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【秘密シーズン0】7巻ネタバレ考察:冬蝉の意味は?住田教授に届かない薪の優しさとは

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『秘密 season0』7巻収録のエピソード「冬蝉」――。この物語は、薪と青木が挑む奇妙な事件を描きながら、人間の嫉妬や愛情、そして切なさが絡み合った感情の深淵を覗かせる内容となっています。

本記事では、ネタバレを交えつつ「冬蝉」のあらすじ核心や見どころ、キャラクターの心理描写を深掘りしていきます。物語が進み改めて考える、死者の記憶の取り扱い、人間の尊厳とは何かを考える『秘密 -トップ・シークレット-』全体を通してのテーマとなっています。

ふむはむ
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第九は捜査で死者の記憶を見ているけど、それは果たして正しいのか?臓器移植のように、生きている人に活用することの可否を考えます。

≫漫画【秘密 season 0】6巻「増殖」あらすじ:ネタバレ考察はこちら

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『秘密 season0』7巻(冬蝉)あらすじ:薪の恩師にフューチャーした物語

ハレー彗星の接近の年、世間を賑わせたのは偉人たちの脳が何者かによって奪われる連続事件が発生。薪と青木が捜査を進める中で、浮かび上がるのは住田教授とその研究に関わる人々との複雑な人間関係でした。

薪が大学時代にきいた住田教授の「もし、私が一週間で死ぬ蝉だったなら」という言葉。短命な蝉の生き方に自分を重ねる彼の背後には、科学への情熱や嫉妬、そして薪に対する複雑な感情が隠されています。そして、薪自身もまた――。

きはむ
きはむ

毎度ながら、表紙の薪さんが超絶美形なの…推せる…!この表紙の薪さんと目が合ったなら、絶対買っちゃうよね??

見どころ1:タイトル「冬蝉」の意味は?蝉に託されたテーマ

7巻のタイトル”冬蝉”には、どのような意味が込められているのでしょうか?

ふむはむ
ふむはむ

住田教授の言葉からは、宇宙から見た人間の命のはかなさを蝉の命に例えていたと感じたけど…。冬に鳴く蝉って普通じゃないよね。薪さん自身を比喩しているのかな?

きはむ
きはむ

確かに。薪さんって鈴木さんの死後、現実の冷たさを抱えながらも生き続けてるよね。それが冬に耐える蝉みたいってこと?

蝉の一生は短いながらも全力で生き抜くもの。それを人間に例えるならば、自らの使命感や痛みを抱えながらも動き続ける薪の姿が重なるのではないでしょうか。

特に、住田教授のセリフ「蝉に真実を知らせるなんて残酷だ」という言葉は、薪が鈴木を失った後も生き続けることの苦しさを代弁しているように思えます。

見どころ2:嫉妬が交錯する人間ドラマ

冬蝉の物語で際立つテーマのひとつが「嫉妬」。登場人物たちはそれぞれ異なる形で嫉妬を抱えています。

  1. 薪の雪子への嫉妬
  2. 住田教授の薪への嫉妬
  3. 冴子(住田の妻)の薪への嫉妬

嫉妬は人間の感情の中でも特に制御が難しいもの。薪が雪子に抱く感情は青木への複雑な気持ちからくるものであり、住田教授が薪に対して抱く嫉妬は、彼の天才性や人々からの信頼への妬みとも取れます。

ふむはむ
ふむはむ

大学時代、鈴木さんから70周年周期の惑星を見ようと誘われた薪さん。だけど、当日雪子さんとバッティングして、そこから逃げちゃったんだよね。

きはむ
きはむ

鍵があるはずの場所になかったから、のけ者にされたと思っていたけど、それは光物を集める鳥の仕業だった!すれ違う想いが現代で判明して切なかったよ~。

薪の感情は、人間関係における複雑さや切なさを際立たせるもので、読者の心に深く響きます。

見どころ3:住田教授と薪の対比

住田教授は科学に対する情熱を持つ一方で、他者への嫉妬心や劣等感を抱いています。一方、薪は鈴木を失った喪失感を抱えつつも、自分の使命感を全うしようとする強さを持っています。

