朝ドラ『あんぱん』第23週(111話〜115話)は、“アンパンマン”の原点とも言える大切なエピソードが満載でした。ラジオドラマ『やさしいライオン』の大反響、漫画『ボオ氏』の大賞受賞、そして漫画の神様・手嶌治虫(眞栄田郷敦)との出会い――。
さらに、蘭子と草吉の再会や終戦記念日の描写を通して、嵩が「描く理由」を再び見つけるまでが丁寧に描かれます。今回は、第23週のあらすじと見どころを振り返ります。
≫【あんぱん】22週目『愛するカタチ』あらすじ、ネタバレ感想!はこちら
【ネタバレ】あんぱん23週のあらすじ:111〜115話
朝ドラ『あんぱん』第23週(111話〜115話)では、物語の核心に迫る出来事が次々と描かれました。ラジオドラマ『やさしいライオン』の放送が反響を呼び、嵩が再び創作の世界へと突き進む週です。
のぶは、疎遠になっていた嵩と母・登美子を仲直りさせようと自宅へ招待します。ところが、話し合いはかえって口論に発展し、親子の溝は深まるばかり。

あー…。やっぱり親子ゲンカは複雑だね。のぶは仲直りさせたかったのに、完全に裏目に出ちゃった感じ💦
一方、嵩が書いたラジオドラマ『やさしいライオン』は放送直後から話題になり、仕事の依頼が舞い込みます。しかし肝心の漫画は描けず、独創漫画派の仲間たちが世界旅行へ旅立ったことで、焦りと落ち込みが募っていきます。

え!?まさか、結太郎の帽子がここで効いてくるとは…!脚本家・中園ミホさんのアイデアに脱帽だよ…。
そこへ突然現れたのが「漫画の神様」手嶌治虫。彼は嵩に映画『千夜一夜物語』のキャラクターデザインを依頼し、嵩の新たな才能を見出します。
さらに、蘭子が草吉と再会。かつて“ヤムおんちゃん”と呼ばれたさすらいのパン職人は、柳井家での再会に驚きながらも、嵩との再婚を喜びます。

ヤムおんちゃん、ちょっと不器用だけど優しい〜!再登場するたびに胸がジーンとなるけど…いっつも、すぐいなくなるとこは直してほしい…。
そして迎えた終戦記念日。嵩は「僕は描くことしかできないけど…」と語り、のぶはその背中を押します。ここから“あんぱん”を配るおじさんの物語が、再び大きく動き出すのでした。
【実話リンク①】やさしいライオン誕生と嵩の漫画大賞『ボオ氏』受賞
『あんぱん』23週は、嵩が再び“描く”ことに向き合う転機の週でした。特にラジオドラマ『やさしいライオン』と、漫画コンクールに挑戦した『ボオ氏』が大きなポイントです。
やさしいライオンがラジオで大反響!
嵩が脚本を書いたラジオドラマ『やさしいライオン』は、放送されるやいなや大反響。温かいストーリーが人々の心をつかみ、嵩には次々と仕事の依頼が舞い込みます。しかし、それと同時に「本業の漫画が描けない」という焦燥感も募っていきました。

忙しいのに、肝心の漫画は描けない…このもどかしさ、すごくリアル!創作家の苦悩ってこういうことなんだね。
のぶの後押しで漫画コンクール挑戦
そんな嵩に、のぶが見つけてきたのは“プロ・アマ問わず”という漫画コンクールの募集要項。「プロで落ちたら恥ずかしい」と抵抗する嵩を、のぶは根気強く励まし、応募を決意させます。
アイデアに詰まる中、のぶが結太郎の帽子をかぶって掃除をする姿を見て、嵩の頭に電流が走りました。――“正体の分からない帽子の男”の物語が生まれた瞬間です。

漫画コンクールを見つけたのがのぶになっていたり、『ボオ氏』の発想ものぶだったり…こういうところに、朝ドラの主人公=ヒロインなんだなって感じるね。
『ボオ氏』が大賞に輝く!

