徳川家基の急死をきっかけに、政変の火種がくすぶり始めた『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第15話。幕府内では毒殺の噂が広がり、田沼意次に疑惑の目が向けられる中、老中首座・松平武元(石坂浩二)がまさかの“謎の死”を遂げるという衝撃展開が描かれました。
ドラマでは「毒を仕込まれた手袋」、そして「女の影」といったミステリー要素も絡み、視聴者の間では“暗殺説”が急浮上。しかし、史実における松平武元の死因は全く異なるものでした。
本記事では、15話のネタバレ感想とともに、松平武元の史実上の最期、そして彼の死が意味する“政変の始まり”について深掘り解説します。

風邪で寝込んでいたところ、何者かが寝室に入ってきて松平武元が暗殺された!?怪しい影は、高岳(冨永愛)に見えるよ!
≫『べらぼう』14話ネタバレ感想:瀬川退場の真意は?“その後”を描いた物語解説はこちら
15話『死を呼ぶ手袋』ネタバレ感想:政変の兆しと武元の“最期の正義”
第15話では、徳川家基の急死をきっかけに、幕府内に不穏な空気が広がります。毒殺の疑いが浮上し、疑惑の目は老中・田沼意次に集中。一方、田沼の政敵と目されてきた松平武元が、まさかの行動に出ます。
普段は対立していた2人ですが、家基の死の真相解明のため、あえて田沼を信じる道を選んだ武元。この瞬間、視聴者の間には「敵ながらあっぱれ」「正義の人だった」との声が広がりました。
しかしその夜、武元は謎の死を遂げます。問題の手袋は何者かに盗まれ、障子の向こうに浮かぶ“女性の影”。そして武元の死。これは病死か、それとも政敵による暗殺か?――まさに政変の幕が上がった瞬間です。

武元、あの言葉のあとに殺されるのってもう…。ゴホゴホしてたのは、ただの風邪だよね?以前から薬を盛られていたとかじゃないよね!?

敵対してた田沼を信じてたのが切なすぎた…!意見は違えども、幕府を想う気持ちは同じと両者が結束を固めたところで、死んじゃうなんて…。
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【考察】松平武元は誰に殺された?怪しい「女の影」と盗まれた手袋の謎
視聴者が最もざわついたのは、ラストシーンで武元が命を落とした場面。問題の手袋は盗まれ、障子の向こうには“女性らしき影”。一瞬の映像ながら、その存在感は絶大でした。
手袋=毒殺のトリガー。それを持ち去るという行為は、証拠隠滅もしくはさらなる策略の布石とも考えられます。武元の死は、単なる“物語上の退場”ではなく、幕府内の暗闘の激化を象徴する出来事として描かれました。

えっ女の影って高岳!?それとも別の黒幕!?手袋盗られて即死って…狙われすぎでしょ!
高岳に目が奪われましたが、その前に登場した一橋治済(生田斗真)も怪しく見えます。傀儡(くぐつ)人形を操りながら虚ろな目をしている彼は、一連の事件にかかわっているのでしょうか。気になるところです。

【歴史解説】史実ではどうだった?松平武元の本当の死因と人生
ドラマ『べらぼう』では「暗殺か?」と描かれた松平武元の死。しかし、史実ではその最期は少し異なります。
松平武元は1779年9月5日、在職中の老中首座という立場で病没。享年61歳でした。当時としては高齢に差し掛かったとはいえ、まだ現役で幕政の中心にいた人物です。
実は体調を崩していた武元は、何度も辞職を願い出ていましたが、将軍・徳川家治に「まだそなたの力が必要だ」と引き止められていました。そのまま激務を続けた結果、過労により亡くなったとされています。まさに“働きすぎて死んだ老中”。忠義を貫いた末の病死ともいえるでしょう。
「忠義と誠実さ」を絵に描いたような人物像だった武元。今回の大河では、その死が“陰謀の犠牲者”として演出されましたが、これは視聴者にとって、彼の存在の大きさを改めて印象づける演出でもあったのかもしれません。

