朝ドラ『ばけばけ』には、実在の人物をモデルにしたキャラクターが数多く登場します。小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)と妻セツを中心に、松江の旧家や旅館の人々、県知事や友人、さらにはアメリカで関わった人物まで――その数は放送開始時点ですでに20人以上。今後も増えていくことが予想されます。
視聴者の多くが気になるのは「このキャラの元ネタは誰?」「本当にあったエピソード?」という点ではないでしょうか。
本記事では、『ばけばけ』に登場する実在モデルを一覧表で整理し、相関図や年表を交えて史実をわかりやすく解説します。さらに、当サイトのYouTube動画もあわせて紹介。動画と記事をセットで見れば、ドラマの背景がぐっと深く理解できるはずです。

登場人物が多すぎて整理したい人は、この記事を読めば、“誰がモデルで、どんな史実があるのか”がひと目で分かるよ!
【最新】『ばけばけ』実在モデル一覧表
朝ドラ『ばけばけ』に登場するキャラクターの多くには、史実のモデルが存在します。以下の表では、役名・キャスト・実在モデル・簡単な特徴をまとめました。まずは全体像をざっと確認してみましょう。
役名 (ドラマ) | キャスト | 実在モデル | 特徴・史実との関係 |
---|---|---|---|
松野トキ | 髙石あかり | 小泉セツ | 主人公。松江の旧家出身で八雲の妻。民話や怪談を愛し、夫を支えた女性 |
レフカダ・ヘブン | トミー・バストウ | 小泉八雲(ラフカディオ・ハーン) | ギリシャ生まれの作家。日本に帰化し『怪談』などを執筆 |
松野司之介(父) | 岡部たかし | 稲垣金十郎 | 元武士。時代の変化に戸惑いながらも家族を支える |
松野フミ(母) | 池脇千鶴 | 稲垣トミ | 出雲大社の縁を持ち、神話や怪異に詳しい |
松野勘右衛門(祖父) | 小日向文世 | 稲垣万右衛門 | 明治維新を越えた“最後の侍”。孫に甘い祖父像 |
山根銀二郎 (最初の夫) | 寛一郎 | 前田為二 | 史実でセツは一度結婚して離縁。ドラマでも最初の結婚相手に |
雨清水傅 (実父) | 堤真一 | 小泉湊 | 小泉八雲を迎えた旧松江藩士の家系 |
雨清水タエ(実母) | 北川景子 | 小泉チエ | 武家の誇りを保ちながら娘に品格を求めた |
雨清水三之丞(三男・弟) | 板垣李光人 | 小泉藤三郎 | 家の継承者。自由人で繊細な一面あり |
花田平太 (旅館の主人) | 生瀬勝久 | 富田太平 | 八雲が宿泊した松江・富田旅館がモデル |
花田ツル (旅館の女将) | 池谷のぶえ | 富田ツネ | 八雲にセツを引き合わせた人 |
ウメ (旅館の女中) | 野内まる | お信 | 目の不調を訴え、八雲が医師を紹介 |
山橋才路 (薬局店主) | 柄本時生 | 山口卯兵衛 | 八雲が松江市末次本町に滞在中、利用していた薬局 |
江藤安宗 (島根県知事) | 佐野史郎 | 籠手田安定 | 英語教育を推進し、ハーンを招いた知事 |
野津サワ | 丸山ワン | 松江の友人女性 | (ドラマ)トキの幼馴染み。貧しい家出身の親友 |
チヨ | 倉沢杏菜 | 松江の友人女性 | 鏡の池で良縁占いをした友人 |
せん | 安達木乃 | 松江の友人女性 | 鏡の池で良縁占いをした友人 |
錦織優一 | 吉沢亮 | 西田千太郎 | 松江中学の教師。八雲の親友でセツとの縁を取り持つ |
錦織丈 | 杉田雷麟 | 西田精 | 西田千太郎の弟、帝大卒、九州帝国大学工科大学教授になる |
正木清一 | 日高由起刀 | 石原喜久太郎、落合貞三郎 | 石原喜久太郎=細菌学・衛生学を研究 落合貞三郎=「小泉八雲全集」の翻訳・編集に従事 |
小谷春夫 | 下川恭平 | 大谷正信、藤崎八三郎 | 大谷正信=「小泉八雲全集」の翻訳・編集に従事 藤崎八三郎=陸軍入営、八雲が最後に手紙を送った相手 |
イライザ・ベルズランド | シャーロット・ケイト・フォックス | エリザベス・ビスランド | アメリカの女性記者。八雲へ日本行きを提案した人物 |

