも確認されており、目撃証言によって記録に残されています。

戦後、「呉竹」は1944年9月10日付で除籍処分となりました。

きゅんはむ
きゅんはむ

たった6分で海の底…。 もう逃げる暇もなかったんだ…。当時の海戦では“沈むときは一瞬”って言われてたんだって。

※後に、一人生き残りがいることが判明2

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やなせたかしと弟の絆:アンパンマン誕生への影響

やなせたかし氏にとって、弟・千尋の死は生涯消えることのない悲しみでした。

戦後も忘れられなかった弟の存在

千尋さんは、快活で優秀で、家族みんなに愛された弟。やなせ氏自身は「弟は自分よりも明るく、誰からも好かれる存在だった」とたびたび語っています。

兄のやなせ氏は当時、戦地に送られたものの戦闘経験のないまま終戦を迎えました。しかし、弟を失った喪失感、そして戦後の混乱と飢えを経験したことが、やがて彼の創作活動に大きな影響を与えていきます。

きはむ
きはむ

自分だけが生き残ったっていう、やるせない思いがずっとあったのかも?その想いが“アンパンマン”の根っこにあるって、知らなかったなぁ…。

「アンパンマン」や「マーチ」に込められた想い

やなせ氏が描いたヒーロー・アンパンマンは、戦って敵を倒す“強いヒーロー”ではありません。彼は、お腹をすかせた人に自分の顔(パン)を分け与えることで人を助ける、ある意味で“戦わないヒーロー”。

この「助ける=食べさせる」という価値観は、やなせ氏の戦中・戦後の飢えの記憶と、弟を亡くした深い悲しみがもとになっているといわれています。3

さらに、あの有名な主題歌『アンパンマンのマーチ』。

なんのために生まれて
なにをして 生きるのか
こたえられないなんて
そんなのは いやだ!

引用:アンパンマンのマーチ

この歌詞には、やなせ氏の生きる意味を問い続けた人生と、命を落とした弟への想いが込められているといっても過言ではありません。

きゅんはむ
きゅんはむ

“食べさせる”ヒーローって、そういう意味だったんだね。誰かの“やさしさ”から生まれた正義って、心にしみる…!

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「正義とは、飢えを救うこと」…“千尋の死”が残したものとは?

朝ドラ『あんぱん』で描かれる千尋の姿は、ただのフィクションではありません。その背景には、実在したやなせたかしの弟・柳瀬千尋さんの戦死という、深い実話がありました。

彼は日本屈指の大学を卒業し、希望と未来を抱いて軍に入りましたが、わずか22歳で海に散った命。その死は、兄・やなせたかしの心に大きな影を落とし、後の創作に決定的な影響を与えました。

“正義とは、飢えを救うこと”そのシンプルだけれど深い信念が、『アンパンマン』というキャラクターに結実したのです。

『あんぱん』を通じて描かれる“千尋”という存在が、実は“あのヒーロー”を生んだ原点でもある――。そんな視点から見ることで、ドラマの物語がもっと深く、もっと心に残るものになるはずです。

きはむ
きはむ

戦争の話なのに、最終的に“やさしさ”にたどり着くのがすごい。きっと千尋さんの命も、今を生きる私たちに届いてるよね。

≫『あんぱん』今週のネタバレ全まとめ:週末振り返り&翌週の展開はこちら

参考文献・出典

  • やなせたかし著『ぼくは戦争は大きらい』(フレーベル館)
  • やなせたかし詩集『やなせたかし全詩集』
  1. 艦これWiki(呉竹・薄雲の戦歴) ↩︎
  2. NEWSポストセブン「やなせたかしと弟・千尋」 ↩︎
  3. nippon.com「『アンパンマン』の原点」 ↩︎

mina

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