この記事では、足立紳さんによる自伝的小説『それでも俺は、妻としたい』のあらすじと結末、そして本作が伝えたいメッセージについて詳しく解説していきます。また、2025年に風間俊介さんとMEGUMIさん主演でドラマ化が決定したこの作品の魅力も徹底考察していきます。
小説『それでも俺は、妻としたい』ってどんな話？あらすじ概要
主人公の「俺」は、40歳を過ぎても年収50万円未満の売れない脚本家。専業主夫状態の彼は、家事と育児をこなす一方で、妻・チカとセックスすることばかり考えています。そんな彼の行動や日々の出来事をコミカルかつ赤裸々に描きながら、夫婦関係の本質に切り込む異色の物語です。
はじめに言っておくと、この小説は読者を選びます。好き嫌いがハッキリ別れるんじゃないかな？ボクは主人公もその両親も苦手でした。
「妻としたい！」という欲望に全振りした主人公が、どれだけクズかに驚くよね…。でも、それを支える妻・チカの懐の深さには驚かされるよ！
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— 【真夜中ドラマ公式】それでも俺は、妻としたい (@tvo_mayodora) January 11, 2025
#それでも俺は妻としたい
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豪太(#風間俊介)VSチカ(#MEGUMI)
レス夫婦の攻防戦🥊をお見逃しなく！
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ネタバレ感想『それでも俺は、妻としたい』各章のあらすじと結末
本書は6章から成ります。下記に目次とその内容を紹介します。小説は全編、主人公（俺）の一人称で進みます。
妻としたい：現代の夫婦問題を描いた衝撃の幕開け
【感想】冒頭から驚かされるのは、主人公の“俺”の考え方です。年収50万円の売れない脚本家でありながら、妻に対して異常な執着を見せる姿には苦笑いを禁じ得ません。
しかし、この章の会話や行動の中に「夫婦としての本音と建前」が鮮明に浮かび上がります。スワッピングという突飛な展開が描かれますが、これは現代夫婦の閉塞感と「非日常」による変化への渇望を象徴しているのかもしれません。
【考察】この章が示唆しているのは「刺激を求める夫と安定を求める妻」という対比です。スワッピングという行為はただの衝動ではなく、夫婦関係の修復を願う“もがき”の一つの形として描かれています。ここでの狂気じみた展開は、夫婦間の本質的なコミュニケーション不足を暗示しているのではないでしょうか。
ママ友の家でスワッピングなんて、ぶっ飛びすぎ！でも、それを乗り越えて夫婦関係が改善するのが意外すぎるよね！
妻としちゃった：一時的な幸福と再び訪れる現実
【感想】スワッピング効果が一瞬だけ夫婦関係を好転させるという展開は、現実の悲しさを痛感させられます。キャンプでのエピソードは“俺”の思い出話を交えつつ、夫婦の微かな繋がりを見せていますが、その陰には再び冷え込む現実があります。
【考察】「変化」を求める主人公の行動は、まるで無限ループのようです。家庭を維持するためにどんな“思い出”を引き出しても、一時的な効果しかありません。結局、“思い出”や“過去の情熱”では現在の問題を解決できないことが示唆されています。
こんな感じで、この本にはセックスのことしか頭にない主人公の様子が描かれます。大分、読む人を選びそうだから…苦手な人は早々に離脱していそうです。
妻と働く：妻の優秀さに嫉妬するダメ夫
【感想】久々の仕事依頼を受けた“俺”ですが、すぐに妻に頼りきりになり、自分の無力さを露呈します。妻・チカの社交性と能力は際立ち、“俺”の存在価値をますます小さくしてしまう状況には読者としてもモヤモヤします。とはいえ、チカの献身ぶりには感動を覚える場面もあります。
【考察】この章は「男性のプライド」と「夫婦内格差」の問題を浮き彫りにしています。特に仕事を通して浮き彫りになる“役立たず”な自分へのコンプレックスと、それを埋めるためにセックスを求める姿は、“自己承認欲求”の塊とも言えます。このエピソードは、夫婦関係における「自尊心」と「尊敬」の重要性を問いかけています。
働かない夫を支える妻が健気すぎる…。でも読んでると「チカも限界だろうな…」って心配になるよ。
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— 【真夜中ドラマ公式】それでも俺は、妻としたい (@tvo_mayodora) January 10, 2025
#それでも俺は妻としたい
放送直前❕ちょい見せ映像📺
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収入ナシのダメ夫・豪太
こんな #風間俊介 さんが見られるのは#それ妻 だけ⁉︎
いよいよ11日(土)深夜スタート❕
