朝ドラ『あんぱん』で、主人公・崇のクラスメイトかつルームメイトとして登場する辛島健太郎(高橋文哉)。明るくフレンドリーな性格と、カレーライス好きな一面から、SNSでは「カレーパンマンがモデル?」「やなせたかし氏の親友がモチーフ?」と話題になっています。
本記事では、
…などから、辛島健太郎は実在モデルがいるのか?それとも創作キャラか?を徹底解説します!
【検証①】辛島健太郎はどんなキャラ?“カレーパンマン似”の設定と役割
ドラマ『あんぱん』第6週後半で、嵩が入学した東京高等芸術学校に補欠合格でやってくるのが、福岡出身の辛島健太郎(からしま けんたろう)です。明るくおしゃべりで、ぐいぐいと他人との距離を縮める性格。早速、主人公・柳井嵩の部屋に押しかけて“同居”を始めるなど、型破りな登場を見せました。
視聴者の間では、この辛島の第一印象が「カレーパンマンみたい!」と話題に。特に、嵩と銀座に行った際“美人な女性を数える”と姿を消し、その言葉通り夜まで自分好みの美女の数をカウントするなど、ぶっ飛んだ行動をみせます。

名前はもちろん、その元気な性格からも「アンパンマンの仲間キャラ・カレーパンマンを意識してるのでは?」という声がSNSで広がりました。

名前も性格も“カレーパンマン”に寄せてるよね!?親友ポジ=やなせ先生の周辺人物の誰か?って気になる~。
\出会いは受験会場!合格発表の日、落ちたと肩を落としていた健太郎ですが…補欠合格◎/
🏃♀️#きょうのあんぱん🖌
— 朝ドラ「あんぱん」公式 (@asadora_nhk) May 1, 2025
夢へと向かう、嵩の受験が始まりました💪
京都の高等工芸学校は落ちてしまい、残すは東京の学校。
そこで、声をかけてきた健太郎と出会います。
そして、試験開始📝
サクラサクか、サクラチルか……結果は、明日!#北村匠海 #高橋文哉#朝ドラあんぱん pic.twitter.com/MrzNi1mwld
【検証②】モデルはやなせたかしの学友・風間完?噂の出どころ
辛島健太郎の登場後、一部で「やなせたかしの学友・風間完がモデルでは?」という声があがりました。この説の根拠は、やなせたかしが学生時代に交流のあった画家として風間完の名を挙げているからです。
確かに、風間完(1919年生まれ)はやなせたかしと同年生まれで、東京高等工芸学校の同級生として図案科で学んだ実在の人物2です。
しかし、ドラマ制作側の資料には「辛島健太郎=風間完」とする公式な記述はありません。キャラクターとしての辛島は、引っ込み思案な嵩と正反対のムードメーカーで、性格や描かれ方が実在の風間氏と完全に一致するとは言えません。
また、やなせたかし関連の自伝・インタビュー・年譜を参照しても、辛島健太郎に相当する“福岡出身の親友”の記録はありません。
よって現時点では、“東京八丁堀生まれ”である風間完3モデル説は「出身地・接点」が一致しておらず、信ぴょう性は低いと考えられます。辛島はあくまで物語を盛り上げるフィクションキャラとしての側面が強そうです。

ネットの“モデル説”、たしかに気になったけど出身地が違うから健太郎くんのような福岡弁なまりでないのは確か!

カレーパンマンは江戸っ子気質だし、風間完さんも東京生まれ。両方の要素を上手く取り入れたキャラが『あんぱん』の“辛島健太郎”なのかも♪

【検証③】辛島健太郎は中園ミホの創作?やなせたかしの“実話”を反映したキャラか
朝ドラ『あんぱん』の辛島健太郎は、主人公・柳井崇の図案科のクラスメイトとして登場する親友キャラ。明るく快活な性格で、時に崇をからかいながらも寄り添い、物語に軽やかなリズムと安心感を与える存在です。
🏃♀️#あんぱんオフショット🖌
— 朝ドラ「あんぱん」公式 (@asadora_nhk) May 5, 2025
東京で新しい生活を始めた嵩と、そこに転がり込んできた健太郎✌
健太郎の強引さに押し負けて同居生活がスタート😁
慣れない東京の地で、これからどんなことが待ち受けているのでしょうか?#朝ドラあんぱん pic.twitter.com/shTAnH5el3
このような“ムードメーカー”で“親友ポジション”のキャラクターは、脚本家・中園ミホさんによる創作キャラと考えられます。
実際、やなせ氏が語った戦時中の記憶には「友情」や「人助け」といった価値観がたびたび登場します。辛島健太郎は、そうしたやなせ氏の価値観や人生哲学を、中園さんが“創作的に再構成”して投影した、いわば「想い出の合成キャラ」といえるかもしれません。