住田教授が薪に対して「脳を見られる権利」を批判する場面では、死刑執行や裁判官のような倫理観と使命感が問われる職業に例えられます。

ふむはむ
ふむはむ

住田教授が言ってたことって、確かに倫理的な難しさがあるよね。でも、第九の仕事は、誰かがやらなきゃいけないことなんだ。

きはむ
きはむ

それを全部背負い込んでしまう薪さんが切ない…。研究者の脳を見ていた住田教授と妻・冴子は、自分の死後はそれを拒否する矛盾は全てを物語っているよね。

この対比は物語全体の深みを増し、読者に「正義とは何か」「使命とは何か」を問いかけます。

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【結末考察】冬蝉の真実:住田教授に届かなかった薪の優しさとは

薪の行動は、どこまでも優しさに満ちていました。彼は冴子の命が残り少ないことを知り、その心情を理解した上で、生前の彼女から真実を引き出す決断をしました。この決断によって、冴子が亡くなった後、その脳が捜査対象として扱われ、彼女のプライバシーや尊厳が損なわれることを防ぐためです。

ふむはむ
ふむはむ

薪さん、優しいーーーッ!!それなのに、その優しさは住田教授と冴子さんに届くことなく、冷酷無慈悲な人と思われてしまったよ…。

薪の配慮は冴子自身を守るためのものであり、その信念は揺るぎないものでした。しかし、住田教授には、薪の行動が冷酷なまでの合理性として映ってしまったのです。事件の背景を理解している住田教授にとって、薪が取った手段は「感情を捨てた」ように見えたのでしょう。

住田教授は、薪に対して「君は、人の心をなくしてしまったのか?」と問います。この言葉は薪にとって、大きな衝撃を与えたに違いありません。人の尊厳を守るために取った行動が、理解されず、むしろ非難される形となったのです。

薪が住田教授に対して見せた優しさは、教授自身には届きませんでした。しかし、その優しさは読者に薪の人間性の深さを感じさせるものでした。

冴子と薪、それぞれの「蝉のような命」

薪が自供を引き出したことで、冴子は自身の過ちを認めることができました。しかしその背景には、薪自身の深い葛藤がありました。彼はかつて最愛の友人・鈴木を失ったことで、生命の儚さを痛感してきました。

まるで「冬蝉」のように、限られた命の中で自分がどのように生き、他者にどう影響を与えるのかに苦しみながら向き合ってきたのです。

住田教授には、薪のこの深い優しさや葛藤を完全に理解することはできませんでした。その結果、薪の「優しさ」は教授の目には冷徹に映り、二人の間に埋めがたい溝が生まれました。

大学時代の鍵のありかが判明するエピソードや彗星を見上げるシーンは、薪の抱える苦悩と希望の両面を象徴しているように思えます。

きはむ
きはむ

薪さんの”合鍵”の話って、何度読んでも切ないよね。親友である鈴木さんへの想いが、友情を超えた深い感情があると分かるシーンでした。

最後に冬蝉の物語が語りかけるのは、愛する人を失った後も生き続けることの意味。そして、それを受け止める強さです。

読者に問う「秘密」のテーマ

薪の優しさが住田教授に届かなかった「冬蝉」のエピソードは、私たち読者に『秘密 -トップ・シークレット-』のテーマを改めて問いかけています。

  • 人それぞれの「正しさ」の違い
  • 命の価値や、尊厳を守るとは何か
  • 愛や思いやりが他者に伝わらない悲しさ

こうしたテーマは、私たちの日常生活にも通じる普遍的な問題です。この作品を通して、薪が背負った悲しみと優しさに触れることで、私たち自身の「優しさ」についても考えるきっかけになるかもしれません。

ふむはむ
ふむはむ

「正義」や「優しさ」とは立場によって変わるもの。ボクの思っているそれが、必ずしも他者に当てはまるとは限らないんだよね。

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記憶は誰のもの?捜査と研究の境界線

このエピソードでは、記憶というものがその人自身のものであり、死後もなお他者によって侵されるべきではない、というテーマが改めて描かれました。捜査を目的として「第九」が死者の脳を扱う一方で、研究を目的として死者の脳を見る行為には、どのような違いがあるのでしょうか?

