TBSの「金曜ドラマ(通称:金ドラ)」は、1972年から続く人気のドラマ枠で、多くの名作を輩出してきました。この記事では、過去に放送されたTBSの金曜10時枠のドラマについて、1970年代から2020年代まで、年代別にタイトル、原作・脚本、主演俳優、主題歌、視聴率を一覧で紹介します。
歴代金ドラで高視聴をたたき出したおすすめの人気作はどれなのか、1972年〜2025年の全作品一覧と視聴率ランキングをまとめ、時代ごとの傾向についてもまとめました。
おすすめ作はもちろん、低視聴率のワーストランキングも紹介し、各年代ごとの人気作・ワースト作を分かりやすく解説。1972年から1987年までは作品一覧を、1989年以降は視聴率データ(平均・初回・最終回・最高・最低) を掲載し、グラフで推移を詳しく解説します。

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※視聴率は、ビデオリサーチ発表による関東地区の視聴率を、古いドラマについてはテレビドラマデータベースを参照。配信先は、無料トライアル期間のあるU-NEXTです。
この記事は、複数ページに分かれています。各ページの内容は下記を参照ください。
- 1ページ目:【1990年代~2020年代】年代別金ドラ:最高視聴率の人気作&最低視聴率のワースト作、【1970年代金曜ドラマ一覧】期間・原作・脚本・主演俳優・主題歌・配信先
- 2ページ目:【1980年代金曜ドラマ一覧】期間・原作・脚本・主演俳優・主題歌・配信先
- 3ページ目:【1990年代金曜ドラマ一覧】視聴率ランキング!人気&ワースト作、主演俳優や主題歌まで
- 4ページ目:【2000年代金曜ドラマ一覧】視聴率ランキング!人気&ワースト作、主演俳優や主題歌まで
- 5ページ目:【2010年代金曜ドラマ一覧】視聴率ランキング!人気&ワースト作、主演俳優や主題歌まで
- 6ページ目:【2020年代金曜ドラマ一覧】視聴率ランキング!人気&ワースト作、主演俳優や主題歌まで
- 7ページ目:【歴代金ドラ視聴率ランキング】全過去作のおすすめ人気作は?ワースト&配信先一覧
【1990年代~2020年代】年代別金ドラ:最高視聴率の人気作&最低視聴率のワースト作
まずはじめに、年代別で最も視聴率が高かった人気作と、最低視聴率のワースト作を一覧で紹介します。
年代 | 人気の名作(最高視聴率作) | ワースト作(最低視聴率作) |
---|---|---|
1990 | 協奏曲 1996年-田村正和主演-23.9% | 愛とは決して後悔しないこと 1996年-緒形直人主演-9.2% |
2000 | 花より男子2(リターンズ) 2007年-井上真央、松本潤(嵐)主演-21.6% | 愛なんていらねえよ、夏 2002年-渡部篤郎、広末涼子主演-7.8% |
2010 | なるようになるさ。 2013年-舘ひろし主演-12.9% | 神の舌を持つ男 2016年-向井理主演-5.6% |
2020 | MIU404 2020年-綾野剛、星野源主演-11.9% | フェルマーの料理 2023年-高橋文哉・志尊淳主演-5.1% |

