辞書を作るって、どんな仕事だと思いますか?そんな地味で地道な世界を、情熱と人間ドラマで包み込んだ名作『舟を編む』は、小説・映画・アニメ・ドラマと4つのメディアで描かれてきました。
でも…「どれから見るべき?」「原作とどう違うの?」「ドラマはオリジナル?」と迷ってしまう方も多いはず。
この記事では、三浦しをんの『舟を編む』4作品(原作小説・映画・アニメ・ドラマ)を“視点・テーマ・キャラクター・演出”などから徹底比較!あなたにぴったりの『舟を編む』がきっと見つかります。

原作はウルッときちゃうラストのなのに、巻末の馬締さんのラブレター全文に爆笑!配信情報やおすすめ視聴順も紹介しています。
『舟を編む』はどんな作品?原作小説・映画・アニメ・ドラマを比較
『舟を編む』は、2011年に三浦しをんさんが発表した小説が原作です。「辞書編纂」という地味だけれど奥深い世界を、情熱を持った人々の姿を通じて描き、大きな話題となりました。
その後、さまざまなメディアで映像化されてきました。

小説がヒットして、映画やアニメにもなってるのすごいよね♪しかもドラマは、原作の“その後”の視点で描いてるようにも見えるのが面白い!
まずは、メディアごとの概要を年表で見てみましょう。
媒体 | 公開年 | 主な主人公 | 特徴 | 制作 |
---|---|---|---|---|
小説 | 2011年 | 馬締光也 | 言葉オタクの青年が主人公。恋愛要素もあり | 著:三浦しをん(光文社) |
映画 | 2013年 | 馬締光也 | 小説に忠実な実写化。映像&演技が高評価 | 監督:石井裕也、主演:松田龍平・宮﨑あおい |
アニメ | 2016年 | 馬締&西岡 | 職場ドラマ&友情が色濃く描かれる | ノイタミナ枠、声:櫻井孝宏・神谷浩史 |
ドラマ(NHK) | 2024年(BS)、2025年6月〜地上波 | 岸辺みどり | 原作後半キャラが主人公。“現代女性の視点”で再構築 | NHK制作、主演:池田エライザ・野田洋次郎 |
どれが原作?というと、答えはもちろん小説です。映画とアニメはその原作をベースにしながら、表現方法を変えて展開。ドラマは唯一、原作では後半に登場する“ファッション誌編集部から異動してきた岸辺みどり”を主人公にした物語です。

映画やアニメが“馬締くんの辞書人生”を描くとすれば…ドラマは“次世代がそのバトンをどう受け取るか”って感じにも見えるよ。
視点の違い:主人公が違う!語られる視点の変遷
同じ『舟を編む』でも、誰の目線で描かれるかによって、物語の印象は大きく変わります。4つのメディアを比べると、その視点の差はとてもユニークです。
小説・映画:言葉に命を注ぐ青年・馬締光也の視点
原作小説と映画では、主人公は“言葉に不器用だけれど誠実な青年”馬締光也(まじめ・みつや)。辞書編纂という未知の世界に飛び込み、「言葉とは何か」「伝えるとはどういうことか」に全力で向き合います。
映画版では、松田龍平さんが馬締を演じ、内面の不器用さやまっすぐさが丁寧に表現されています。ヒロイン・香具矢との恋愛要素も丁寧に描かれ、「恋も辞書も、時間をかけて丁寧に編んでいく」ことの尊さが伝わってきます。

馬締くん、不器用だけど一生懸命で応援したくなる〜!映画では香具矢との恋模様も見どころだったよね♡
アニメ:馬締&西岡のW視点で“職場の友情”も描く
アニメ版では、馬締の視点に加えて、チャラくて現実主義な同僚・西岡の視点が強調されます。このふたりの対比が、アニメならではの“職場バディもの”のような面白さを生み出しています。
西岡は原作ではやや軽いキャラクターでしたが、アニメでは「辞書づくりに巻き込まれながらも成長していく男」として深掘りされています。友情ドラマが好きな人にぴったりです。