こうやって表にすると、“誰がモデルで、どんな史実があるのか”がひと目でわかるね✨

実在モデル解説(主要キャラクター)
ここからは、主要キャラクターについて実在モデルはどんな人物だったのかを紹介します。
主人公ペア|ヘブン ⇄ 小泉八雲/トキ ⇄ 小泉セツ
『ばけばけ』の中心となるのが、後に“怪談”で知られる作家 小泉八雲(ラフカディオ・ハーン) と、その妻 小泉セツ です。
八雲はギリシャ生まれ、アイルランド育ちの作家で、新聞記者として日本に来日。松江で英語教師を務めた際にセツと出会い、結婚しました。
セツは松江の旧家・稲垣家の娘で、幼い頃から民話や怪談に親しみ、八雲の作品に大きな影響を与えたとされます。

セツさんがいなかったら、『耳なし芳一』や『雪女』も生まれなかったかもしれない!?
松野家=稲垣家モデル
ヒロイン・トキの実家「松野家」は、史実では松江藩の旧士族・稲垣家がモデルです。

- 父:かつての武士で、明治になって職を失い苦労する姿は当時の士族の実態を映しています。
- 母:出雲大社に縁を持ち、神話や不思議な話を娘に聞かせる役割。セツが怪談好きになった背景のひとつです。
- 祖父:剣の道を捨てられない“最後の侍”として描かれますが、孫に甘い一面も。
- 最初の夫:史実のセツは一度結婚して離縁しています。ドラマでもトキが銀二郎と結婚するが破局し、その後ヘブン(八雲)と一緒になるという流れになりそうです。

お父さんは不器用で、お母さんは優しくて、祖父は厳しくも孫に甘い…なんか“朝ドラあるある”な家族像だね。
雨清水家=小泉家モデル
ドラマでトキの親戚として登場する「雨清水家」は、実際には小泉八雲の養家である小泉家がモデルです。八雲は松江で暮らす際、松江藩の旧士族であった小泉家に身を寄せました。そこには、武士の矜持を捨てきれない父母や、次世代を担う若者たちがいました。
- 父:曲げを結び、剣の稽古を続ける“ラスト侍”として描かれます。
- 母:武家の娘らしい厳しさを持ちながら、トキに礼儀作法や教養を求める存在。セツの成長に大きな影響を与えたとされます。
- 弟:世間知らずなお坊っちゃん気質。史実の小泉家でも、跡取りの若者が家族の期待を背負っていました。

“雨清水家”って名前、カッコいいけど史実では小泉家。小泉八雲の“養家”にあたる家で、ここを通じて八雲とセツが結びついていくんだね。

花田旅館=富田旅館
トキとヘブン(八雲)の縁を結んだ場所として登場する「花田旅館」は、史実の富田旅館がモデルです。松江城下にあったこの旅館に、八雲はしばしば滞在しました。セツとの交流も、この宿を通じて深まったといわれます。

旅館って、今でいう“交流サロン”みたいな役割も!当時は宿が“社交の場”でもあったから、八雲とセツを引き合わせたの場ってのは納得だね。
行政&親友:島根県知事と野津サワ
物語には、行政や教育の力で八雲を松江に迎え入れた人物たちも登場します。
- 島根県知事
英語教育を重視し、松江に外国人教師を招いた人物。史実でも八雲を英語教師として迎え入れ、後の活躍につながるきっかけを作りました。 - 野津サワ(ドラマ)
トキの幼馴染みとして描かれる人物。貧しい家に生まれながらも前向きで、教師を目指すという設定です。セツの周囲にいた女性たちをモデルにしていると考えられます。

知事がいなかったら、八雲は松江に来なかったかもしれないんだね!その他、遊女のなみとかはドラマオリジナルかな?気になる存在…!
学校:錦織&教え子たち
松江での八雲の生活に欠かせないのが、学校での人間関係です。
- 錦織優一(モデル=西田千太郎)
松江中学の英語教師で、八雲の親友。セツとの縁を取り持ち、後に媒酌人も務めた人物。 - 西田精(弟)や石原喜久太郎、落合貞三郎、大谷正信、藤崎八三郎など教育者たちも登場。
彼らは八雲を支え、松江の教育改革を推進しました。