完全な創作じゃなくて、想い出の“合成キャラ”って感じかも!こういう“実話ベースのフィクション”が朝ドラの醍醐味だよね◎

【深掘り】やなせたかしに親友はいたのか?実際の交友関係を調査
では、やなせたかし氏に“辛島ポジション”に当たるような親友は実際にいたのでしょうか?調べた結果、学生時代から戦時中には親友の記録が少ないことが分かりました。
やなせ氏の東京高等工芸学校時代~戦争末期にかけての回顧録では、学友との交流は語られているものの、“親友”や“特別な存在”として明言された人物は出てきません。むしろ、戦争によって希望や人間関係を断たれた体験を中心に語ることが多く、孤独や疎外感の印象が強く残ります。

戦時中は“飢えることが一番辛かった”5と色んな著書で語っています。戦時中の体験が、おなかをすかせた人に自分の顔を分け与えるヒーローを作ったんだね。

ヒーローが自分の身体の一部を食べさせるって…改めて考えると、すごい発想。アンパンマン誕生と戦争は切っても入り離せない仲なんだね…。
余談ですが、ドラマで嵩が健太郎と見ていた映画『フランケンシュタイン』は、雑誌『詩とメルヘン』で書いた大人向けの連載『熱血メルヘン 怪傑アンパンマン』で“アンパンマン登場シーンの下敷きとなっている”そうです。
物語のはじまりは、嵐の夜にアンパンマンが登場するシーンだが、これは映画「フランケンシュタイン」が下敷きになっている。
引用:アンパンマンの遺書
まとめ:辛島健太郎は“創作だけど、リアルが宿る”朝ドラキャラ
- 辛島健太郎のモデルは公式には存在せず、風間完説も否定的
- カレーパンマンを彷彿とさせる設定や雰囲気から、視聴者の連想が広がった
- 脚本家・中園ミホ氏が、やなせたかし氏の人生観や青春を“補完する形”で創作した可能性が高い
結論:辛島健太郎には、完全な実在モデルがいるとは言えない。
→学友風間完、カレーパンマンなどの要素を掛け合わせたドラマオリジナルキャラクター
辛島健太郎は実在の誰かではないかもしれないけれど、やなせたかしの“こうあってほしかった青春”の象徴なのかもしれません。
🏃♀️#きょうのあんぱん🖌
— 朝ドラ「あんぱん」公式 (@asadora_nhk) May 5, 2025
補欠合格していた健太郎と再会!
二人は、お互いの制服姿を茶化しあいます🤭
そこに入ってきたのは担任の教師・座間晴斗。
「柳井君。君は将来、何になりたい?」
🔻戸惑う嵩は…https://t.co/V43LkJhuDV#北村匠海 #高橋文哉 #山寺宏一#朝ドラあんぱん pic.twitter.com/kWhQg6j5a0
≫【あんぱん実話】東京高等芸術学校のモデルは千葉大!やなせたかしが学んだ、図案科とは
≫【あんぱん実話】座間晴斗の実在モデルは杉山豊桔!やなせたかしの恩師はどんな人?
参考文献、資料:
- 『あんぱん』キャスト・人物相関図(NHK公式サイト) ↩︎
- 風間完(Wikipedia) ↩︎
- 中野区ゆかりの著作者紹介展示 風間完(中野区立図書館) ↩︎
- 朝ドラ「あんぱん」 脚本家・中園ミホ インタビュー(ステラnet) ↩︎
- やなせたかし アンパンマンを生んだ愛と勇気の物語(別冊太陽) ↩︎
当サイトでは、話題の好きなドラマ情報をお届けします。
原作(小説・漫画・アニメ)のあらすじ・ネタバレ感想、ドラマのあらすじ・ネタバレ感想、原作との違い、原作書籍や配信先を紹介します。
推理小説好きなので、ミステリー要素がある作品が多くなるかも?気になる作品をピックアップしていきます。
他にもタイドラマのサイトを運営しているので、興味のある方は下記のサイトマークから覗いてみてください♡