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【べらぼう14話ネタバレ感想】瀬川退場の真意は?検校との離縁と“その後”を描いた物語を考察

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NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第14話では、ついに瀬川(瀬以)が物語から退場。
鳥山検校との離縁、蔦屋重三郎との再会、そして“夢を邪魔したくない”という想いからの静かな別れ――。

視聴者の心を打つ展開と共に、史実に基づいた「五代目瀬川」のその後や、彼女を描いた物語にも注目が集まっています。

この記事では、14話のネタバレ感想に加え、瀬川の“その後”を史実や創作作品から深掘り。果たして瀬川の人生はどのように語られ、何を私たちに残したのでしょうか?

れどはむ
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瀬川…最後までカッコよかった…。でもやっぱり、戻ってきてほしいって思っちゃうよね…。残された蔦重は、いつまでも瀬川を思い続けちゃうよ~。

※本記事では、瀬川・瀬似と二通りの呼び名を使用しています。史実で“瀬川”とあるため、基本は瀬川で、鳥山検校に関連する場合は瀬似としています。

『べらぼう』13話ネタバレ感想!鳥山検校×瀬以×蔦重の三角関係、結末予想はこちら

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14話ネタバレ感想:検校の“男気離縁”と瀬川の静かな別れ

14話で描かれたのは、鳥山検校の“最後の優しさ”とも言える決断でした。

奉行所の取り調べを受けたあと、検校は自ら「今後、瀬以の面倒は見ない」と申し出ます。形式的には“責任放棄”に見えるかもしれませんが、それは瀬川の気持ちを汲み取った、静かなる男気だったのです。

瀬川はその言葉の裏に込められた想いに気づいていました。だからこそ、彼女は感謝とともに、その離縁を静かに受け入れたのです。鳥山検校が最後に示した“愛し方”は、所有でも束縛でもなく、自由を与えることでした。

この時代、不義密通(不倫)は重罪で、死罪となることもあったのだとか…。しかし、夫側から離縁するのは可能で、離縁状=妻が独身に戻る(瀬以を自由の身とする)という意味であり、それは『検校の愛』でした。

おれはむ
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検校…“好きだからこそ手放す”って、切なすぎて号泣ーーーッ!! 「そなたの望みは何でも叶えると決めた」って言葉、本当に瀬以を想ってのことだったんだね。

釈放後、蔦屋重三郎と瀬川は再会を果たします。重三郎は「本屋を開くから、一緒にやらないか」と夢を語り、瀬川も微笑みながらそれに応じます。一見すると、ここから2人の“新しい物語”が始まるかのように見えました。

しかし、年明け早々、瀬川は忽然と姿を消します。重三郎のもとには、ただ一通の手紙が残されていました──「あなたには夢を見続けていてほしい」という一文とともに。

れどはむ
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えーーーッ!! 蔦重との蜜月が一瞬で過ぎちゃったよ!?2人とも救われてないのが、逆にリアルで…これまた、号泣…!

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瀬川退場の真意とは?“夢の邪魔をしない”決断に込めた想い

瀬川が去るきっかけとなったのは、突然の襲撃事件でした。襲ったのは女郎・松崎(新井美羽)。両親が座頭金の返済に苦しみ、自らも吉原に売られた彼女にとって、鳥山検校の妻であった瀬川は“憎しみの象徴”でした。

この事件は、瀬川の心に大きな傷を残します。「私は多くの人に恨まれている存在なのだ」──そう自覚した彼女は、自らが吉原や蔦重にとって“負の遺産”になってしまうことを恐れます。

そんな彼女が選んだのは、愛する人の未来を守るため、自ら身を引くことでした。検校が離縁という形で手放したその後、瀬川は“自分の意思”で蔦重のもとからも去ったのです。