西岡さんがね、だんだん本気になっていくのが熱い!ボクの推し♡ 仕事って、誰とやるかが大事って伝わってくるよね〜。
ドラマ:岸辺みどりが主人公!“辞書づくり”は新時代へ
そして最大の違いがあるのがNHKドラマ版。なんと、主人公は馬締ではなく、岸辺みどりというファッション誌編集者から異動してきた女性です。彼女は原作では主に後半に登場するキャラでしたが、ドラマではメイン視点に!
みどりは最初、辞書なんて地味で向いてないと思っていましたが、次第に“言葉”や“辞書”の奥深さに目覚めていきます。令和の今だからこそ響く、「言葉で人とつながる」テーマが浮かび上がってくる構成です。
【#舟を編む】地上波ドラマ10で放送!
— NHKドラマ (@nhk_dramas) February 20, 2025
6/17(火)スタート
総合 毎週火曜 よる10時
池田エライザ×野田洋次郎!辞書作りにかける情熱を描いた、三浦しをんによる大ベストセラー『舟を編む』を連続ドラマ化!
🔻池田エライザさん、野田洋次郎さんのコメントはこちらhttps://t.co/zBkuRa0rHC pic.twitter.com/LoqPQlK1VK

ドラマは“令和の辞書女子”の成長物語って感じだったね!馬締くんが上司になってるのも、地味に感慨深いねぇ…。
このように、それぞれの作品で視点が変わることで“同じ辞書作り”がまったく違って見えるのが『舟を編む』シリーズの魅力でもあります。視聴者の感じ方も、その違いに大きく左右されるでしょう。
物語内容と描写の違い:恋愛・友情・成長、何に重きが置かれている?
同じ「辞書を作る物語」でも、媒体ごとに描かれ方が大きく異なるのが『舟を編む』シリーズの特徴です。どの要素(恋愛・友情・成長)に重きが置かれているかで、作品の“味”が変わってくるとも言えます。

同じ「辞書」テーマなのに、こんなに雰囲気が違う!媒体ごとに“何を描きたいか”がハッキリしてて、それが面白いよ◎
原作小説(2011年)辞書と恋、ふたつの情熱に揺れる馬締の物語
原作小説では、辞書編纂という気の遠くなるような作業のリアルさと並行して、馬締光也の恋愛模様も丁寧に描かれます。香具矢への恋、仲間との信頼、上司への尊敬…人間関係の積み重ねが、辞書という「言葉の海」を編む過程と重なっていくのが特徴です。
静かで地味な題材ながら、読了後には胸に熱いものが残る“青春と情熱の物語”になっています。

映画(2013年)感動重視の演出で、恋愛パートに光が当たる
映画版は原作に比較的忠実ですが、映像としての感動を生むために恋愛パートがやや強調されています。馬締と香具矢の不器用な交流や手紙でのやりとり、そして結婚までの描写が中心軸のひとつに。
また、辞書作りに没頭する編集部員たちの地道な努力を、温かみのある映像や音楽で美しく描いており、映画ならではの“余韻のある感動”が特徴です。

映画版は香具矢さんとの関係にフォーカスしてて、しっかり“ラブ”要素もある!映像も音楽も良くて、じーんとくるやつだよね…。
アニメ(2016年)テンポ良く描かれる「職場の熱と友情」
アニメ版では、恋愛要素は控えめ。その代わり、職場内での成長や人間関係にフォーカスされています。とくに、西岡とのバディ関係が濃く描かれ、馬締の成長に大きな影響を与えているのが特徴です。
辞書という地味なテーマを、テンポの良い演出と程よいユーモアで描くことで、視聴者に“仕事って面白い!”と思わせるような作りになっています。

職場の仲間と一緒に何か作るって、見ててワクワクする!西岡さんがだんだん辞書に本気になる過程が最高◎


アニメでキャラクター原案を手掛けた雲田はるこ先生が漫画化してくれてるよ◎小説を読むのはちょっと苦手…という方は、コミックスがおすすめです。
ドラマ(2024年)令和の女性視点で描く“仕事を通じた自己発見”
NHKドラマ版は、これまでの作品とは大きく異なり、主人公がファッション誌から異動してきた若手女性・岸辺みどり。言葉に特別な思い入れも知識もなかった彼女が、辞書編集部の仲間や作業を通じて、自分自身と向き合い、成長していく姿が描かれます。
焦点は恋愛ではなく、“仕事を通じて何を得るか”。特に、「言葉が誰かを守ることができる」といった、現代的なテーマが組み込まれている点が特徴的です。
\🥳これまでのストーリーを紹介/
— NHKドラマ (@nhk_dramas) March 1, 2024
プレミアムドラマ【#舟を編む ~私、辞書つくります~】
辞書作りにかける情熱を描いた大ベストセラー『舟を編む』を、新入り社員・岸辺みどりの視点で連続ドラマ化!
📚公式HPhttps://t.co/aRg8xoI3BY
毎週日曜よる10時<全10話>[BSP4K/BS] pic.twitter.com/n8OkWXShUT