死者の記憶を「見る」ということの意味

死者の記憶を見るという行為は、一見するとその人の死後もなお社会や科学に貢献するための手段のように思えます。しかし、それは同時に「個人の尊厳」を侵す行為でもあります。捜査のために死者の脳を扱う「第九」の存在が許容されるのは、犯罪解決という社会的正義のために必要とされるからです。

一方で、研究という名目で脳を見る行為は、たとえ学術的な意義があったとしても、より個人的な目的に基づいていると言えるでしょう。

きはむ
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捜査と研究、どちらも正しい目的のために行われているはずなのに、どこに線を引くべきなのか?読者も、この問いに思わず立ち止まってしまうよね。

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第九の捜査権限に対する疑問

このエピソードの中では、「捜査」という名目で第九が行っている死者の記憶を見る行為自体が問われています。捜査員たちは、犯罪者の動機や証拠を明らかにするために記憶を利用しますが、それが果たしてどこまで許される行為なのか。死者にはもはや自分を守る権利がないため、記憶の公開が一方的な行為になってしまうのです。

記憶を「研究」に使う倫理的な問題

一方で、冴子が行ったような「研究のために死者の記憶を見る行為」もまた問題視されます。冴子の行為は、自身の研究成果を完成させるという個人的な目標を達成するためでした。しかし、その目的がいかに正当であったとしても、他者の記憶を奪い取る行為は倫理的に許されるのでしょうか?

「死者の記憶を見ることは、人の心を奪うことと同じではないのか?」という、根本的な疑問が横たわっています。

読者への問いかけ:線引きは可能なのか?

死者の記憶を「見る」という行為が許される場合と許されない場合の境界線は、一体どこにあるのでしょうか?

  • 捜査という社会正義のためなら許されるのか?
  • 研究という学問の発展のためなら許されるのか?
  • 死者の記憶はどのような目的であれ侵してはならないのか?
ふむはむ
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遺言があったとしても、死者は既にいないから、それはどうとでもなる。一度前例を作ってしまうと、線引きが難しく曖昧になって死者の尊厳が侵される…。

この作品を通じて、私たちは改めて「記憶の尊厳」と「目的の正当性」について深く考えさせられます。死者が残したものに手を触れるとき、私たちがどのような意識を持つべきなのか、その答えを探すのは読者自身です。

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秘密シーズン0「冬蝉」考察まとめ:7巻読後の感想レビュー

「冬蝉」は、短いながらも深いテーマを持つ物語です。薪と青木が捜査を進める中で見せる人間ドラマ、そして薪自身が抱える葛藤は、読者に大きな感動を与えます。

冬蝉というタイトルが象徴する短命の儚さと、その中でも全力で生きることの美しさを感じるこの作品。薪の心の旅路を描いたこのエピソードは、まさに『秘密 season0』の中でも必読の一冊と言えるでしょう。

きはむ
きはむ

薪さんが慕っていた先生に軽蔑の目で見られる悲しい話だったけど、先生を想う薪さんの心情を想うとキュッと胸が痛くなる…。

ふむはむ
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何度でも読み返したくなる7巻「冬蝉」。派手な事件ではないけど、『秘密 -トップ・シークレット-』のテーマに迫る深いエピソードでした。

≫漫画【秘密 season 0】8巻「悪戯(ゲーム)」あらすじ:ネタバレ考察はこちら

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