日曜劇場『キャスター』第9話が放送され、ついに黒幕が判明──！父の死の真相、自衛隊機墜落事故の闇、進藤の逆襲…全てが怒涛の展開でつながりはじめました。
ライターの“十字の傷”が暴いたのは、43年前から続く“報道封じ”の構図。そして山井の死が、進藤にもう一度「報道の正義とは何か？」を問い直させることに──。
本記事では、第9話のあらすじ、ネタバレ解説に加え、十字に交差する「父と友の死」や「報道の自由vsスポンサー支配」という重層的テーマを考察します。
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第9話「キャスター降板なんてクソくらえ!」あらすじ：ネタバレ解説
第9話では、ついに進藤の父・哲の“死の真相”が明らかになります。43年前の自衛隊機墜落事故とつながる“黒幕の存在”が浮かび上がるなか、父の遺品「十字のライター」が決定的な証拠として進藤を導いていきます。
そんな中、報道番組「ニュースゲート」を揺るがす大事件が発生。進藤のスキャンダルがリークされ、さらに進藤を狙った爆破トラップで“ある人物”が犠牲に。報道と命、そして正義が交差する、怒涛の回となりました。
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— 日曜劇場『キャスター』【公式】 (@caster_tbs) June 1, 2025
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進藤が見つけた“父と国定を結ぶ写真と手帳の記録”
進藤は、山井の父・和雄の実家に保管されていた私物の中から、かつての仲間と交わした手帳や記録を発見します。その中には、自衛隊機墜落事故の当日、進藤の父・哲、和雄、そして“もうひとり”と面会予定だったことが書かれていました。
うわ…写真に国定いたとか、めちゃくちゃ怖い…。ということは、父の死と“今のトップ”が繋がってたってこと…？
山井が犠牲に…ガス爆発は43年前と“同じ手口”
進藤を呼び出した山井は、父の遺品の中から新たな手がかりを見つけており、「見せたいものがある」と告げます。しかしその直後、待ち合わせ場所の食堂でガス爆発が発生。店内にいた山井は命を落としてしまいます。
進藤を狙った罠でしたが、犠牲になったのは“無関係なはずだった”山井。しかもこの手口、43年前に進藤の父が亡くなった“ガス充満→ライター着火による爆発”とまったく同じだったのです。
まさか、進藤さんの父と山井さんの死が“同じ殺され方”だったなんて…ゾッとしたよ…。これは絶対に、許せない…！
スクープ決行！レアアースに偽装されたプルトニウムの横流し
進藤は江上の動きを追って、影山重工の施設に突撃取材を決行。表向きは“レアアース輸送車”として説明されるも、その裏で「週刊世潮」の記者・南が追跡していた車両にはなんと──防護服を着た作業員と、プルトニウムと思しき放射性物質が積まれていました。
プルトニウムって原子力発電とか核兵器に使われるやつ！スポンサー企業が横流しに加担してるって…報道できるの？
進藤の逆襲！VTRでスキャンダルを覆し、報道を守る
週刊誌に載る予定だった「進藤の賄賂写真」。これはかつて羽生元官房長官から進藤が金を受け取った決定的証拠として扱われていました。
報道マンが“放送中に反撃”って…かっこよすぎる…！それよりボク、滝本さんは国定会長側だと思ってたのに…見直しちゃったよ～。
考察①：“十字のライター”が語った父の死の真相
ここからは、進藤の父・哲が残した“十字のライター”がいかにして“殺人の証拠”となったのか。そして、その遺品が国定会長の手に渡っていたことが何を意味するのかを、詳しく解き明かしていきます。
父・哲はなぜ殺された？自衛隊機墜落と“報道封じ”の構図
43年前、自衛隊C-1輸送機の墜落事故が芦根村で発生。その真相を追っていた記者・松原哲（進藤の父）は、ある日突然、人が変わったようになり、最終的には“自宅爆発”という形で死亡しました。
事件当時、事故に関する“国家ぐるみの隠蔽”に触れてしまった哲。脅されたことで記事の修正を余儀なくされ、報道の誇りを失っていた可能性があります。そしてその末路が“偽装された自殺”。彼の死は、真実を封じるために誰かによって仕組まれたものだったのです。
ライターに刻まれた十字の傷が“殺人の証拠”になった理由
哲の死後、国定が持っていたオイルライターには、幼い進藤がいたずらで刻んだ「十字の傷」がそのまま残されていました。それは“本人しか知らない形状”であり、“交換不能な一点物”。
つまり、父の形見がなぜ国定の手にあるのか──という問いに、国定は沈黙するしかありませんでした。この“物言わぬ遺品”が、進藤の怒りを爆発させる決定打となります。