西岡さんもそうだけど、岸辺さんもボクたちの感覚に近いから主人公にピッタリ◎辞書?なにそれ?状態の彼女がどう変わっていくのか、要チェック♪
※ドラマは2024年2月18日 – 4月21日NHK(BS)で放送されていましたが、2025年6月17日より地上波で放送されます。
キャラクターの違い:香具矢、西岡、編集部員たちはどう描かれる?
視点やテーマだけでなく、キャラクターの扱いも媒体ごとに大きく異なります。特にヒロイン・香具矢、西岡、そして編集部メンバーたちは、それぞれの作品で“存在感”が変化しています。

同じ人なのに、描かれ方が全然違っててビックリするよ〜! 香具矢さん、映画では超ヒロインだけど…他ではあれれ?
香具矢の描かれ方:映画では濃厚、アニメとドラマでは抑えめ
馬締の恋の相手・香具矢は、映画版ではしっかり“ヒロイン”として描かれます。 馬締の恋文に返事をするシーンなどは、心を打つ名場面のひとつ。
一方アニメでは恋愛要素が控えめなので、香具矢の登場シーンはややあっさりとした印象に。ドラマ版では、馬締とすでに結婚しており、主人公ではないため登場シーンは限定的です。
西岡のポジション:映画ではサブ、アニメでは準主役級
チャラくて軽薄だけど情のある西岡は、映画版でも重要人物ではありましたがサブといったところ。アニメでは主人公に匹敵しそうなポジション、準主役とも言える活躍を見せます。馬締の背中を押す存在として欠かせないキャラになっており、最終的には視聴者からの人気も高め。
ドラマ版では、ベテランの元編集部員として主人公みどりに影響を与える存在として描かれます。

西岡さん推しのボクはアニメ版が好き!アニメの2人は、バディ感があって最高!ドラマでも、“引退後の西岡”って感じでいい味出してたよね〜。
その他編集部メンバー:存在感と描写のバランスに違いあり
このように、キャラクターの描かれ方が変わることで、作品そのものの印象もガラリと変わります。 馬締をどう見るか、西岡の立ち位置をどう捉えるかによって、あなたにとっての『舟を編む』が少しずつ変化していくはずです。

小説でも辞書には多くの学生アルバイトが手伝ってくれている描写が出てきたけど、ドラマ版ではバイトリーダーが大活躍!演じるのは前田旺志郎さんです。
おすすめの見る順番は?目的別に『舟を編む』を見よう
『舟を編む』は、どの作品から見ても楽しめる名作です。とはいえ、「せっかくなら一番ハマる順番で見たい!」という方のために、目的別のおすすめ視聴順を紹介します。

恋に仕事に友情に…どれが見たいかで順番が変わるかも?自分に合った“舟”の乗り方、見つけてみよう〜!
🎬 映像で感動したい派 → 映画 → 小説 → ドラマ
まず感動したい人は、映画から入るのが王道!松田龍平さん演じる馬締が不器用に言葉と向き合い、香具矢との恋に揺れる姿は、映像で観るとより胸に迫ります。
その後、小説で深く掘り下げ、ドラマ版で“次世代の辞書づくり”を楽しむと、物語全体のスケール感が味わえます。
※U-NEXTは31日間の無料トライアル期間あり
📺 仕事・友情ドラマが好き派 → アニメ → 小説 → 映画
テンポ良くサクッと見たい方は、アニメ版からのスタートがおすすめです。辞書編纂という地味な作業が、“職場バディもの”のような軽快なテンポで描かれています。
友情ドラマが好きな方には特に刺さるはず。そこから小説で細部を補い、映画で感動を深めるのが◎。
※DMMTVは14日間のお試し期間あり!継続する場合も月額550円とコスパ◎
📖 原作ファン・読書好き派 → 小説 → 映画 or アニメ → ドラマ
すでに原作小説を読んでいる方には、映画やアニメでの映像化表現を味わったあとに、ドラマ版を観るのがおすすめです。
特にドラマ版は、原作の後半に出てくる岸辺みどりを主人公に据えた“完全オリジナルストーリー”。知っているからこそ新鮮な感動が味わえます。

