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【TRUE COLORS】原作小説「わたしだけのアイリス」の結末は?ネタバレ考察

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この記事では、源孝志の小説『わたしだけのアイリス』を原作とするドラマ「TRUE COLORS(トゥルーカラーズ)」が2025年より放送されます。ドラマ化にあたり原作小説のあらすじ、衝撃の結末をネタバレを交えて解説していきます。

倉科カナが演じる主人公・立花海咲(たちばなみさき)の再生の物語が、心に響くエピソードとして多くの視聴者を感動させること間違いなしです!小説のタイトル『わたしだけのアイリス』に込められた意味、そして、なぜドラマ版ではタイトルが変わったのか?その謎についても考察していきます。

NHKプレミアムでドラマ化が決定したドラマ「TRUE COLORS(トゥルー カラーズ)」。原作は、演出家・脚本家でもある源孝志氏の小説『わたしだけのアイリス』です。

ドラマはAmazonプライムでも視聴可能です。

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【あらすじ】主人公・立花海咲の葛藤と再生への道

東京で活躍していたファッションフォトグラファー、海咲は、色覚障害「錐体ジストロフィー」という難病に突然襲われます。「色彩のディーバ」と呼ばれ、わずかな色の違いさえ見逃さない鋭い色感覚で一流の地位を築いてきた彼女にとって、これはまさに「生きる意味」を失う出来事でした。

絶望の淵に立たされた海咲は、長年関係が途絶えていた故郷・天草へ帰ることを決意します。そこで彼女は、親友や恩師、絶縁状態だった家族と再会し、少しずつ心の重荷を降ろしていくことになります。

きゅんはむ
きゅんはむ

最初に海咲が仕事をしているシーンが描かれるんだけど、超厳しい職人って感じ。若くして頭角を現したカメラマンだったけど、病気が判明すると一転…!

きはむ
きはむ

手のひらを返したように仕事がなくなっちゃう…。天草の風景も美しいし、海咲が見つける「心の色」がすごく気になる!海咲の再生の物語、スタートです。

Q
色覚障害「錐体ジストロフィー」とは何?発症するとどうなるの?
A

「錐体ジストロフィー」は、網膜にある「錐体細胞」という視覚細胞が徐々に機能を失う進行性の病気です。この錐体細胞は色を識別する役割を持っており、特に昼間や明るい場所での視覚に大きな影響を与えます。

錐体ジストロフィーが進行すると、視力が低下し、色が判別しにくくなる「色覚障害」が生じます。最終的には、明るい場所での視力に障害が出ることもあります。発症は遺伝的な要因が大きいとされ、治療法が限られているため、患者は進行を受け入れながら生活の工夫をしていく必要があります。

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【ネタバレ考察】父の死の真相と辻村の秘密

物語のクライマックスは、主人公・海咲が父の海難事故の真相を知るシーンです。このシーンは物語全体のテーマである”赦しと再生”を象徴しています。

海咲の父・勝男は生まれつき色覚に異常があり、赤と緑の区別がしづらい体質でした。しかし、そのことを自分なりに克服し、色覚検査を突破して漁師として働いていました。ところが、ある日、勝男は漁船事故に遭い命を落とします。

その事故で友人の茂雄は片腕を失い、家族にも大きな悲しみが広がりました。この出来事は海咲の人生に深い影を落とし、色彩に対する彼女の特別な執着を生むきっかけとなったのです。

海咲が抱えていた複雑な感情の中でも重要なのは、事故の”相手方”が誰だったかという事実です。事故相手の貨物船の船長は、母の再婚相手である辻村多一郎でした。これを知った海咲は大きな衝撃を受けます。

きゅんはむ
きゅんはむ

辻村さんがただの“継父”じゃなくて、実は父の死に深く関わっていたなんて…。驚きと同時に、彼の深い後悔と誠実さが伝わってくるよね。

きはむ
きはむ

そうだね。事故に関わった辻村さんが、家族を支えるために賠償金を肩代わりし、再婚してまで家族を守ってきたって話は胸に響くなぁ。

辻村は、自らが船長として関与していた事故への責任感と、海咲の母への愛情から、家族を金銭面でも精神面でも支え続けてきました。しかし、幼かった海咲はそれを「母と妹を金で買った行為」と受け取り、長年辻村を憎んでいました。

