NHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』第12話では、秋田藩士・平沢常富の驚きの正体がついに明かされました。なんと彼は、覆面戯作者「朋誠堂喜三二」として筆をふるっていたのです！
この回では、吉原の祭り「俄（にわか）」の盛り上がりを記録する本『明月余情』をめぐり、蔦屋重三郎と平沢＝喜三二の編集×作家コンビが誕生。さらに、劇中で語られた美しい歌詞には、江戸文化と人々の想いがぎゅっと込められていました。
本記事では、平沢の正体や人物像、蔦重との関係、そして『明月余情』の歌詞の意味までを、わかりやすく解説していきます。
【#オーミーを探せ】平沢常富とは何者？朋誠堂喜三二の正体判明に驚きの声
第12話で多くの視聴者が驚いたのは、「秋田藩の江戸留守居役・平沢常富」が、なんと覆面作家朋誠堂喜三二（ほうせいどう きさんじ）だった！という事実。これまで無口な藩士としてひっそり登場していた平沢が、実は大ヒット戯作者だったとは…！
えっ、あのしれ～っと蔦重の近くに来た人が実は作家だったの⁉ ウソでしょ…！？
ボク、蔦重が平沢常富さんに声かけた時、誰？って考えちゃったよ…。“喜三二”って、青本でめちゃくちゃ人気の作家だったよね！
この喜三二、じつは平沢が武士の身分を隠して書いていた筆名なんです。江戸時代、武士が娯楽作品を書くのははばかられることもあり、「覆面作家」としてひそかに活動していたんですね。仕事はまじめな藩の役人、でも裏では町人文化の中心である「戯作」を書くという、まさに二足のわらじ生活！
SNSではその正体に驚く声が続出。しかもこれまでドラマ内で何度も“チラッ”と映っていたということで、「今までいたのかよ！」「ウォーリーをさがせ状態だった！」という声まで出ていました（笑）
Xで“尾美としのりさん総集編”って言われてたのが面白すぎた！もはや“オーミー（尾美としのり）を探せ”だったね〜。
｢もう探さないでください(笑)｣
— 大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」日曜夜8時 (@berabou_nhk) March 23, 2025
ついに蔦重と初タッグが実現した、平沢常富(朋誠堂喜三二)役の #尾美としのり さん。
"探される"側の心境とは…？
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では、この人物にモデルは実在したのか？というと、実は「朋誠堂喜三二」という名前は江戸後期に実在した戯作者の筆名です。ただし、「平沢常富」という秋田藩士とイコールだったかは明確ではありません。
一説には、喜三二は複数の人物が交代で使っていた名前とも言われており、作家活動が公式に認められなかった武士や知識人が覆面で書いていた可能性も。ドラマではこの史実をうまくアレンジして、“武士と作家”という立場のギャップを持つキャラとして平沢を描いたわけですね。
Wikipediaでは平沢常富＝朋誠堂 喜三二とあり、狂言師・手柄 岡持（てがらのおかもち）も同一人物って書かれているよ。
二足の草鞋どころか、三足！？真面目そうな人がこっそり笑える本を書いてたってのが、最高に粋！この正体バレが12話の一番のサプライズだったね◎
ポチップ
【蔦重との関係】喜三二とは、江戸出版タッグ！編集者×作家の信頼と駆け引き
蔦屋重三郎（蔦重）が「俄祭り」の熱気にインスピレーションを得て作ろうとしたのが、吉原の祭りを記録する本『明月余情（めいげつよじょう）』。その執筆を依頼しようと最初に相談したのは、発明家・平賀源内。でも源内が多忙で断ったため、「朋誠堂喜三二に頼め」と紹介されます。
「このゑれきてるせゑりていと(エレキテルセエリテイト)さえあれば、悪い気を追い出し、どんな病もたちどころに治るということにございます！」
— 大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」日曜夜8時 (@berabou_nhk) March 23, 2025
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源内先生はエレキテルの発明と普及に忙しそう。こうなったら、絶対蔦重のお願いは聞いてくれそうにないよ～。
源内先生から紹介されるって…めちゃくちゃ大物じゃん！まさか、江戸で話題の作家・喜三二が平沢さんだったなんて、展開エグい！
そこにグイグイと迫ったのが蔦重！「人と我との隔てなく、俄の文字が調いはべり」と、吉原の祭りを“平等で自由な場”として記録しようと熱く語ります。
#大河べらぼう ダイジェスト🦊
— 大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」日曜夜8時 (@berabou_nhk) March 24, 2025
