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【あんぱん】図案科の歌ワッサンは実在!歌詞の意味とやなせたかし流“翻訳”、校歌『朝日先づ照る』の由来も解説

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朝ドラ『あんぱん』で登場し、「なんだこの歌!?」とSNSでも話題となった図案科の歌“ワッサワッサ”。リズミカルで意味不明な歌詞は一見フィクションのようですが、実はこれ――やなせたかしさんの実体験に基づく、実在の歌(ワッサン)だったのです!

本記事では、

…をわかりやすく解説します。

“意味のない歌”がなぜ人を元気にするのか――図案科の自由な空気と、やなせたかしさんの原点に触れてみませんか?

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【実話検証①】図案科の歌「ワッサン」は本当にあった!実在の背景を解説

朝ドラ『あんぱん』第6週で登場した、謎だらけの“図案科の歌”。「ワッサワッサワッサリンノ…」と始まる不思議な歌詞に、「えっ?これ本当にあったの?」と驚いた視聴者も多かったはず。

実はこの歌、やなせたかしさん自身の実体験に基づく“実在の歌”1なんです。

やなせさんが1937年(昭和12年)に入学したのは、官立東京高等工芸学校 図案科(現在の千葉大学 工学部総合工学科デザインコース)2当時この学校では、学科ごとにテーマソングのような“歌”が存在しており、劇中でも「ワッサワッサ…」と歌われた陽気で面白い歌は、図案科だけで代々歌い継がれていた伝統曲でした。

きはむ
きはむ

えっ、図案科の“公式ソング”だったの!?“図案=デザイン”って響きがすでに自由だもんね~。

しかもこの歌は、入学直後の新入生歓迎会で披露される恒例行事。2年生がノリノリで歌い、1年生はその不思議さにポカンとする──というのが、図案科流の“文化継承”だったそう。

当時を振り返ったやなせ氏は、「卒業生以外、誰も知らない歌。でも僕にとっては青春そのものだった」と語っています。歌詞に明確な意味はなくても、型にはまらない自由な空気と、「バカになれる」ことを楽しむ精神こそが、彼の創作にも通じる原点だったのかもしれません。

きゅんはむ
きゅんはむ

ワッサワッサワッサ~は、“ふざけてる”んじゃなくて“自由の象徴”!意味のない歌が、むしろ心を軽くしてくれるって…深い!

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【ネタバレ】これが歌詞全文!呪文のような“ワッサン”の世界

ドラマ『あんぱん』で歌われた、図案科の謎ソング「ワッサン」。その実際の歌詞がこちらです。

ワッサワッサワッサリンノ
モンチキリンノホイ
ヤカンリカンガ
ヒッキリモッキリノ
リーシャツプラポー
シャツプラポーワサキュー
リッキュラカリッキュラカ
チャカランポー ウツ
ウツパイパイウツパイパイ

朝ドラ『あんぱん』第27回劇中より

見れば見るほど「これは日本語なのか…?」と不安になるほどのナンセンスぶり。でも、よく耳をすませばリズムの良さ、語感の楽しさ、呪文のような反復性がクセになってきませんか?

きはむ
きはむ

“リーシャツプラポー”とか、もう口ずさみたくなる(笑)“ウツパイパイ”で憂鬱を吹っ飛ばす感じ、わかる〜!

意味はない、だけど意味がないことが面白い。真面目一辺倒になりがちな校歌や校則とは対極の、“芸術系の学科”ならではの自由さが詰まったこの歌は、まさにナンセンス詩の美学を体現しています。

また、擬音・ダジャレ・繰り返しのリズムは、後年のやなせたかし作品──たとえばアンパンマンの「バイキンマン」や「ドキンちゃん」のネーミングにもどこか通じるものを感じます。

「意味がない。でも口ずさみたくなる」――それこそが、心をゆるめ、創造力を刺激する“図案科の空気”なのかもしれません。

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【歌詞解説】やなせたかし流“翻訳”が秀逸!歌に込めたメッセージとは?

図案科の歌「ワッサン」は、そのまま聞けばただの“ナゾの呪文”。でも実は、やなせたかしさん自身が頭の中で“勝手に翻訳”しながら歌っていたと、自著『人生なんて夢だけど』の中でも明かしています。

彼にとってこの歌は、「難しいことを考えずに、楽しく自由に生きよう」という前向きな人生訓のようなものだったのです。

うれしいじゃないか
みんな騒ごうぜ
難しい理屈なんか茶化してしまえ
自由に生きよう ワサビ酒ひっかけ
シャッポふってブラボー
ウツな気分よバイバイ!

引用:人生なんて夢だけど(やなせたかし)

これは“やなせ節”とも言えるユーモアと反骨の精神そのもの。辛いときほど、ふざけて歌って笑い飛ばせ――そんなメッセージが込められていたのかもしれません。

きゅんはむ
きゅんはむ

“ウツな気分よバイバイ!”で救われる人、多そう♪深刻になるな、楽しめ!っていうやなせ節だね◎

さらに、ドラマ『あんぱん』でも嵩と担任の座間晴斗先生が、それぞれ独自の“翻訳”でこの歌を解釈するシーンが描かれました。

🧑‍🎨 嵩(やなせたかし)の“翻訳”

ワッサワッサワッサリンノ
=嬉しいじゃないか、みんなで騒ごうぜ
モンチキリンノホイ
=難しい理屈なんて
ヤカンリカンガ
=茶化してしまえ
ヒッキリモッキリノ
=自由に生きよう

👨‍🏫 座間先生(モデル:杉山豊桔)の“翻訳”

