朝ドラ『あんぱん』では、「3銭の朝田パン」「10銭の屋村パン(朝田家に5個50銭を請求!)」「賞金10円」「ラジオの月額50銭」など、昭和初期の“お金”にまつわる描写がたくさん登場します。
でも、こんな風に思った方も多いのでは?
本記事では、“1銭・50銭・1円”の価値にフォーカスし、それぞれの金額が持つ“暮らしとの距離感”や“時代背景”をわかりやすく解説していきます。
📌 関連する個別記事へのリンクも掲載しているので、気になった金額は深掘りしてチェックしてみてくださいね!
【1銭=1/100円】1銭ってどれくらいの価値?何が買えた?

1円の100分の1ってことは…1銭ってほぼ“ゼロ”?と思って調べてみると、昔は1銭でも“あんぱんの価格”だったんだよ!
昭和2年(1927年)~昭和10年(1935年)頃の1銭は、今の感覚でおおよそ6〜8円程度と換算されます。たった1銭で、子どもがお菓子を買ったり、新聞を1部読んだりできたんです。
現代の感覚で「1銭=0.01円」と聞くと、「それってほぼ意味ないじゃん?」と思ってしまいがち。でも、昭和初期の1銭は“ちゃんと価値のあるお金”でした。
実際、ドラマ『あんぱん』では――
- あんぱんが3銭で販売(=今の18〜24円相当)
- 2銭の甘味(水あめ、飴玉など)
- 子ども用の新聞や駄菓子も1〜2銭
- 崇が奢ったラムネは5本で25銭(1本5銭)
など、1銭の「ちょっとした買い物」が日常の中に息づいていたのがわかります。

当時の子どもにとって、1銭って“おこづかいの基本単位”だったんだね。今でいう“10円玉のありがたさ”みたいな感覚かも!
あんぱん1個=3銭、新聞1部=1銭、というのは、物価の指標としてとてもわかりやすく、現代の私たちが「感覚で理解できる“昭和の暮らし”」を想像するヒントになります。
▼詳しくはこちらの記事もどうぞ:
🔗 あんぱん3銭はいくら?
🔗 あんぱん4銭はいくら?

50銭って今いくら?“月額料金”で登場した意外なシーン

50銭は、屋村あんぱん5個分の値段!ヤムおじさんが朝田家にあんぱん代として請求していたよね?中途半端な金額だけど…何に使ってたの?

1つ10銭で4人分、かまじい(吉田鋼太郎)がお代わりした分もちゃんとプラスして50銭請求!50銭は昭和10年のラジオの“聴取料”1だね。
🏃♀️#あんぱんあれこれ🖌
— 朝ドラ「あんぱん」公式 (@asadora_nhk) April 16, 2025
千尋から譲ってもらったラジオ📻
今後の朝田家の生活に欠かせない大切なものとなります😊#朝ドラあんぱん pic.twitter.com/NOfPvVSObB
ドラマ『あんぱん』では、第12回で釜じいがラジオを欲しがるシーンが登場。ラジオ=高級品ということで調べたところ目にした、ラジオを持つと必要になる“聴取料=50銭”という支払い。
昭和10年当時、ラジオの放送受信料は月額50銭(=0.5円)。庶民の月給が20〜30円程度だったことを考えると、今でいうと月額約1500~2000円の負担とも考えられます。

おぉ…まさに“昭和のサブスク”って感じ。ラジオを持つってことは“お金も知識もいる”時代だったんだね。
でも実は、ドラマで50銭が登場したのはラジオだけじゃないんです。
たとえば…
- 草吉が朝田家に請求したあんぱん代:10銭×5個=50銭
- 嵩が子どもたちに奢ったラムネ:5本で25銭(1本5銭)
など、50銭は“ちょっと贅沢な支払い”ができるリアルなお金として描かれていました。
つまり50銭という金額は、「ラジオ1ヶ月分の契約料」にもなれば、「あんぱん5個」や「ラムネ10本分」のような“日常と贅沢の中間”にあるリアルな単位だったのです。

50銭って、何に使うかで“意味”が変わるんだね。買い物にも、契約料にも使える、まさに“昭和の実用通貨”!
▼50銭が登場するエピソードはこちらにも:
🔗 あんぱん|ラジオの価格と価値
\昭和初期のラジオは、地域の人との交流の場/
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家族と町の子どもたちにラジオ体操を教えるのぶ。
これまでに味わったことのない楽しさと爽快感…✨
「嵩、うち、見つけたかもしれん……」
🔻のぶが見つけたものとは?https://t.co/WUIieKExtK#今田美桜 #北村匠海 #中沢元紀#朝ドラあんぱん pic.twitter.com/lvBoVgqMrQ
【1銭×100=1円】1円って今いくら?“基準単位”の重みをチェック!