1972年からの全作を一覧で紹介していますが、1980年代までは視聴率が分からない作品が多く、1990年代も一部不明です。

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≫【金ドラ視聴率ランキング】TBS歴代金曜10時のドラマ全作一覧はこちら
【1970年代金曜ドラマ一覧】期間・原作・脚本・主演俳優・主題歌・配信先
1970年代の金曜ドラマは、文芸作品の映像化や社会派のテーマが多く、重厚な人間ドラマが展開されました。
田宮二郎や加藤剛、高倉健といった名優たちが主演を務め、印象的な演技を披露しました。特に『岸辺のアルバム』は、高視聴率を記録し、家庭崩壊をリアルに描いた名作として語り継がれています。
順番 | 年 | 放送期間 | 作品名 | 原作(原案) | 脚本 | 主演俳優 | 主題歌・挿入歌 | 視聴率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1972年 | 4-6月 | 家族日誌 | アンドリュー・ガープ | 中井多津夫 | 芦田伸介 | ||
2 | 1972年 | 7-9月 | いま炎のとき | 横光晃 | 中村吉右衛門、酒井和歌子 | |||
3 | 1972年 | 10-1973年1月 | 私は忘れたい | 原田康子『星から来た』 | 鈴木尚之 | 岩下志麻、藤岡弘 | 『SONG FOR YOU』渡辺貞夫 | |
4 | 1973年 | 1-4月 | わが愛 | 夏目漱石「それから」「門」 | 早坂暁(早坂曉) | 加藤剛 | ||
5 | 1973年 | 4-7月 | 遥かなるわが町 | 山田洋次、高橋正圀 | 芦田伸介 | |||
6 | 1973年 | 7-10月 | 白い影 | 渡辺淳一『無影燈』 | 倉本聰、大津皓一、尾中洋一 | 田宮二郎、山本陽子 | ||
7 | 1973年 | 10-1974年1月 | 別れの午後 | 砂田量爾 | 若尾文子 | |||
8 | 1974年 | 1-4月 | 私という他人 | (ハーヴェイ・M. クレックレー、コーベット・H. セグペン) | 矢代静一、ジェームス三木 | 三田佳子 | ||
9 | 1974年 | 4-7月 | 霧の影 | 円地文子「女の繭」 | 大野靖子、星川清司 | 鶴田浩二 | ||
10 | 1974年 | 7-10月 | 新宿さすらい節 | 野上彰「夜の馬」 | 山田正弘 | 萩原健一 | ||
11 | 1974年 | 10-1975年1月 | 樹氷 | 五木寛之 | 八木柊一郎 | 田宮二郎、浅丘ルリ子 | ||
12 | 1975年 | 1-3月 | 裏切りの明日 | 結城昌治 | 早坂暁(早坂曉) | 原田芳雄 | ||
13 | 1975年 | 4-5月 | 許せない愛 | 高岡尚平 | 香山美子 | |||
14 | 1975年 | 6-9月 | 悪魔のようなあいつ | 阿久悠、上村一夫 | 長谷川和彦 | 沢田研二 | 主題歌:沢田研二「時の過ぎゆくままに」、挿入歌:デイヴ平尾「ママリンゴの唄」 | |
15 | 1975年 | 10-1976年2月 | ガラスの森 | 山根優一郎 | 竹脇無我 | |||
16 | 1976年 | 3-6月 | 恋人たちの河 | 三浦哲郎「春の舞踏」 | 大津浩一、橋本綾 | 山本陽子 | ||
17 | 1976年 | 6-9月 | 美しき殺意 | 鶴屋南北「四谷怪談」 | 石松愛弘 | 遥くらら | ||
18 | 1976年 | 10-12月 | さらばかぐわしき日々 | 中島丈博 | 佐久間良子 | |||
19 | 1977年 | 1-4月 | とべない鳩のように | 砂田量爾 | 栗原小巻 | |||
20 | 1977年 | 4-6月 | 光る崖 | 夏樹静子 | 山田信夫 | 田宮二郎、吉永小百合 | ||
21 | 1977年 | 6-9月 | 岸辺のアルバム | 山田太一 | 山田太一 | 八千草薫 | ジャニス・イアン「ウィル・ユー・ダンス」 | 15.0% |
22 | 1977年 | 10-12月 | あにき | 倉本聰 | 高倉健 | |||
23 | 1978年 | 1-4月 | 遠ざかる足音 | 綾子(曾野綾子) | 田村孟 | 新珠三千代 | ||
24 | 1978年 | 4-6月 | 夢のあとに | 海渡英祐「燃えつきる日々」 | 高橋玄洋 | 石坂浩二 | ||
25 | 1978年 | 7-10月 | 家族熱 | 向田邦子 | 浅丘ルリ子 | ローズマリー・クルーニー「クローズ・ユアー・アイズ」 | ||
26 | 1978年 | 10-12月 | 波-わが愛 | 山本有三「波」 | 早坂暁(早坂曉)、大籔郁子 | 加藤剛 | ||
27 | 1979年 | 1-3月 | 愛の殺意 | 水野泰治「殺意」 | 鎌田敏夫 | 中野良子 | ||
28 | 1979年 | 4-7月 | 沿線地図 | 山田太一 | 岸恵子 | 主題歌:フランソワーズ・アルディ「もう森へなんか行かない」、挿入歌:同「私の騎士 Si mi caballero」 | ||
29 | 1979年 | 7-10月 | 恋路海岸 | 佐々木守 | 真野響子 | 丹羽応樹「恋路海岸」 | ||
30 | 1979年 | 10-1980年1月 | 冬の花火 わたしの太宰治 | 早坂暁、岡本克己 | 石坂浩二 |

この時代のドラマは、文学作品や社会問題を題材にしたものが多いね。『岸辺のアルバム』はまさに伝説級の作品!ラストの洪水シーンは衝撃だったらしいよ。

1974年に発生した多摩川水害の報道映像が使われているんだって。その後リメイクもされた、田宮二郎主演の『白い影』も人気だったんだよね。
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