朝ドラ『あんぱん』第26週(最終週・最終回)は、ついに「アンパンマンのマーチ」が誕生し、テレビアニメ『それいけ!アンパンマン』が放送開始するという感動のクライマックス!
嵩とのぶの夫婦愛が深く描かれるとともに、バイキンマンやドキンちゃんといった人気キャラクターが生まれ、やがて“弱くて優しいヒーロー”アンパンマンが日本中に羽ばたいていく姿がラストを彩ります。
さらに、史実としても語り継がれる「アニメ化までの苦闘」や「放送開始と大成功の裏側」もドラマに重ねられ、実在のやなせたかしの人生と響き合う最終回に。

この記事では、26週のあらすじネタバレと史実解説、そして視聴後の感想をまとめてお届けします。
26週あらすじネタバレ:母・登美子とアンパンマンの絆
26週は25週の続き、アンパンマンのミュージカル終了時点からスタートします。
観客席で微笑む母・登美子の姿
『怪傑アンパンマン』のミュージカル公演を終え、写真を眺めていた嵩は、そこに見覚えのある顔を見つけて驚きます。
それは母・登美子が、観客席で羽多子の隣に座り、子どもたちと一緒に笑顔を見せている姿でした。ふだんは厳格で控えめな母が、無邪気に笑っている――その表情に、嵩は知らなかった一面を垣間見て胸を打たれます。

強いことは言っても、何気に嵩の活躍を楽しみにしているのはお母さんだったりするんだよね✨
編集者を一喝!母の愛がアンパンマンを守る
その後、アンパンマンに対して「教育上よくない」「顔を食べさせるなんてグロテスクだ」と否定的な言葉を投げかける編集者・大宮に対し、登美子は怒りを露わに一喝します。
「お腹を空かせた人を助けることが、なぜ悪いのか」と強く訴える登美子の姿は、のぶと重なるようで、家族が一丸となってアンパンマンを守っていることを象徴する場面でした。
高知旅行の計画と家族の温かさ
羽多子とのぶは、登美子を誘って高知への旅行を計画。地図を広げながら話す三人の姿は、かつての戦中・戦後の苦難を超えて、家族として共に過ごせる幸せを感じさせます。
バイキンマン誕生と仲間たち:アンパンマンの世界が広がる
ミュージカルを終えた嵩は、「何か足りない」と違和感を覚えます。それは“悪役”の存在でした。アンパンマンの世界に必要なのは、ただ憎まれる敵ではなく、子どもたちが愛せるような「チャーミングな悪役」だったのです。
足りないのは憎めない悪役!?バイキンマン誕生の瞬間
その発想から生まれたのが、後に国民的キャラクターとなる“バイキンマン”。嵩が描いたラフをのぶに見せると「かわいくないけど、そこがいい」と即答。ユーモラスで少し憎めない存在感が、物語に新しい広がりを与えました。
カレーパンマン・しょくぱんまん・ドキンちゃん登場
さらに嵩の創作意欲は止まらず、カレーパンマン、しょくぱんまん、バタコさん、そしてドキンちゃんなど、次々と仲間たちが誕生します。
やなせたかしがかつて手塚治虫から「キャラクター作りの才能がある」と太鼓判を押されたように、嵩の個性豊かな発想が一気に花開いた瞬間でした。

手塚治虫の目に狂いなし!遅咲きだったけど、本当に“すごい作品”を世に送り出したやなせ先生に感動…✨
\やなせたかし×手塚治虫の実話はこちら/
【史実解説①】アニメ化までの長い苦闘
実際のやなせたかしも、アンパンマンのテレビアニメ化に向けて何度も挑戦していました。
NHKでの落選と“三銃士”の影
NHKで候補作品に残ったこともありましたが、最終的に選ばれたのはモンキー・パンチが翻案した『アニメ三銃士』。このときアンパンマンは惜しくも落選し、子どもたちには人気があったものの、大人の支持を得られない現実に直面しました。
理解されなかったアンパンマン
「自分の顔をちぎって人を助けるなんて残酷」「教育的にどうなのか」と、大人たちからの批判は強いものでした。
しかし、それは「弱者を見捨てず助ける」というアンパンマンの核心を理解されなかった証でもあります。時代が追いついていなかった、とも言えるでしょう。
日本テレビ・武井プロデューサーの情熱
転機となったのは、日本テレビの若手プロデューサー・武井英彦氏。息子が通う幼稚園でアンパンマンが子どもたちに大人気であることを目の当たりにし、彼は「必ずヒットする」と確信します。
資金調達の壁を乗り越えるため奔走し、ついにアニメ化への道を開いたのです。武井の執念がなければ、今日の『それいけ!アンパンマン』は存在しなかったかもしれません。