1円は今の100円くらい?と思って調べてみると…どうやら、っともっと大事なお金だったみたい◎
今でこそ「1円=最小硬貨」という扱いですが、昭和初期の日本では“1円”はしっかりとした価値のあるお金でした。
昭和2年〜10年ごろ、1円の価値は現代換算で約3000~4000円程度2とされています。当時の物価から見ても、“ちょっとした出費”ではなく、財布を開くのに覚悟がいるレベルでした。
たとえば――
- 10銭のあんぱん × 10個 = 1円(ごちそう10回分!)
- ラジオの月額聴取料(50銭)× 2ヶ月分 = 1円
- 昭和10年のラーメン(約15銭)なら6杯以上

今なら、1円でガム1枚も買えないのに…当時は1円札を落としたら、泣くレベルだったんだよ〜!
さらに、「給料の支給単位」も1円が基準。「大卒初任給=70円前後」「一般労働者の月給=20〜30円」という世界では、1円が持つ意味の重みは、今の1万円札に近い感覚だったかもしれません。
▼参考リンクあり:
🔗 あんぱん10銭はいくら?
🔗 あんぱん10円はいくら?

あんぱんの価格で見る“貨幣価値のリアル”とは?

3銭とか10銭とか、あんぱんの値段で時代が見えてくる!あんぱん=物価のバロメーター」って感じだね◎
🏃♀️#あんぱんオフショット🖌
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*\㊗🎉「朝田パン」開店🍞/*
朝田パンがオープンしました✨
焼きたてのおいしいあんぱんはいかがですか~📣
🔻パンの売れ行きは?こちらhttps://t.co/BqxCZWHbOT#江口のりこ #永瀬ゆずな #吉川さくら #永谷咲笑 #阿部サダヲ#朝ドラあんぱん pic.twitter.com/BjdamZZYCk
ドラマ『あんぱん』を見ていると、物語の随所で“あんぱんの価格”が変化していくのに気づきます。
- 初期:3銭あんぱん(庶民の味)
- 昭和10年:4銭あんぱん(少し値上げ)
- 屋村のパン:10銭(高級品として描写)
この価格の推移は、そのまま時代ごとの物価上昇や経済状況の変化を反映しています。

同じ“あんぱん”なのに、倍以上することもあるんだね。「誰が、どんな価格で売ってるか」も大事なのは、今も昔も変わらないね。
たとえば――
- 朝田家で販売している朝田パン(あんぱん)は3銭〜4銭。日常食。
- 屋村(阿部サダヲ)が出す10銭パンは、味も価格も“ハイソ寄り”。
また、あんぱんに対する人々の反応も、登場人物の生活水準を映しています。
こうしてまとめて見ると、あんぱんの値段だけでも、昭和初期の経済・階級・暮らしの“リアル”が見えてきます。
1銭〜10銭の変化を体感することで、現代の私たちも「あの時代の空気」を数字から感じることができるはずです。
🏃♀️#きょうのあんぱん🖌
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嵩が食べさせてもらった、焼きたてのパン。
このパンを焼いてくれた人物とは…?
おいしそうなパンを初めて見たのぶの目は、キラキラ輝きます👀✨#永瀬ゆずな #木村優来 #阿部サダヲ#朝ドラあんぱん pic.twitter.com/gJKfIPWZHF

【朝ドラ時代考察】時代ごとに見る「1銭・1円・10円」の価値推移表

1銭・1円は、時代によって価値も変わる!だからこそ「いつの時代のいくらなのか」が超大事なんだよ〜!
ドラマ『あんぱん』4月放送分では、昭和2年から昭和10年にかけての物価が描かれていますが、実際には「1銭」や「1円」の価値は時代によって大きく変化しています。
そこで、昭和初期から令和までの大まかな物価推移を、“1銭・1円・10円の現代換算”で一覧にしてみました。年代別の物価や給料、生活コストの変化も合わせてご覧いただくことで、より深い時代理解につながります。
💴 1銭・1円・10円の時代別・現代換算表(目安)
年代 | 1銭(現代換算) | 1円(現代換算) | 10円(現代換算) | 備考・参考になるドラマ描写 |
---|---|---|---|---|
昭和2年3 | 約6〜7円 | 約600〜700円 (感覚≒4000円) | 約6000〜7000円 (感覚≒4万円) | 【第2話】草吉のパン=1個10銭 |
昭和10年4 | 約7〜8円 | 約700〜800円 (感覚≒5000円) | 約7000〜8000円 (感覚≒4~5万円) | 【第13話】漫画賞金10円/ラジオ価格50円前後 |
昭和20年 | インフレで価値崩壊 | – | – | 戦後直後:物価統制解除、流通も混乱 |
昭和30年5 | 廃止(使用されず) | 高度経済成長期スタート 昭和34年以降の1円≒現在の10円6 | ||
昭和40年 | – | 昭和40年の1万円≒現在の4.6万円7 | ||
昭和50年8 | – | 給料・物価が安定、「10円=お菓子1つ」定着 | ||
平成初期 | – | ほぼ現代と同じ感覚 | ||
令和現在 | – | 1円 | 10円 | 物価上昇傾向、ただし法定通貨として安定 |
昭和40年の1万円は、現代の感覚で「約4.6万円」
昭和34年以降の1円が、現在の感覚に直すと約10円。日本銀行のQ&Aによると、昭和40年の1万円が「約4.6万円」。1987年(昭和62年)の消費者物価を100としたときに、2022年は120.5となり、35年間で物価は約2割上昇。9