この真相を知ったことで、海咲の心には新たな感情が芽生えます。それは、家族を守り続けてきた辻村への感謝と赦しの気持ちです。

きゅんはむ
きゅんはむ

辻村さんが自分の退職金を賠償金として使った話、泣けるよね。恩着せがましいわけじゃなくて、本当に愛情からだったんだ。

きはむ
きはむ

しかも、家の中に父親の思い出の品を大事に飾っていたんだよね。それを見て、海咲の心も変わったんだと思うなぁ…。

全てを知った海咲は、ついに辻村への憎しみを乗り越えます。そして、母と妹との再会や妹の結婚式をきっかけに、再び家族としての絆を築くことを決意します。

海咲は、”目には見えないが心で感じる色”を見つけ、自分の人生を再スタートさせるために東京へ戻る道を選びました。天草の美しい風景や人々との再会が、彼女の心を少しずつ癒していったのです。

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【原作の結末】新たな「色」を見つけた海咲の旅立ち

すべてを知った海咲は、これまで抱いていた辻村への憎しみを乗り越え、感謝の気持ちを抱くようになります。そして、妹の結婚式を陰ながら見守っていたところ、母親に気づかれ母子の再会と和解が果たされます。

海咲は家族としての絆を再び築き直し、父から受け継いだ目と共に新たな人生を歩むことを決意するのです。天草での生活を通じて、彼女は「目に見えないけれど、心で感じる色」を見つけ出し、東京で新たな人生を歩むための希望を胸に、故郷を後にします。

きゅんはむ
きゅんはむ

この「心の色」っていうのが象徴的だよね。色彩のディーバとしての彼女にぴったりな再生のテーマだと思う。

きはむ
きはむ

うん、目に見えないけど大切なものに気づくって素敵だなぁ。それにしても、色彩の名前がいっぱい出てきて、ビックリする小説だったよ。

一年半後、海咲は「True Colors」という新たな写真作品を携え、イタリアのフィレンツェで絵画を学んでいる晶太郎のもとへと向かいます。二人の再会は、これから始まる新たな二人の関係を予感させ、物語は希望に満ちたエンディングを迎えます。

きゅんはむ
きゅんはむ

ここで出てきた「True Colors」!海咲のリスタートした人生はじめの写真集だったんだね~。写真は天草で撮ったものなんだとか♪

きはむ
きはむ

晶太郎は念願の画家になるための一歩を踏み出したんだね!それにしても、長年涼をしながら絵を描き続けるなんて…並みの神経ではないね!?

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アイリス=虹彩!小説『わたしだけのアイリス』のタイトルの意味は?

『わたしだけのアイリス』というタイトルには、主人公・海咲が持つ独自の視点や「心の目」で見る力が込められていると考えられます。

アイリス(虹彩)は、光を取り込むために開閉するカメラの「絞り」に似ており、ここには「自分だけの世界観」「独自の視覚の窓」が象徴されています。

海咲にとってのアイリスは、単なる身体の一部ではなく、彼女が世界をどう感じ、見つめるかを決定づけるものであり、その色は父から受け継がれた「魂の一部」とも言えるでしょう。

きゅんはむ
きゅんはむ

さらに、海咲のアイリスの珍しい色彩は九州の天草に根差す歴史や文化とリンクしていて、海咲にとって故郷との繋がりを象徴しているよね◎

医師から「ごく少数、それも九州の一部に偏って存在する色」と告げられることで、彼女は父から受け継いだ独自性と、天草の地に根差した「色のルーツ」に気づくことになります。この珍しいアイリスの色は、彼女の内面に刻まれた故郷の風景や家族の記憶を映し出し、彼女の目に映る世界を特別なものとしているのです。

また、アイリスには「個性」や「自分だけの視点」という意味も込められているでしょう。色覚障害を抱えることで色を失いながらも、海咲は「真の色彩」を心で見つめる力を養っていきます。アイリスが持つ「光を調節する力」は、海咲がどんな状況でも自分だけの美しい風景を見出し、再生していく過程の象徴でもあります。