“愛される”のではなく、“愛する”側に立った瀬川。誰にも告げずに姿を消したのは、自らの役目が終わったことを理解していたからなのでしょう。

おれはむ
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“夢を見続けてほしい”って、完全にヒロインの退場セリフ…。瀬川だけが“救われる側”じゃなくて“救う側”になってるのが泣けるよね。

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【考察】実在した五代目瀬川の“その後”とは?史実と物語の違い

ドラマ『べらぼう』で14話をもって退場となった瀬川(瀬以)。そのモデルとなったのが、実在した吉原の花魁「五代目瀬川」です。

彼女は実際に、当時“座頭金”の元締めとして権力を持っていた鳥山検校に身請けされました。莫大な金額が動いたとされ、その事実自体が当時の江戸庶民にとって大きな話題となり、芝居や読本のネタにもなりました。

しかし、五代目瀬川がその後どうなったのかについては、史料によって記述が分かれています。たとえば、天保14年(1843年)自序の『筠庭雑考(いんていざっこう)』には、瀬川が検校との離縁後に“飯沼某”という武士の妻になったことが記されています。

さらにその後、飯沼氏と死別し、今度は“大工・結城屋八五郎”の後妻となり、晩年は出家して尼になったとも……。

一人の元花魁が辿った人生としては、波乱万丈。ですが、それでも“生き延びた”という記録があることは、ドラマの悲劇的な別れとは対照的に、どこかほっとするものでもあります。

れどはむ
れどはむ

リアル瀬川、人生2転3転しててまるで長編小説…!でもちゃんと“生きていた”のが救いなんじゃないかな。

≫【史実解説】鳥山検校に身請けされた瀬川のその後はこちら

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【解説】瀬川を描いた物語!『契情買虎之巻』『姉二十一妹恋聟』あらすじ

五代目瀬川と鳥山検校の関係は、そのドラマチックさから、江戸時代の芝居や読本でもたびたび題材になりました。その代表的な2作が、『契情買虎之巻(けいせいがいとらのまき)』と『姉二十一妹恋聟(あねにじゅういちいもうとこいむこ)』です。

契情買虎之巻(けいせいがいとらのまき)内容紹介

まず『契情買虎之巻』は、1778年(安永7年)刊行の洒落本で、瀬川が検校に無理やり身請けされるところから始まります。物語では、瀬川はかつて恋仲だった五郷という男と引き裂かれ、「五郷が死んだ」という偽の情報を信じてショックのあまり子を産み落とし、そのまま命を落とすという哀しき結末が描かれています。

さらにその後、亡霊となった瀬川が五郷の前に現れ、我が子を託すという超自然的な要素まで盛り込まれており、当時の読者の心をつかんだ様子がうかがえます。

姉二十一妹恋聟(あねにじゅういちいもうとこいむこ)内容紹介

もう一作の『姉二十一妹恋聟』は、安永8年(1779年)刊行の黄表紙(草双紙)で、作者は戯作者「伊庭可笑(いばかしょう)」、挿絵は浮世絵師・鳥居清長。先述の悲恋劇を男女の立場を逆転させた滑稽趣向で描いたパロディ作品になっています。

『姉二十一妹恋聟』(東京都立中央図書館所蔵)出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100053418
『姉二十一妹恋聟』(東京都立中央図書館所蔵)出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100053418
『姉二十一妹恋聟』(東京都立中央図書館所蔵)
出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100053418

具体的には、原事件の「男性客と花魁」という構図を入れ替え、架空の姉妹と婿養子の物語に仮託しているのが特徴。例えば年長の姉が大金を背景に妹の恋人(聟)を横取りしようと画策するといった筋立てで、最終的には妹と聟が結ばれるハッピーエンドに改変されています。

瀬川は、『契情買虎之巻』では薄幸の花魁として悲劇的に描かれたのに対し、『姉二十一妹恋聟』では性別役割を入れ替えられたパロディの登場人物となり、悲劇性を帯びない形で表現されています。

どちらも、瀬川が登場する悲恋物語(後者はパロディで円満結末)となっており、江戸期の庶民にとって瀬川の“その後”を想像する格好の題材となりました。

これらの物語は、実際の瀬川の足取りが不明だったからこそ、人々が自由に想像を広げられる“余白”を持っていたのでしょう。

おれはむ
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この時代に“瀬川スピンオフ”が流行ってたんだね!伝説の花魁って、創作でも扱われる存在だったんだなぁ…。今で言うと、同人誌みたいな感じかも?