“描けない嵩”から“描いた嵩”へ…ここで大きく変わったね◎のぶの支えがあったからこそだよね、ほんと尊い…!
“描く”喜びを思い出した嵩は、再び漫画家として歩き出すことを決意するのでした。

【実話リンク②】手嶌治虫の訪問と『千夜一夜物語』キャラデザ依頼
『あんぱん』23週でもっとも胸が熱くなるシーンのひとつが、漫画界のレジェンド手嶌治虫(眞栄田郷敦)の登場です。この出会いが、嵩の人生を大きく動かしていきます。
“漫画の神様”からの直接オファー
ある日、柳井家の玄関に突然現れたのは「漫画の神様」こと手嶌治虫。彼は嵩に、虫プロ製作の長編アニメ映画『千夜一夜物語』のキャラクターデザインを依頼します。
驚きで言葉を失う嵩。しかし同時に、尊敬する人物からの直接オファーに心が震えます。

まさか“神様”が家まで来るなんて…!これは漫画家冥利に尽きるよね。あたふたする嵩が見ものだよ~。
さらに手嶌は嵩にこう言葉をかけます。
この一言が、嵩の心に深く刻まれました。
キャラクターデザインの才能が開花
虫プロに招かれた嵩は、初めてのアニメ制作の世界に足を踏み入れます。“キャラデザ素人”ながらも、嵩は必死に技術を学び、脚本を読み込みながらキャラクターたちの表情や仕草を描き出していきました。

これは24週メインで描かれる展開かな!?現場でゼロから吸収していく姿、カッコイイ✨嵩の“絵の力”がついにアニメでも花開いた瞬間…!
\やなせたかし×手塚治虫の解説はこちら/
≫【手嶌治虫の実話モデル=手塚治虫】アンパンマン誕生に繋がる『千夜一夜物語』制作秘話
\実話は著書でも確認できます/

【朝ドラオリジナル】蘭子と草吉の再会、そして嵩の“描く理由”
23週では、嵩の周囲の人間関係にも大きな動きがありました。特に蘭子と草吉の再会は、物語全体の空気をやわらげ、嵩が“描く理由”を改めて考えるきっかけにもなります。
蘭子の引っ越しと八木との決別
のぶと嵩が暮らすマンションの階下に、蘭子が引っ越してきます。かつて八木の会社を手伝っていた蘭子でしたが、彼と距離を置く決心を固めていました。
のぶはそんな蘭子を気遣い、「もし蘭子に好きな人がおるがやったら、臆病にならんといてほしい」と声をかけます。さらに羽多子も、「自分の気持ちに正直に生きなさい」と背中を押しました。

家族の絆がジーンとくる場面。蘭子にも幸せになってほしい…。八木さん、蘭子をお願いします。
草吉の言葉が嵩を動かす
そんな中、蘭子が“ヤムおんちゃん”こと草吉と再会し、柳井家へ連れてきます。草吉は、のぶと嵩の再婚を喜びながらも、自身の過去の傷がまだ癒えていないことを静かに語りました。
その言葉には、のぶと嵩の結婚を祝う気持ち以外にも、長い放浪生活の末に辿り着いた草吉の重みが込められていました。

草吉さん、ぶっきらぼうなのに優しい…!“絶望の隣”って言葉、めちゃくちゃ深いよね。

【考察】23週の見どころ:“あんぱん”誕生へ向けた布石
第23週は、のちの「アンパンマン」誕生につながる数々の要素が詰まった重要な週でした。物語としては静かなトーンながら、嵩が再び“あんぱんを配るおじさん”を描き始めるまでの心の変化が丁寧に描かれています。
まず注目したいのが、『やさしいライオン』と『千夜一夜物語』の存在です。ラジオドラマ『やさしいライオン』の成功は、嵩に新しい自信を与え、キャラクターデザインという新たな表現の扉を開きました。そして、手嶌治虫との出会いが、その才能をさらに広げていきます。

伝達手段は“漫画だけじゃない”って気づけた嵩。武器を色々装備中…表現者としての幅がぐっと広がっていく感じが良いなぁ✨
また、草吉と蘭子の再会も大きな意味を持っています。草吉が語る “絶望の隣は、まんざら捨てたもんじゃなかった” という言葉は、嵩だけでなく視聴者の心にも深く響きました。
嵩はその言葉を胸に、「誰かの心のトゲを抜くために描きたい」と再びペンを取ります。

本当によく練られている脚本…!静かな週だったけど、めちゃくちゃ大事な一週間。“描く理由”を再認識した嵩は、もう止まらないね◎

まとめ:24週はどうなる?アニメ映画『千夜一夜物語』創作現場
次週24週では、嵩のキャラクターデザインの仕事が本格始動。『千夜一夜物語』をきっかけに、アニメーションの世界で嵩がどう成長していくのかが描かれます。
さらに、のぶや蘭子の生活にも新しい動きが出てきそうです。

見え隠れする“あんぱん”誕生の影!とにかく、手嶌治虫とのタッグ、楽しみすぎる✨“アンパンマン誕生”へのカウントダウンが、また一歩進む予感です。
\今までの復習と予習はこちら/
≫『あんぱん』今週のネタバレ全まとめ!週末振り返り&来週の展開予想【朝ドラ2025】
コメント