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第12回の見どころを2分に凝縮してお届け⏱ pic.twitter.com/C3NCmAbltO
祭りを一緒に楽しみながら説得する蔦重！“編集者魂”がめっちゃ光ってた◎作家の心を動かすプロだよね、ほんとに…！
この2人、最高のバディすぎる〜！また一緒に本作ってほしい！蔦重って本当、人をワクワクさせるのが得意で好き◎商売人かつ、文化の担い手なんだね。
ポチップ
『明月余情』は俄祭りのパンフレット！蔦重が仕掛けた吉原出版戦略
『明月余情（めいげつよじょう）』は、吉原で行われた祭り「俄（にわか）」の熱狂を記録した本です。ドラマでは、蔦重がこの祭りを盛り上げるため、絵と文章を組み合わせた冊子を出そう！とアイデアを思いつきました。
今で言う、人気漫画家と人気小説家がタッグ組んだ感じだね！これは売れないわけがない…！
この『明月余情』は、江戸時代に実在していたとされる書物です。安永6年（1777年）ごろの吉原祭りを題材にした絵本があり、挿絵は勝川春章、序文は朋誠堂喜三二が手がけたという記録もあります。
つまり、ドラマの『明月余情』はフィクションではありますが、史実にもとづいたリアルな演出なんです。
当時の江戸では、「青本」や「黄表紙」といった大衆向けの読み物が大人気で、出版社同士のバトルも激しかった時代。蔦重が『明月余情』を出したのも、吉原のにぎわいを“商品”にして勝負に出た戦略だったんですね。
お祭りの様子がリアルで楽しそう～！まさに“江戸のプロデューサー”って感じ！商いだけじゃなくて、文化まで仕掛けてくる蔦重すごい…!!
ポチップ
【ネタバレ解説】劇中で読まれた『明月余情』の歌詞と意味を考察
ドラマ12話のクライマックスで、喜三二こと平沢が読んだのが『明月余情』の序文としての歌です。
まずは、その全文を見てみましょう。
劇中の歌詞全文
鳥が鳴く東の華街に
速戯をもてあそぶこと
明日の余情を儲けて
紅葉葉の先駆けとせんと
ある風流の客人の
仰せを秋の花とす
我と人と譲りなく
亻と我との隔てなく
俄の文字が調いはべり
朋誠しるす
現代語訳すると？
東のにぎやかな街（吉原）に、俄という即興の踊りが広がる
その楽しさは、明日まで心に残るほどの余情（味わい）を生む
秋の訪れを待たずに、この華やぎを先取りしようという風流人の提案に、
私は花のような賛辞を送る
私もあなたも、互いを尊重し、隔てなく交わるこの祭りを
「俄」の文字に託して記したものである
――朋誠堂、これを記す
「亻」が“ひと”と読むとか…難しそうな漢字で言葉も難しいのかと思いきや、意外と気持ちはシンプルだね◎
“みんなで楽しもう”っていう、平等な祭りの精神が伝わってくる！なんだか、現代のフェスとか文化祭にも通じるね◎
“祭りは心をつなぐ”っていう、江戸っ子の精神がカッコイイ！祭りを盛り上げるためにはライバルがいた方が良いって言ったのは、平沢さんだもんね◎
｢我と人と譲りなく
— 大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」日曜夜8時 (@berabou_nhk) March 23, 2025
ひとと我との隔てなく
俄の文字が整いはべり｣
配信は👉https://t.co/Z20FCb6sMc#大河べらぼう#横浜流星 #尾美としのり pic.twitter.com/iDWpsDY0hc
この歌詞は、ただの飾りではなく、蔦重と平沢（喜三二）が描いた理想の吉原のかたち。2人の思いが、文字のひとつひとつにしっかり刻まれているんですね。
べらぼう12話まとめ：“文と編集”の奇跡のコラボ！江戸の出版文化の粋を見た
『べらぼう』第12話は、平沢常富＝朋誠堂喜三二というサプライズ展開と、蔦重との共作によって生まれた『明月余情』という一冊が、物語の中心にありました。
本で人を動かすって、なんだかロマンあるね◎蔦重×喜三二、またこのタッグが見たい！ここから喜三二先生、めっちゃ登場してくれる予感～♪
江戸の出版文化の粋（すい）を感じさせる、まさに“文と編集”の奇跡のコラボ回でした。今後の物語で、再び2人がどんな“言葉の仕掛け”を見せてくれるのか、楽しみですね！
≫【べらぼう】12話ネタバレ感想：新之助とうつせみはどうなる？足抜けした遊女のその後を解説
≫【べらぼう】全話ネタバレ＆感想一覧！各話の簡単なあらすじ解説はこちら
参考：【大河ドラマ べらぼう】第12回「俄なる『明月余情』」回想（美術展ナビ）、秋田藩江戸留守居役・平沢常富が作家・喜三二!? （小学館サライ）
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