史実では暗殺ではないよう。病死でも“働きすぎ”で亡くなってたんだね。でも大河の“暗殺フラグ”演出は、ドラマ的には面白くてアリだよね◎
【人物解説】松平武元とは?“老中首座”としての実績と田沼との関係
松平武元は、江戸時代中期を支えた実務派の政治家。老中として30年以上も幕政に関わり、8代将軍・徳川吉宗、9代・家重、10代・家治の三代に仕え続けた、まさに「幕府の屋台骨」といえる人物です。
「金というものはいざという時に米のように食えもせねば、刀のように身を守ってもくれぬ、人のように手を差し伸べてもくれぬ。然様に頼りなき物であるにも関わらず、そなたも世の者も、金の力を信じすぎておるようにわしには思える」
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特に経済政策においては、商人を組織化して物価安定を図る「株仲間の公認」、貨幣制度を整える「南鐐二朱銀」の発行など、田沼意次と共に実務面での改革に取り組みました。目立った改革者ではないものの、現場主義の堅実な政治姿勢で、将軍からの信頼は非常に厚かったとされています。
一方で、田沼意次とは“商業重視か、保守安定か”という政治方針の違いからしばしば対立。しかし武元は、ドラマの中でも描かれたように、田沼の忠義や能力を評価しており、敵対しながらも尊敬の念を抱くという、深い関係性が築かれていたようです。

田沼との“対立するけど信頼はある”関係、まさに『べらぼう』の2人!胸熱だよ~!こういう真面目で実直な人が、組織には必要なんだよね◎

【展開予想】今後どうなる?“空白”を生んだ死が意味するもの
第15話で松平武元が退場したことで、幕政は一気に不安定さを増しました。武元という“抑え”が消えた今、田沼意次の権力が集中していく=独裁化の兆しが見え始めます。
平賀源内や田沼意次にも、すでに不穏な空気が…。吉原を文化の中心にしようと奔走する蔦重の物語とは対照的に、幕府の中枢では一気に“政争”が加速していきそうです。
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さらば源内
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武元の“抑え”がいなくなって暴走フラグ立った!予告では、田沼より先に源内先生がヤバそう!退場間近な予感大です…!

ネタバレ感想まとめ:ドラマと史実の交差点に立つ“武元の死”
松平武元の死は、ドラマ『べらぼう』の物語を大きく揺るがす分岐点となりました。史実では病死であったにもかかわらず、ドラマでは“毒殺”や“陰謀”の可能性をにおわせる演出により、政治ドラマとしての緊張感が一気に高まります。
田沼意次と武元の信頼関係、そして手袋をめぐる謎…。それぞれの人物が抱える“忠義”や“矜持”が交差したことで、松平武元の死は単なる退場ではなく、「時代の終焉」と「政変の始まり」の象徴として描かれました。
#大河べらぼう 次回は…
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20日(日)
第16回「さらば源内、見立は蓬莱(ほうらい)」
蔦重(#横浜流星)は源内(#安田顕)を訪ね、戯作の執筆を依頼するが源内は奇妙な言動を繰り返す。その後、意次(#渡辺謙)らのもとに"源内が人を斬った"という知らせが入る。https://t.co/weBs01D1Vh
キャスト紹介は👆 pic.twitter.com/OBvy0c7lqc
まさに、史実とフィクションが融合した大河ドラマならではの見応えある回。今後、政変の嵐に巻き込まれていく田沼や源内、そして蔦重がどう生き延びていくのか…目が離せません。

蔦重よりも今回は、白眉毛の爺(松平武元)に持っていかれた!蔦重はついに青本をようだし、周りに慕われてるのが分かるよ◎

茶屋で次郎兵衛、喜三二、北尾政演と一緒にワイワイやってたのが面白すぎた!特に、北尾先生は良い味出してて好き♡
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