この記事は、YouTube動画「【明治の1円は今いくら?】明治の80円≒今の60万?220万?答えが1つじゃない理由【ばけばけ】」の補足記事です。
動画では時間の都合上お伝えしきれなかった出典情報や参考資料を、こちらにまとめました。
「明治時代のお金の価値をもっと調べたい」「引用元を確認したい」という方はぜひご活用ください。
動画の内容(かんたんまとめ)
「明治の1円は今のいくら?」に対して、1つの正解はありません。
国立国会図書館も日本銀行も「単純な換算はできない」としています。そこで動画では、3つの “ものさし” を使って幅で示しました。
| ものさし | 明治の1円 ≒ 今の… |
|---|---|
| 企業物価指数 | 約1,400〜1,900円 |
| 米の値段 | 約2,900〜7,500円 |
| お給料(巡査の月給) | 約12,000〜37,000円 |
明治時代は44年間あり、前期と後期で物価が2倍以上変動しているため、このように大きな幅になります。
朝ドラ「ばけばけ」(明治25年頃の設定)で話題になった原稿料80円を換算すると、米の値段ベースで約60万円、お給料ベースで約220万円という目安になります。
この動画で使用した出典・参考資料
ここからは、動画を作成するにあたり参考にした資料を記載します。
換算の考え方(なぜ単純換算できないのか)
日本銀行と国立国会図書館がそれぞれ「過去のお金の価値は単純には換算できない」と説明しています。動画の根幹となる考え方はこの2つのページに基づいています。
- 国立国会図書館リサーチ・ナビ「過去の貨幣価値の調べ方」
物価指数を使った換算方法、利用可能な統計資料の一覧など、歴史的なお金の価値を調べるときの入口として最も信頼できるガイドページです。 - 国立国会図書館 レファレンス事例「明治時代の1円は現在いくらか」
実際に「明治の1円は今いくら?」という質問に対し、図書館が複数の資料を使って回答した事例です。指標によって約1,300円〜約40,000円まで幅があることが示されています。 - 日本銀行「昭和40年の1万円を、今のお金に換算するとどの位になりますか?」
日本銀行が公式に「企業物価指数」と「消費者物価指数」の2つを使った換算例を紹介しているページです。動画で使用した企業物価指数の考え方はここに基づいています。
企業物価指数のデータ
- 日本銀行 金融研究所 歴史統計
明治20年(1887年)以降の卸売物価指数(現・企業物価指数)のCSVデータを公開しています。動画で使用した明治34年の指数0.469などはここから確認できます。
米の値段のデータ
- 戦後昭和史「米の小売価格の変遷」
明治26年(1893年)〜現代までの白米10kgの小売価格を年表形式でまとめたページです。動画で使用した「明治26年=66銭5厘」「明治45年=1円70銭」などの数値はここを参照しています。
お給料のデータ
- 新居浜市立図書館「値段史年表」(PDF)
朝日新聞社『値段史年表 明治大正昭和平成』をもとに、巡査・教員・日雇い労働者の月給/日当の推移をまとめた資料です。動画で使用した「明治24年・巡査月俸8円」はこの資料と下記のDiamond記事で確認しています。 - Diamond Online「135年前『都知事の給料』は4000円、その頃の公務員は?」
明治24年の巡査初任給8円(月俸)を記載した記事です。ただし、この記事では一部の年俸データを「月額」と表記している箇所があるため、動画制作時に原典(上記・値段史年表PDF等)と照合して正しい単位を確認しました。
総合的な物価比較
- man@bow(野村證券)「明治時代の1円の価値ってどれぐらい?」
給与ベースで「明治の1円=現在の約2万円」という目安を紹介しているページです。ビール1本の値段比較など、具体的な物価の例も掲載されています。 - coin-walk「明治〜令和 値段史」
明治から令和までの各種物価・給与を年表形式で一覧できるサイトです。
朝ドラ「ばけばけ」関連
- Wikipedia「ばけばけ」
ドラマの時代設定(明治8年〜明治25年頃)やあらすじの確認に使用しました。 - magmix「ばけばけ 原稿料80円と120ドル」
ドラマ第102回で登場した原稿料80円と、為替換算120ドルについての記事です。(※大画面広告が出るので注意ください)
現代の巡査初任給(比較用)
動画では、明治の巡査月給と現在の巡査初任給を比較しています。
- リクナビ2026 熊本県警察 採用情報
高卒初任給 約226,000円の記載を参照しました。 - 警視庁 採用サイト
大卒初任給 約279,400円の記載を参照しました。
動画の補足:為替レートについて
動画でも触れましたが、「ばけばけ」で原稿料80円が120ドルと紹介されるシーンがあります。
明治25年(1892年)頃の為替レートは1ドル≒約1.4円程度でしたので、単純計算では80円≒約56ドルとなり、120ドルとは一致しません。この差の理由については、手数料や為替手数料が差し引かれた、あるいはドラマ上の演出であるなど、複数の可能性が考えられます。
もっと調べたい人のために:明治のお金の「実物」を見られる資料
「明治時代に実際にどんなお金が使われていたの?」と気になった方のために、信頼できる画像・資料を公開しているサイトをまとめました。
日本銀行 貨幣博物館(おすすめ)
明治〜戦前の紙幣・硬貨の画像を申請すれば提供してもらえます。入館は無料で、東京・日本橋にあります。
- 料金:無料(入館も画像提供も)
- 画像利用:申請書を郵送 → 約1週間でデジタル画像(JPEG/TIF等)を提供
- 条件:「日本銀行金融研究所貨幣博物館所蔵」のクレジット表記が必要
- 注意:現在有効な紙幣(戦後の日本銀行券等)は対象外
国立印刷局「お札の歴史」
歴代のお札の画像が掲載されています。出典を記載すれば商用利用も可能です。
- 利用ルール:出典を記載すれば複製・公衆送信・商用利用可能(政府標準利用規約 第2.0版準拠)
- 記載例:「出典:国立印刷局ホームページ(該当ページのURL)」
- 注意:一部の画像(山田羽書、改造兌換銀行券100円など)は個別相談が必要
🔗 お札の歴史
財務省ホームページ
硬貨の画像等が掲載されています。政府データの利用規約に従い、出典明記で利用可能です。
- 利用ルール:公共データ利用規約(PDL1.0)に従い、出典明記で利用可能
🔗 通常貨幣一覧
④ Wikimedia Commons
明治〜昭和の紙幣画像が多数掲載されています。多くが日本国著作権法13条によるパブリックドメイン扱いです。
- 利用時の注意:個々の画像のライセンス表記を必ず確認してから使用してください
参考書籍
動画制作にあたり、以下の書籍も参考にしました。図書館等で閲覧できます。
- 『値段史年表 明治大正昭和平成』(週刊朝日編集部、朝日新聞出版)
明治から平成までの物価・給与・サービス料金を年表形式でまとめた定番資料。上記の新居浜市立図書館PDFや各種サイトの元データの多くがこの書籍に基づいています。
- 『物価の文化史事典』(森永卓郎監修、展望社)
米価をはじめ各種生活物資の価格推移を文化的な視点で解説。
- 『日本の物価と風俗135年のうつり変わり』(三橋國民編、日本通信教育連盟)
明治初期から平成までの物価を写真付きで紹介。
この記事の内容は2026年3月時点の情報に基づいています。物価指数や給与データは今後も変動しますので、最新の数値は各公式サイトでご確認ください。



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