NHKなのでドラマ版は、U-NEXT(1話220ポイント)やAmazon(月額990円)でも追加購入が必要です。
「辞書って何がおもしろいの?」派 → ドラマ → 映画 → 小説
辞書にピンと来ない方は、ドラマ版から入るのが正解!「言葉って面白い」「誰かとつながるってこういうことなんだ」と実感できるような、令和ならではの“共感型成長ストーリー”になっています。
そのあと映画や原作を追いかければ、同じ辞書作りでも“時代を超えてつながる想い”を感じられるはずです。

初心者さんはドラマから、感動派は映画からが鉄板だね〜!一周回ったら、原作を読んで「ああ、これが舟を“編む”ってことか…」ってなるよ♪
配信先はU-NEXTがおすすめ!アニメ・映画見放題、ドラマはNHKパック
視聴順が決まったら、次は「どこで見られるの?」問題。『舟を編む』シリーズ全作を網羅している配信先は、U-NEXTです。
🎬 映画『舟を編む』(2013)⇒U-NEXTで見放題
松田龍平×宮﨑あおいが出演する実写映画版は、U-NEXTで配信中!時期により見放題・ポイント制が変動することがありますが、無料トライアル期間中でも視聴可能です。
その他、Amazonプライム会員特典でも見ることができます。
📺 アニメ版『舟を編む』(全11話)⇒U-NEXTで全話見放題!
ノイタミナ枠で放送されたアニメ版は、U-NEXT(トライアル期間は31日間)、DMM TV(お試し期間は14日間)、dアニメストア(初月無料)で全話見放題中!テンポが良くて見やすく、声優ファンにもおすすめ。
📡 NHKドラマ版(2024)⇒ポイント購入orNHKオンデマンド対応
2024年に放送されたNHKドラマ『舟を編む〜私、辞書つくります〜』は、U-NEXT内のNHKオンデマンド(まるごと見放題パック)または1話220ポイントで視聴可能です。
U-NEXTの初回登録で600ポイント付与されるため、2話は無料で見られます。ポイントを利用して月額990円(税込)で購入も可能です。
\✨本日よる10時放送✨/
— NHKドラマ (@nhk_dramas) April 21, 2024
📚今夜の【#舟を編む】は…
松本(#柴田恭兵)が入院し、新型コロナウイルスで世界が一変する中、馬締(#野田洋次郎)のある問いかけが辞書編集部に衝撃を与える。
令和の「舟を編む」の結末がここに…!
🔻公式HPhttps://t.co/bXo0bLV6xA pic.twitter.com/Zj9Fbg9fT5

600ポイントあれば、ドラマを1話ずつ見るより「NHKまるごと見放題パック(月額990円)」の購入がお得だね。
📖 小説版『舟を編む』、コミカライズも忘れずに!
原作小説も気になる方は、Amazonや楽天などで電子書籍・紙の本が販売中。リンクはこちらからどうぞ。



ドラマを地上波で見ている方なら、残りは映画とアニメだから…U-NEXTで全網羅できちゃうね◎
まとめ:あなたに合った『舟を編む』を楽しもう
『舟を編む』は、辞書作りというニッチな題材を扱いながらも、各メディアによってまったく異なる感動や発見を与えてくれる作品です。
それぞれの特徴をざっくり振り返ると…
メディア | 主人公 | 主なテーマ | 視点・描写の特徴 |
---|---|---|---|
小説 | 馬締光也 | 言葉への情熱と恋愛 | 内面描写が深く、じっくり味わう文芸作品 |
映画 | 馬締光也 | 恋と辞書に懸ける情熱 | 映像美と演技で泣ける感動路線 |
アニメ | 馬締&西岡 | 友情と仕事の熱量 | テンポ良く職場ドラマ的に描写 |
ドラマ | 岸辺みどり | 成長と自己発見 | 令和の価値観で描く“辞書のお仕事物語” |

辞書づくりって、こんなにドラマチックだったんだ!と新発見できる感動作『舟を編む』。どれから観てもいいけど、見るときっと“言葉”が好きになるよ!
映画・アニメ・ドラマ、それぞれ違った魅力がありますが、U-NEXTなら全作品が揃っていて一気見も可能!まずは1作、心に刺さる“言葉の物語”に出会ってみてください。
※DMMTVも14日間お試し可能!アニメは見放題ですが、映画はポイント制です
≫【舟を編む】小説ネタバレ感想・意味考察📖あらすじ、結末までの解説はこちら
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