2025年4月にNHKでドラマ化される村上春樹の短編小説『かえるくん、東京を救う』について、ネタバレを含めたあらすじ、どこからどこまでが夢か、夢で見た“かえるくん”と“みみずくん”は誰か、何を指しているのかを考察します。
ドラマ『地震のあとで』第4話の原作ですが、村上春樹作品特有の不思議な世界観と、巨大な“かえるくん”や“みみずくん”という個性的なキャラクターたちが織りなす物語。いったいどのように描かれているのでしょうか?

主演は、佐藤浩市さんだけど、実写化だとキャラクターはCGなのかな?それでは、物語のあらすじから感想、そして深読み考察まで一気にいきましょう!

≫ドラマ『地震のあとで』3話:原作『神の子どもたちはみな踊る』ネタバレ感想はこちら
あらすじ:突如、巨大な蛙が出現!どこからどこまでが夢?
物語は、普通のサラリーマン・片桐さんのアパートに、突然“かえるくん”が現れるシーンから始まります。

帰宅すると自分より大きな(2メートル以上!)な蛙が!?ボクだったら怖くて失神しちゃうかもしれない…。
かえるくんによれば、その地震を引き起こすのは“みみずくん”という巨大なミミズ。彼は、片桐さんの協力を得て、みみずくんと戦い、東京を救おうとします。
しかし、約束の日の前日に片桐さんは狙撃されてしまい、病院に運び込まれてしまいます。目が覚めると、そこは病室で、地震も起きていない―――。

本当に地震を止めたのかな?それとも全部夢だったの?いや、でも巨大蛙が登場するとこから、既に夢だったんじゃ…?

小説だけど、どこから夢でどこから現実なのか分からないね…。片桐さんは地震を防いだヒーロー?…どっちなんだろうね?そこが村上春樹作品の面白いところ。
【考察】かえるくん=村上春樹、みみずくん=憎しみや破壊衝動
やはり気になるのが、“かえるくん”と“みみずくん”はそれぞれ何を指しているのかというところ。一部の考察では、かえるくんを村上春樹自身のメタファー(隠喩 、 暗喩 )と捉える説もあります。
かえるくんは、片桐さんのような“普通の人”に向けてメッセージを送っているようにも感じます。「あなたのような人にしか東京は救えない」と語りかける場面は、著者が“普通の人々”の持つ可能性を信じているようにも見えますね。

普通の人が世界を救うって、なんだか勇気が出る話!かえるくんは、地味でも実直に生きる人を応援してる感じがするよね◎
一方みみずくんは、ただの“巨大なミミズ”というわけではありません。むしろ、心の中に潜む“憎しみ”や“破壊衝動”を象徴していると考えられます。
この“憎しみ”は、1995年の阪神・淡路大震災や同年に起こった地下鉄サリン事件の社会的な不安や混乱ともリンクしているのかもしれません。

みみずくんって、心の中の闇みたいなものなのかな?そう考えると、誰の心の中にも“みみずくん”はいるのかもしれないね。
土曜ドラマ【#地震のあとで】
— NHKドラマ (@nhk_dramas) February 17, 2025
阪神・淡路大震災 あれから30年
村上春樹 原作 “地震のあと” の4つの物語
4/5から 総合 毎週土曜 夜10時
岡田将生 鳴海唯 渡辺大知 佐藤浩市 / 橋本愛 唐田えりか 北香那 吹越満 泉澤祐希 黒崎煌代 渋川清彦 黒川想矢 木竜麻生 津田寛治https://t.co/inkyH2QawP pic.twitter.com/6csQZ2n0DR
【解説】自己葛藤の物語とも解釈できる!結末を考察
実は、この物語は“自己葛藤”の物語としても読むことができます。

自分の中での戦いってこと?村上春樹らしいメタファーで、色々考えさせられる話だなぁ…。なんだか深いね。
最終的に、かえるくんは「みみずくんを完全に倒すことはできない」と語ります。この“みみずくんを殺せない”という部分が、まさに人間の心の中にある“闇”を完全には消し去ることができないということを象徴しているのではないでしょうか。
それでも、“みみずくん”と戦い続ける“かえるくん”の姿勢が、人間が“自分の中の闇”とどう向き合っていくべきかを教えてくれているように感じました。

どんなに強い闇でも、自分を信じて戦い続けることが大事!って伝えたいと解釈できる◎あなたはどんな感想を持ちましたか?

『かえるくん、東京を救う』ネタバレ感想:まとめ
村上春樹の『かえるくん、東京を救う』は、地震や社会の不安、そして“内なる闇”とどう向き合うかを描いた作品でした。
奇妙なかえるくんとみみずくんの戦いは、実は私たちの心の中で繰り広げられている“自己葛藤”のメタファーであり、普通の人々が持つ力や希望を信じるメッセージが込められているのかもしれません。
本作は短編集『神の子どもたちはみな踊る』の中でも人気な作品で、2022年にカナダ・フランス・ルクセンブルク・オランダの国際共同制作でアニメ映画となっています。そちらもあわせて、チェックしましょう。

タイトルは『めくらやなぎと眠る女(原題:Saules Aveugles, Femme Endormie)』。配信先は見当たらないので、気になる方はDVDで見よう。

『神の子どもたちはみな踊る』もアメリカで映画化されているので、ドラマと見比べてみると面白いよ◎この機会に、村上春樹作品に触れてみよう。
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