朝ドラ『あんぱん』第14週のタイトルは「幸福よ、どこにいる」。戦後の混乱の中、高知新報に入社したのぶは、記者としての第一歩を踏み出します。一方、復員した嵩は、廃品回収の仕事のなかでアメリカ雑誌と出会い、失っていた“描く心”を取り戻し始めます。
この記事では、第66話〜70話のあらすじをネタバレ込みで振り返りつつ、のぶと嵩のモデルとなった実在人物(やなせたかし&小松暢)のエピソード、14週の見どころや感想をまとめました。

メイコの家出の理由や、月刊誌「くじら」誕生の背景とは?「書くこと」と「描くこと」は、“希望の灯”──その意味がじんわり伝わる一週間を考察♪
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【ネタバレ】第14週『幸福よ、どこにいる』あらすじ:戦後の希望が芽生える
敗戦から半年、街に少しずつ灯りが戻りはじめた昭和21年。のぶは、亡き次郎の言葉に背中を押されるように、高知新報の記者として新たな道を歩み出します。一方、復員した嵩は、自分が何者なのかも分からぬまま、健太郎と共に“屑拾い”で日々をつなぎながら生きています。
戦後の混乱と喪失の中で、「言葉」と「絵」に希望を託す若者たち。14週では、のぶと嵩それぞれの“再出発”が描かれました。

暗闇の中で、のぶは「書くこと」を、嵩は「描くこと」を見つけていくんだね◎それにしても、健ちゃんが嵩の近くにいてくれて本当に良かった…!
66話〜67話:のぶ、高知新報へ!初仕事は闇市取材
のぶは、高知新報の戦後初の女性記者として社会部に配属されます。目の前にいるのはベテラン記者たち。威圧的な雰囲気のなか、必死に速記でメモを取るものの、記者の“現場”に圧倒されてしまいます。
それでも翌日、のぶは一人で闇市に出かけ、孤児たちに話を聞いて記事を書き上げます。ところが、編集長の東海林に「書きたいことを書いてどうする。人々が知りたいことを書け」と突き返されてしまいます。

心が折れそうになりながらも、東海林さんにOKもらえるまで粘るのぶ…!何度も書き直し、ついに自身初となる記事が朝刊に掲載されることに♪

68話〜69話:夕刊中止と「くじら」誕生!嵩はアメリカ雑誌に心が躍る
夕刊発行という新たな挑戦に向け、意気込むのぶ。しかし、会社の事情により発行は突如中止されてしまいます。それでものぶは筆を止めず、取材に出かけ、原稿を書き続ける日々が描かれました。
一方、健太郎とともに“屑拾い”の仕事で生計を立てていた嵩は、ガラクタの中からふと見つけたアメリカの雑誌に目を奪われます。鮮やかな色彩、洗練された構図。かつて自分が夢中で描いていた「絵」の記憶が、心の底から呼び起こされた瞬間でした。

雑誌も万年筆も、ぜんぶ“好きなものを描いていいんだよ”って、嵩の背中を押してくれてるみたい!じんわり来るよ~。
のぶは、夕刊の代わりに「月刊くじら」という新雑誌の創刊メンバーに加わることに。彼女もまた、伝えたい思いを“月刊誌”という形で世に出そうと、走りはじめます。
70話:メイコの家出と、のぶの覚悟!琴子との関係にも変化が?
月刊誌創刊に向け奔走するのぶ。取材、執筆、営業と全力を尽くしていた矢先、妹・メイコが家出したとの知らせが入ります。打ち合わせにも身が入らなくなったのぶを見かねて、東海林は「家出人の取材に行ってこい」と促します。
のぶは、記者として、そして姉として、メイコの行方を追う中で「書くこと」の意味を改めて問われることになります。
また、この週では、同期の小田琴子との距離感にも変化が見えました。普段はおしとやかな琴子は少しのぶとは違うタイプの記者。新聞社初の女性記者2人の関係にも注目です。

女性が“声”を持つって、こういうことなんだね。のぶも、メイコも、琴子も、みんな闘ってるんだ…!