マジの功労者は武井プロデューサーでは!?彼がいなかったら、アンパンマンは埋もれてしまっていたかもしれないよね。
\実話は著書でも確認できます/

【史実解説②】放送開始と大成功の裏側
1988年10月3日、月曜17時という「何をやっても数字が取れない」と言われた時間帯で『それいけ!アンパンマン』はスタートしました。
“魔の時間帯”での挑戦!初回視聴率7%の快挙
放送地域も関東ローカルに限られ、期待値は決して高くありませんでした。

ちなみに、アンパンマンの音楽担当は親友・いずみたく(『あんぱん』では“いせたくや”)だよ。

アンパンマンの楽曲の多くは、やなせ×いずみコンビだよね✨キャラソンとか、マジで曲を作るスピードが半端ない…!
\やなせ×いずみコンビの実話はこちら/
やなせが自らスポンサーに!高知での放送実現
ただし、やなせの故郷・高知ではスポンサーがつかず放送されませんでした。
それを知ったやなせは自らスポンサー料を負担し、高知の子どもたちにもアンパンマンを届けたのです。地元への深い愛情と使命感が伝わるエピソードです。
\実際のアンパンマン誕生秘話はこちら/
感動のクライマックス!「アンパンマンのマーチ」と夫婦の愛
ついこの間始まったと思った『あんぱん』もついにクライマックス!今では誰もが知る“あの歌”が誕生します。
命をテーマにした歌詞への葛藤
主題歌「アンパンマンのマーチ」の作詞を任された嵩は、悩み抜いた末に「たとえ命が終わるとしても」というフレーズを書きました。
しかし、子ども向けには重すぎるという声が上がり、葛藤に揺れます。のぶは「ここが一番大切」と強く支え、その言葉が嵩の背中を押しました。
のぶの病と「あなたは私のアンパンマン」
物語後半では、のぶの病が判明。闘病の中で嵩の歌声を聴きながら、「嵩は、うちのアンパンマンや」と告げるシーンは涙なくして見られません。夫婦の愛がアンパンマンの理念そのものと重なり、視聴者に深い感動を与えます。

のぶが先に亡くなるのは分かってはいたけど…辛い…!ドラマより先に小説を読んだんだけど、号泣しちゃったよ…。
\朝ドラは小説版があり/

愛と勇気が込められた永遠の名曲誕生
やがて完成した「アンパンマンのマーチ」。“愛と勇気だけが友達さ”というシンプルな言葉には、やなせたかし自身の戦争体験と、人を救うことの尊さが込められています。夫婦の想いと夢が結晶となり、国民的アニメを支える永遠の名曲が誕生したのです。
\最終26週の解説動画はこちら/
最終回の感想とまとめ:夫婦の夢が叶えた奇跡
最終回となる26週は、嵩とのぶの歩んできた人生が「アンパンマンの誕生」という奇跡に集約される感動のラストでした。戦争や貧困を生き抜いた二人が、誰もが笑顔になれるヒーローを生み出す──その過程は、単なる創作の物語ではなく“夫婦の愛そのもの”が形になった瞬間だと感じさせます。
とりわけ心に残ったのは、のぶが嵩に「あなたは、うちのアンパンマンや」と語りかける場面。
命の尊さ、弱い人を守る優しさ、そして大切な人と生きる喜び。アンパンマンに込められた理念が、そのまま二人の夫婦生活と重なり合い、視聴者の胸を打ちました。
また、史実として描かれた“アニメ化までの苦闘”や“高知での放送実現”も、やなせたかしが実際に背負った挑戦の重みを伝えています。最終回ではドラマと史実が見事に重なり、物語全体が一つのクライマックスを迎えたといえるでしょう。
『あんぱん』最終回は、夫婦の愛と夢が奇跡を起こし、日本中の子どもたちに希望を与える物語として幕を閉じました。“弱くて優しいヒーロー”アンパンマンが空を飛び続ける限り、嵩とのぶの思いも、これから先の世代へ受け継がれていくはずです。

最後、八木×蘭子のエンドも続きが気になる感じ…!プロポーズの返事がドラマで描かれないのは、八木≒辻社長だからかな?
\八木のモデル!?実際の辻信太郎さんはこんな人/

後期朝ドラは『ばけばけ』!小泉八雲の妻・セツがヒロイン
そして次期朝ドラは『ばけばけ』。ヒロインは、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻・小泉セツです。異国から日本へ渡り、八雲とともに数々の怪談を世に広めたセツ。その知られざる生涯は、愛と異文化の狭間で生き抜いた女性の物語でもあります。
やなせたかし夫妻の「創作と夫婦の絆」を描いた『あんぱん』に続き、『ばけばけ』では「怪談と夫婦の愛」が大きなテーマに。朝ドラとしてどのように描かれるのか、今から大きな注目が集まっています。

小泉八雲とセツの解説や、八雲が残した怪談の朗読・史実解説もYouTubeチャンネルで公開中。『ばけばけ』も楽しんでいきましょう👻✨
\今までの復習と予習はこちら/
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