のちに「小泉八雲全集」の翻訳・編集を手掛けた落合貞三郎と大谷正信が生徒に!松江時代は短いけど、人材の宝庫だったんだね◎

アメリカ編:イライザ・ベルズランド ⇄ エリザベス・ビスランド
『ばけばけ』は松江だけでなく、八雲が後にアメリカと関わる場面も描きます。登場するのは イライザ(モデル=エリザベス・ビスランド)。アメリカの女性記者で、八雲の友人でもありました。
- ビスランドは、八雲が欧米で活動していた時代の同僚。八雲の死後に『ラフカディオ・ハーンの生涯と書簡(The Life and Letters of Lafcadio Hearn)』を出版
- ドラマではシャーロット・ケイト・フォックスが演じ、国際結婚をテーマにした朝ドラ『マッサン』との縁も話題です。

日本だけじゃなく、アメリカの人間関係まで!“日本と海外をつなぐ架け橋”…八雲の人生そのもののドラマになりそう…!
『ばけばけ』相関図
登場人物が20人以上もいる『ばけばけ』。「誰と誰が家族?」「どのキャラが史実の誰にあたるの?」と混乱してしまう視聴者も多いはずです。
そこで便利なのが相関図です。松野家(=稲垣家モデル)、雨清水家(=小泉家モデル)、花田旅館、学校、行政や親友まで、関係性を整理すると一気に見やすくなります。

さらに詳しく知りたい方は、当サイトのYouTube動画でも相関図を使った解説をしていますので、ぜひあわせてご覧ください。

これなら“誰がどの家に属してるか”がすぐ分かるね。相関図を頭に入れておけば、ドラマの展開もスッと頭に入ってくるよ◎
『ばけばけ』年表でみる八雲とセツの人生
朝ドラ『ばけばけ』はフィクションですが、その背景には小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)と妻・セツの実際の人生が反映されています。ここでは二人の歩みを年表形式で整理し、ドラマの流れと史実を対比してみましょう。
年代 | 八雲・セツの出来事 | ドラマでの描写ポイント |
---|---|---|
1868年 | セツ誕生(松江・稲垣家の養女に) | 主人公トキとして登場。民話や怪談を愛する少女時代。 |
1870年代 | 幼少期のセツ、松江で成長 | 家族や祖父との関わり、最初の結婚と離縁。 |
1890年頃 | 八雲、新聞記者として来日。松江中学で英語教師に | ドラマでは「ヘブン」として松江へ。 |
1891年 | 八雲とセツ結婚。小泉家に迎えられる | トキとヘブンの夫婦生活がスタート。 |
1896年 | 八雲、東京帝国大学の教授に就任 | 松江から熊本・神戸を経て東京へ移住。 |
1904年 | 八雲、心臓発作で急逝(54歳) | ドラマ終盤で夫婦の別れが描かれる可能性。 |
1932年 | セツ、64歳で死去 | 晩年は夫の著作を守り、怪談文化の普及に尽力。 |
八雲とセツの人生は「松江での出会い」から始まり、「夫婦生活」「文学活動」「晩年の継承」へと続きます。
特にドラマで描かれるのは松江時代から結婚に至る過程。しかしその後の東京での活躍やセツの長い人生を知ると、物語の余韻がより深く感じられるでしょう。

意外と短い結婚生活!?二人の生涯を年表で見ると、歴史の中での位置づけが分かるね◎
当サイトのYouTubeチャンネルで公開している解説動画では、そのほか週ごとのあらすじと対応する史実を解説。八雲作品の朗読もあるのであわせてチェックしてみてくださいね。
記事だけ読んでいる方も、この動画をチェックすれば『ばけばけ』の背景が一気に整理できます。

ぜひこの機会にチャンネル登録をして、今後の解説動画やキャスト情報の更新も追いかけてください。
まとめ|『ばけばけ』は史実を知ると何倍も楽しめる!
朝ドラ『ばけばけ』はフィクションでありながら、登場人物の多くが実在の人物や史実をモデルにしています。一覧表や相関図で整理すると、「誰がどの家の出身か」「どんな史実エピソードが背景にあるのか」が一目で分かり、ドラマの細部がより深く味わえることに気づきます。
- 主人公ペア=小泉八雲と小泉セツの夫婦愛
- 松江藩士族や養家とのつながり
- 島根県知事や教育者たちの役割
- さらにはアメリカで関わった人物まで
こうした史実を知っておくと、セリフやシーンの意味合いが何倍にも広がります。

普通に見ても面白いけど、“実在モデル”を知るとドラマの深みが増すんだね。八雲作品が気になった方は、書籍を読むのもおすすめです◎
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