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【展開予想】瀬川は戻ってくる?今後の再登場はあるのか

14話でひとまず物語から退場した瀬川(瀬以)。しかし、このまま本当にもう登場しないのでしょうか?

ドラマ内では蔦重との「本屋を一緒にやろう」という未来が語られながらも、瀬川は静かに去っていきました。だからこそ、視聴者の間では「きっとどこかで再会があるはず」と再登場への期待の声が絶えません。

蔦屋重三郎が今後本屋を開き、吉原に文化を根付かせていくなかで、瀬川という存在が“過去の女”ではなく、“文化をともに夢見た女”として語り継がれる展開も大いにあり得るでしょう。

たとえ本人が再び画面に現れなくとも、蔦重の記憶や会話の中で、その姿はきっと生き続けていくはずです。

一方で、SNSではすでに“もう一人の瀬川”が話題に。同じく小芝風花さんが主演を務めるBS時代劇『あきない世傳 金と銀2』が4月6日よりスタート!

視聴者の間では、「元気で明るい瀬川を見たいならBSへ」というコメントが続出し、作品を越えたバトンリレーが密かに盛り上がっています。

れどはむ
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“瀬川再登場”はあると思いたいけど、蔦重の妻は既に別の人って決まってるもんね…。“伝説になる退場”っていうのもかっこいいよね◎

瀬川の登場があったからこそ、蔦重の本屋の夢は“誰かと分かち合うもの”になった。その原点として、彼女の存在が語り継がれていくことは間違いありません。

≫蔦重の妻はていは、実在する?子孫は誰で現在は?TSUTAYA(蔦屋書店)の関係は?

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べらぼう14話『蔦重瀬川夫婦道中』感想:まとめ

瀬川は静かに物語を去ったけれど、その存在は蔦屋重三郎にも、視聴者にも深く刻まれました。鳥山検校の“男気離縁”、蔦重との淡い未来の約束、そして自ら身を引いた強さ。史実における「五代目瀬川」のその後や、彼女を題材にした物語からは、“伝説の遊女”としての姿が浮かび上がってきます。

現代の私たちが彼女に魅了されるのは、その生き様が「愛すること」「夢を支えること」「自らを捨てて誰かを想うこと」に満ちているから。物語の中で、そして史実の記録の中で――瀬川はこれからも、語り継がれる存在となるでしょう。

おれはむ
おれはむ

最後まで、鳥山検校が超絶良い男で号泣ーーーッ!!市原隼人さんの検校がもっと見たい…けど、検校の生涯を知ると今後見たくない気もするし…複雑…!

れどはむ
れどはむ

『べらぼう』の時代の流れが早すぎて、毎回展開を追うのに必死だよ…。今後気になるのはやっぱり…平賀源内先生だよね♪

≫【べらぼう】全話ネタバレ&感想一覧!各話の簡単なあらすじ解説はこちら

参考文献・出典:『契情買虎之巻』物語内容の概要(Wikipedia)及び京都大学附属図書館所蔵『契情買虎之巻』原本データ(安永7年・洒落本)国立国会図書館所蔵『姉二十一妹恋聟』原本データ(安永8年・黄表紙)名古屋刀剣博物館「蔦重グループ」解説サイト(鳥山検校と五代目瀬川の事件と物語化)​十返舎一九作品年譜(Wikipedia)京都大学デジタルアーカイブ『新吉原瀬川復讐』書誌情報

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