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妻と帰る：歪んだ家族関係が夫婦に与える影響
【感想】この章は“俺”の家族の問題に焦点を当てています。母親の偏った発言や父親の過干渉ぶりは、夫婦関係をさらに悪化させます。毒親の存在は、読者にとっても胸が苦しくなる展開です。
【考察】家庭環境が人間形成に与える影響を、この章は象徴しています。親からの愛情と厳しさのバランスがいかに重要かを示しており、“俺”が自立できない理由が少しずつ見えてきます。同時に、結婚生活は夫婦だけで完結しない、という視点も重要です。
いわゆる、毒親ってやつ？何でこんな息子ができたんだ！？という謎が解ける両親のエピソード。ボクは苦手な章でした。
妻と笑う：“再生”を目指す夫の空回り
【感想】“俺”が再び脚本を書く決意をするも、その手法は過去作品のパクリという情けないものでした。ボランティア活動すら上手くいかない様子には、思わず呆れてしまいます。しかし、チカが涙ながらに語る「逃げないで」というセリフには心を打たれます。
【考察】この章は「挑戦する勇気」と「逃げ癖」に焦点を当てています。“俺”の行動は滑稽ですが、チカが信じ続けているのは“俺”の可能性そのものです。このエピソードは「失敗し続ける人間に必要なものは、支えてくれる存在かもしれない」というメッセージを伝えています。
本を書いているのが男性だからなのかもしれませんが、女性読者はドン引きの連続です。ダメだ…完全にこの主人公が嫌いで無理…となる可能性も…。
「書いてよ、お願いだから。」このセリフ、グサッとくるよね…。こんな夫を見捨てないなんて…チカが神に見えるよ…！
エピローグ：最後の成長と小さな希望
【感想】物語の最後に、“俺”が家族のためにアルバイトを始める姿は、小さな一歩ながらも大きな成長を感じさせます。出産を支えるシーンは、これまでとは異なる真剣な“俺”の姿を描いており、感動的なラストです。
【考察】「成長とは、一歩踏み出すこと」――エピローグは、このテーマを象徴しています。これまで“俺”は何度も過ちを繰り返してきましたが、家族への愛情を新たに示すことで物語を締めくくっています。これを“美談”とするか“ご都合主義”と見るかは読者次第ですが、最後に込められた「家族再生」の願いは純粋なものであると感じられます。
何か無理矢理、綺麗にまとめたね？…ネタとして読む本で、ダメな人はとことんダメ！という内容の小説でした。
作品全体を通して、“俺”というキャラクターの人間臭さは多くの読者を引き込む一方で、拒絶反応を示す人も少なくありません。しかし、「支える側」「支えられる側」の関係性の難しさを描いたこの物語は、どこか笑えて、どこか切ない“夫婦のリアル”を私たちに問いかけています。
【考察】夫婦の形を描く異色作！なぜ「俺」とチカは離婚しないのか？
この小説は、徹底的に「クズ」をさらけ出す主人公と、それを支える妻との関係性が最大の魅力です。笑ってしまうシーンも多い反面、現実の夫婦関係や家庭問題に鋭く切り込む内容に、共感や違和感、怒りや感動といった複雑な感情を抱かせます。
この物語を通して見えてくるのは、夫婦の愛情とは決してきれいなものだけではないということ。互いに欠点だらけでも、それを認め、最後には歩み寄る形にたどり着く姿は「不完全だからこそ続く関係性」の象徴といえるでしょう。
不完全だからこそ続く…。そんな夫婦の形があってもいいのかもしれないね。作者が大成したから良かったけど、この主人公は本当に苦手だったなぁ…。
しかし、今回はドラマ化にあたりコミカルに受け入れやすい話になっていると予想されます。
＼⋱ #それでも俺は妻としたい⋰／
— 【真夜中ドラマ公式】それでも俺は、妻としたい (@tvo_mayodora) January 12, 2025
第2話は1/18(土)深夜放送📺
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第2話を一足早くご覧いただけます！
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衝撃のドラマ化！主演は風間俊介＆MEGUMI
2024年に風間俊介さんとMEGUMIさん主演でドラマ化される本作。主人公「俺」のクズっぷりをどのように演じるのか、また、妻・チカの心の葛藤をどれだけ繊細に描けるのか、非常に楽しみです！
『それでも俺は、妻としたい』は、一見ただのコメディに見えつつ、夫婦関係の本質や家族のあり方について考えさせられる一冊です。ドラマ化に際してさらに話題を集めること間違いなし！あなたもこの作品を手に取って、「夫婦ってなんだろう？」と考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
かざぽん（風間俊介）がダメ夫役で面白すぎる！深夜でもドラマ化しようとしただけスゴイ作品で、ドラマ版の展開に釘付けです。
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