『わたしだけのアイリス』というタイトルには、「自分だけの視点で人生を切り開く力」や「本質を見つめる目」、そして「故郷とつながる自分だけの特別な色彩」を表現する意図が込められていると考えられます。

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【考察】ドラマ化でタイトルが「TRUE COLORS(トゥルーカラーズ)」になった理由

「TRUE COLORS(トゥルーカラーズ)」というタイトルがドラマ版の名前に選ばれた背景には、海咲が色覚を失っていく過程で見出した「本当の色」、すなわち彼女にとっての真実や本質を映し出すテーマが込められていると考えられます。

「True Colors」は、表面的な色彩や視覚的な美しさに依存せず、心で感じ取る“見えない色”の象徴として海咲の旅路を支えています。彼女が人生の暗闇に立ち向かうなかで、かつての成功や外見にとらわれず、「色」に変わる新たな意味や価値を故郷の天草で発見していくことがこのタイトルに表現されているのでしょう。

また、写真集「True Colors」には故郷天草の自然や大切な人々のモノクロ写真が収められています。モノクロ写真は「色」を失った海咲の現実を象徴すると同時に、彼女が見出した本質的な美しさ、すなわち「目には見えない色」や「真の自分」を表す役割を果たしています。

ドラマのタイトルにこの言葉が選ばれたのは、色が失われてもなお心で見る世界の豊かさを伝えることを意図しているのだと思います。

このように、「True Colors」というタイトルは、視覚的な色を超えた“本当の色”の力を感じさせるものとなっているのです。

きはむ
きはむ

外見や成功に依存することなく、自分らしい生き方や大切なものを心で見つけていく海咲の姿勢を象徴するタイトルってことだね♪

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原作小説『わたしだけのアイリス』感想まとめ

『わたしだけのアイリス』は、主人公・海咲が目に見える色を失いながらも、故郷の天草で心の色を見つける再生の物語です。この作品が多くの読者に支持されているのは、色覚異常という現実的な試練を通して、彼女が失ったもの、そして新たに得たものを丁寧に描いているからでしょう。

海咲は東京で一流のフォトグラファーとして成功していましたが、「錐体ジストロフィー」を発症したことで一気に奈落の底に突き落とされます。「色彩のディーバ」と呼ばれるほど色へのこだわりが強かった彼女にとって、色を失うことは「自分自身の消失」に等しいものでした。

それでも、故郷で幼なじみや家族と再会し、過去の痛みと向き合う中で、彼女は「目には見えないが心で感じる大切なもの」を見出していきます。

特に物語のクライマックスとなるのが、父の海難事故の真相と、辻村の隠された献身が明らかになるシーンです。読者はここで、海咲の父が持っていた色覚異常や事故の因果関係を知り、彼女の色への執着がより深い意味を持っていたことに気づかされます。また、父の事故相手でありながら家族を支え続けた辻村の姿勢が、複雑な家族関係に新たな絆を生み出す場面は、多くの読者の心に響きます。

読者レビューでも、「天草の風景が目に浮かぶような美しさ」「色彩を失った海咲が逆に心の色を見つけていく様子が感動的」との声が多く見られます。

これまでとは異なる「心で見る世界」を知った海咲が、最終的に新しいステージへと踏み出す姿は、読み手に「本当に美しいものは目に見えるものでなく、心で感じるものなのだ」という深いメッセージを伝えてくれます。

ドラマ「TRUE COLORS(トゥルーカラーズ)」では、海咲の成長と再生の物語が、天草とイタリアの美しい風景と共に映像化される予定です。倉科カナさんが演じる海咲がどのように視覚的な美しさと心の色を表現するのか、さらに彼女が家族との絆や故郷の自然の中で見つけた「本当の美しさ」がどのように映像として描かれるのか、大きな期待が寄せられています。

きゅんはむ
きゅんはむ

“自然美豊かな九州・天草と秋のイタリア・キャンティを舞台に”って、NHKの制作開始のページに載っていたよ。楽しみだね♪

NHKプレミアムでドラマ化が決定したドラマ「TRUE COLORS(トゥルー カラーズ)」。原作は、演出家・脚本家でもある源孝志氏の小説『わたしだけのアイリス』です。

ドラマはAmazonプライムでも視聴可能です。

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