リーシャツプラポー
=ワサビ酒ひっかけ
シャツプラポーワサキュー
=シャッポ(つば付き帽子) ふってブラボー
リッキュラカリッキュラカ

きはむ
きはむ

“リッキュラカリッキュラカ”は、意味不明だけど勢いよく!シャッポは、フランス語のchapeau(シャポ)=(縁付きの)帽子のことだよ~。

🧑‍🎨 嵩(やなせたかし)の“翻訳”

チャカランポー ウツ
=鬱な気分よ
ウツパイパイウツパイパイ
=バイバイ

このシーンでは、「意味なんてなくていい、でも自分なりの“意味”を見つければ、歌は生きてくる」といった空気が描かれており、芸術や創作の本質にも通じるシーンとなっています。

きゅんはむ
きゅんはむ

“翻訳は自由”って、図案科っぽくていいな~。それぞれが“自分の言葉”で受け取る…まさにアートだね◎

このように、「ワッサン」はただのナンセンスではなく、自由・創造・肯定のメッセージを内包した、図案科のスピリットそのもの。だからこそやなせさんは、あの歌を“青春そのもの”と語ったのかもしれません。

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【実話検証②】やなせ氏が語った“ワッサン”の思い出!青春の歌になった理由

やなせたかしさんが「図案科の歌=ワッサン」を初めて耳にしたのは、新入生歓迎会の場。2年生たちが勢いよく歌い出したその内容に、彼はこう思ったそうです。

やなせたかし「何これ?さっぱり意味がわからない。でも…笑えてくる」

意味不明でナンセンスな歌詞。だけどその“とにかく陽気な雰囲気”に圧倒されて、やがてやなせさん自身も「意味がないことが、逆にいい」と思うようになったといいます。

1年生で受け取ったその“文化”は、2年生になると今度は自分たちが新入生に伝える側に。「意味なんかなくていい。楽しいことは全力で楽しむ」――そんな図案科の精神が、この歌の中に詰まっていたのです。

きはむ
きはむ

卒業生以外は誰も知らないワッサンの歌=やなせたかし氏の青春そのもの!ドラマでは座間先生が一番楽しそうに歌っていたよね◎

やなせさんがそう語ったように、「ワッサン」はただの学生歌ではなく、鬱々とした気分を吹き飛ばし、笑って前を向く力そのもの。その後の人生でも、この歌のリズムがふと思い出されることがあったといいます。

きゅんはむ
きゅんはむ

“バカ騒ぎに意味がある”って、なんか泣ける…。人生のうつも笑い飛ばして乗り越える感じ、まさにアンパンマン精神!

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図案科だけじゃない!東京高等工芸学校の校歌『朝日先づ照る』とは?

図案科の「ワッサン」がナンセンスと自由の象徴なら、学校全体を象徴するのが、1924年に制定された正式な校歌『朝日先づ照る』3です。

  • 作詞:与謝野寛(鉄幹)4
  • 作曲:小松耕輔

冒頭には「朝日先づ照る東海の」という美しい表現、そして中盤には学校の理念が表現されたフレーズが登場します。5

実利と美とを 一体に

東京高等工芸学校校歌

つまり、「役立つ技術(実利)」と「美しいデザイン(美)」を融合させることこそ、東京高等工芸学校の精神。芸術のための芸術ではなく、社会や産業に生きる美術・工芸を目指す教育方針が込められています。

きはむ
きはむ

校歌はちゃんとしてる!だけど図案科は自由(笑)“真面目と遊びの融合”が、いい学校だった証拠だね◎

この「真面目な理念」と「ふざけた文化」が同居する学校の風土こそが、のちのやなせたかしを生み出した土壌だったのかもしれません。ワッサンと校歌――まるで相反する2つの歌が、実は同じ自由と創造の精神を体現していると考えると、なんだか胸が熱くなりますね。

きゅんはむ
きゅんはむ

校歌で2度出てくるフレーズは「光り聳【そばた】つ我が母校」。1番と4番の最期にあるけど、ここからは真面目な学校というのが読み取れるね。

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まとめ:“ワッサン”に込められた自由の精神と、やなせたかしの青春

ドラマ『あんぱん』で突如話題となった、図案科の謎ソング「ワッサン」一見ふざけた“作中オリジナル”に見えたこの歌は、実はやなせたかしさんの実体験に基づいた本物の学生歌でした。

  • 意味なんてない。でも楽しい
  • 歌うだけで、なんだか気持ちが軽くなる
  • 鬱々とした日々に、“バイバイ”と笑い飛ばせる魔法の呪文

そんな“ワッサン”は、やなせさんにとっての青春の象徴であり、生きる力の源だったのです。

きはむ
きはむ

“意味がない”からこそ、自分の意味を乗せられる♪戦時中もこの歌に救われそう!この歌、今こそ必要な人も多いんじゃないかな?

一方で、学校の正式な校歌『朝日先づ照る』には、「実利と美の融合」「社会に役立つ芸術」という真面目な理念が込められていました。

ワッサンと校歌――相反するようで、どちらも“創造の自由”を尊ぶ精神には変わりない。意味を持たせる歌と、意味を手放す歌。どちらも、芸術と人生を豊かにしてくれる大切な一曲です。

やなせさんが図案科で過ごした“ふざけた日々”は、のちに「アンパンマン」のような優しいヒーローを生み出しました。「楽しむこと」や「バカになること」が、誰かの心を救う力になる――そんなことを、この歌は今も教えてくれているのかもしれません。

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参考文献、資料:

  1. やなせたかし 「アンパンマン」誕生までの物語 ↩︎
  2. やなせたかし(Wikipedia) ↩︎
  3. 東京高等工芸学校(Wikipedia) ↩︎
  4. 与謝野鉄幹(Wikipedia) ↩︎
  5. 学歌・学旗(千葉大学) ↩︎
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