実在モデルとの比較:小松暢とやなせたかしの再構成ドラマ
14週の展開は、フィクションでありながらも実在の人物の歩みを丁寧に再構成しています。のぶの記者としての挑戦、嵩の“描く”ことへの再出発――どちらも実話に強く根ざしているのです。
のぶのモデル=小松暢:高知新聞初の女性記者の実話
のぶのモデルである小松暢さんは、1946年2月18日、高知新聞の戦後初の女性記者として入社しました。15倍の倍率を勝ち抜いての入社は、まさに“ハチキン”という愛称にふさわしい行動力の象徴でもあります。
入社後は、もう一人の女性記者・深田貞子さん(=琴子のモデル)と共に市役所や県庁を取材していたとのこと。男性ばかりの記者クラブに飛び込む姿は、ドラマに描かれたのぶの奮闘と重なります。

のぶの営業先でハンドバッグをぶつけたエピソードは、本当にあった話なんだよね…!?のぶの芯の強さは、モデルの暢さんそのものだ〜!
嵩のモデル=やなせたかし:“屑拾い”と“雑誌”の実体験
一方の嵩は、やなせたかしさんの若き日の姿をベースに描かれています。戦争から戻ったやなせ青年は、同郷の戦友の誘いで屑屋の仕事を始めました。米軍基地で回収した屑から使えそうなものを選び、加工して販売する――まさに嵩と健太郎の姿と一致します。
そして万年筆。これは14週で嵩が受け取る「希望の道具」として描かれましたが、やなせさんの自伝にも、雑誌に心を躍らせ、屑広いの仕事を辞め新聞社の入社試験を受けたとあります。

希望って、誰かに“もらう”ものじゃなくて、ゴミの中からでも“見つける”ものなんだね…。
14週の見どころ感想まとめ:“書く”ことが希望になる物語
14週は、“誰かのために書くこと・描くこと”が、登場人物たちの内面に新たな希望を灯していく様子が描かれました。
のぶの成長と「伝える」使命感
最初は“自分の思い”を記事にぶつけていたのぶ。しかし東海林の言葉をきっかけに、読者の目線を意識しながら何度も書き直す姿が描かれました。

社会の声を聞き、言葉にする。そこに、戦後という混乱の中でのぶが選んだ“生き方”が見えてきます。「正義」って、“伝える勇気”なのかもね。
嵩の変化は、戦後の価値観転換の象徴
銃を手放し、ペンを持つ。嵩の心の変化は、戦争で奪われた“表現の自由”や“創造する力”を、再び取り戻そうとする世代の象徴です。
軍人から芸術家へ。彼の姿は、まさに昭和という時代の揺らぎそのものです。
メイコの家出に込められた“女性の自立”の伏線?
家出という出来事は、“問題行動”ではなく“声なき抵抗”として描かれています。進路、恋愛、家族との関係――自分で選びたいと願うメイコの姿は、これから描かれる“女性の選択”というテーマを先取りしているようにも感じられました。

メイコの夢はお嫁さん…だとしたら、相手は健ちゃんかな?えー!2人のラブが楽しみすぎるーーーッ!!
琴子との関係性の変化に今後注目
同期として登場した琴子。初めは淡々としていた彼女とのぶの関係はどうなるのでしょうか。対立ではなく“支え合う”存在として成長していく関係性に、今後も期待が高まります。

女性同士の“ライバル”じゃなくて“仲間”って関係…になれるといいよね♪正反対の2人に見えるから上手くやっていけそう?
\14週の動画解説はこちら/

まとめ:戦後の“希望”は、書くこと・描くことから生まれる
朝ドラ『あんぱん』第14週「幸福よ、どこにいる」では、のぶと嵩がそれぞれの方法で“自分の声”を見つける姿が描かれました。

「希望」って、遠くにあるんじゃなくて、手の中にある“万年筆”から始まる身近なもの。今後の展開が楽しみな14週でした◎
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