十字の傷を覚えてた進藤さん、よくぞ気づいたよね…！鍋田さんが同じライターを持ってるって教えてくれたけど、一体何者なの？
うんうん。みっちー（本橋）のパソコンもこっそり手に入れてたし、ヒコロヒーの役どころが気になって仕方ない…！
考察②：黒幕・国定会長とは何者か？
ついに、進藤の前に“黒幕”として姿を現した国定会長。報道局トップとしての威厳と重厚感をまといながら、その実態は“記者時代の仲間を裏切り、国家と企業の癒着に加担してきた男”でした。
表向きには「スポンサーや放送倫理を守る男」──しかし裏では、殺人教唆やスキャンダル工作を通じて、真実を握り潰していた。その実像に迫ります。
報道の自由を潰す“スポンサー支配”の本質
スポンサーである景山重工の「プルトニウムの横流し」を、“些細なこと、小遣い稼ぎ”と言い切った国定会長。ここに彼の本質が詰まっています。報道は“視聴者に伝えるため”のものではなく、“スポンサーの意向を守るため”のツール──国定にとってのニュースは、常に“金で買える情報”だったのです。
静かで怖いのってこういう人だよね…圧力かけるのに、怒鳴りもしない。報道マンだったのに、一番“報道”を潰してるの皮肉すぎ…。
「あんたがおやじを殺した」進藤の怒りは何を守ったのか
進藤は、ライターの傷に気づいた瞬間、報道マンではなく“息子”に戻っていました。
──この言葉には、父の命を奪われた怒りだけでなく、“報道の正義を穢された悔しさ”が詰まっています。
哲は、信念ある記者でした。報道の誇りを胸に死んだ人間を、嘘と隠蔽で踏みにじった国定に対し、進藤は「報道マンとしての矜持」を叩きつけたのです。
怒りは復讐ではなく、“真実を守る最後の武器”だったのかもしれません。
進藤さんの「怒り」って、単なる復讐じゃないよね。報道の尊厳を守るための怒り。静かな「俺はあんたを許さない」が一番刺さった…！
考察③：山井の死＝進藤の“もうひとつの後悔”
第9話の最大の悲劇──それは、進藤をかばって命を落とした山井の死。記者として、父として、そして進藤の“報道仲間”として最前線にいた山井は、自分の父が狙われた意味を知った直後に殺されてしまいました。
進藤の目の前で、また一人“真実に近づいた者”が命を奪われたのです。
なぜ山井は死んだのか？進藤が背負う“報道の犠牲”
山井が殺された理由はただ一つ。進藤に代わって“真相に触れてしまったから”です。鍵を握る情報を持ち、進藤に渡そうとした山井は、43年前の哲と同じ運命を辿ることになります。
ここに描かれたのは、“報道に関わる者の命の重み”です。真実を追う者に課せられるリスク、そしてそのリスクが「知られないまま消えていく」という現実。進藤は報道マンとして、そして友人として、大きな“後悔”を背負うことになりました。
山井さん、進藤の盾になっちゃったんだよね。報道って、誰かが傷つくことで成り立ってるのかも…って切なくなった回でした。
父と山井──2つの命が交差した“十字の構造”
哲と山井。2人は時を超えて、“同じ手口”で命を奪われました。ガスを充満させ、ライターで着火する。焼き尽くされる身体と、残されたライター──。
これは偶然ではなく、“進藤を中心とした十字の構造”です。父と友、報道と真実、命と証拠──それぞれが十字に交差し、1つの中心へと集約されていく構成が見事でした。
父と山井、2人の命が“十字”で繋がるって…すごく象徴的！進藤さん、これから“報道そのもの”として戦う気がする…ラスト、震える予感大だよ◎
まとめ：すべての真実は“報道”に託された
第9話では、43年前の“父の死”が単なる事故ではなかったことが明かされ、進藤が長年抱えていたトラウマに決着がつきました。また、山井という「現在の報道の仲間」が犠牲になることで、進藤は再び「報道とは何か」を強く自覚します。
その中心にあったのが、国定会長という“黒幕”。報道の自由をねじ曲げ、金と政治で全てを支配しようとする姿は、フィクションでありながらどこか現実的でもありました。
今作は最終回直前で、「報道とは誰のためにあるのか？」という根本命題を、明確に提示してきたといえます。十字のライターが象徴した“正義の継承”は、次回、進藤がどんなスクープで答えを出すのかにつながっていきそうです。
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進藤の父親を殺したのは国定会長だったけど、羽生前官房長官の死にも他殺の可能性が？次回、最終回──全ての決着と、進藤の“最後の報道”に注目です！
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