日本の物価価格は平成に入り鈍化しており、感覚的には現代と大差ないかも?2025年(令和7年)現在、じわじわと物価の上昇を感じるように…。

こうやって見ると、“たった1円”に詰まってる意味が全然違うね。昭和初期の「1円落としたら一日分の食費」がリアルに伝わってくる!
時代とともに“通貨の重み”が変わっていったことがわかるこの表は、ドラマを観るときに「この時代のお金はどれくらいだったのか?」と考えるヒントになります。

まとめ:金額だけじゃない、1銭に込められた「昭和の暮らし」
『あんぱん』に登場する「1銭」「10銭」「50銭」「1円」「10円」――この小さな金額の違いには、当時の物価や暮らし、登場人物たちの立場や想いがしっかりと刻まれています。
1銭であんぱんが買えた時代、50銭でラジオが聞けた時代。1円は“特別な出費”だったし、10円は“賞金”という夢の金額。

たった一文字の「銭」に、こんなにも意味があったなんて!知ってると、ドラマがもっと楽しくなるね♪
各金額ごとの価値や背景を把握すれば、登場人物たちの行動やセリフの重みもより深く感じられます。気になった貨幣単位があれば、ぜひ関連記事もチェックしてみてくださいね!
🧭 この記事で紹介した価格・時代・個別記事まとめリンク集
貨幣単位 | 登場した金額 | 時代 | 価格 | 今の感覚 | 詳細リンク |
---|---|---|---|---|---|
1銭 | 基準価格 | 昭和2~10年 | 約6〜8円 | 🔗 3銭記事 | |
3銭 | 庶民向けのあんぱん | 昭和2~10年 | 約18〜24円 | ||
4銭 | 少し値上げされた時代 | 昭和10年 | 約24〜32円 | 🔗 4銭記事 | |
10銭 | 高級あんぱん | 昭和2~10年 | 約60〜80円 | 🔗 10銭記事 | |
50銭 | ラジオの月額料 | 昭和10年 | 約300〜400円 | 1500~2000円 | 🔗 ラジオ記事 |
1円 | ラジオの月額料×2ヶ月 | 昭和10年 | 約600〜700円 | 4000円 | |
10円 | 賞金・ご褒美クラス | 昭和10年 | 約4~5万円 | 🔗 10円記事 | |
20円 | 庶民の月給 | 昭和初期 | 約8~10万円 | 22~25万円 | |
50円 | 嘘解きレトリック※ | 昭和初期 | 約20万 | 🔗 50円記事 |

今の感覚に置き換えるといくら?というのを考えてみると、こんな感じ?何を基準にするかで正解は変わりますが、こうして考えてみると面白いね♪

参考文献・出典:
- NHK放送受信契約数統計要覧<令和5年度>放送開始以降の放送受信契約に関する主要事項、日本ラジオ博物館|ラジオ価格の変遷と放送文化史 ↩︎
- 昭和のお金の価値はどのくらい?発行の歴史と併せて解説!BUYSELL ↩︎
- 商工大臣官房統計課 編『卸売物価統計表』昭和元年乃至昭和3年,商工大臣官房統計課,昭和4. 国立国会図書館デジタルコレクション ↩︎
- 商工大臣官房統計課 編『物価統計表』昭和10年,東京統計協会,昭和11. 国立国会図書館デジタルコレクション ↩︎
- 『東京小売物価統計 : 改訂 昭和30年平均基準』昭和30年1月-昭和33年12月,東京商工会議所,[1959]. 国立国会図書館デジタルコレクション ↩︎
- 昭和のお金の価値はどのくらい?発行の歴史と併せて解説!BUYSELL ↩︎
- 昭和40年の1万円を、今のお金に換算するとどの位になりますか?日本銀行 ↩︎
- 『消費者物価指数』昭和50年,石川県,[1976]. 国立国会図書館デジタルコレクション ↩︎
- 日本の物価は35年前と比べて約2割上昇したが、世界に比べると・・・日本生命 ↩︎
- 総務省統計局|消費者物価指数(CPI) ↩︎
- 大卒初任給(年次統計) ↩︎
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